家族にとっての修羅場。
兄があの頃、あの宗教にはまってカミクイシキ村にいたこと。
カナリアを持って強制捜査が入ったあの頃です。
下っ端だったから一通りの取り調べでウチに帰ってきましたが
近所からは白い目で見られるから、引っ越した。公安のマークはついていた。
まだすねかじりだった自分は付いて行くしかなかった。
兄の目を覚まさせるために両親はそちらにかかりっきり。
自分はただの下宿人みたいだった。
大学入学を機に下宿して実家から離れてせいせいした。
あの頃の数年間はなかったことのように、自分の人生から
deleteされている。
兄が両親の面倒を見ればいい、と思っている。