大した修羅場じゃないかも。高校生の頃の話

寝ぼけてた自分が悪いんだけど、足を滑らせて背中やら尻を打ちながら階段の一番上から滑り落ちた
派手な音を立てながら落ちたっていうのに家族の誰も気付かない
痛みはほとんど感じなくて、頭の中が空っぽになって、とにかく耳鳴りがひどくて視界は真っ暗
声が出せなくて助けも呼べないから、母親のいるはずの台所までなんとか這っていった
台所に着いたら安堵感からか声は出せるようになっていて、突っ伏しながら「助けて」と言ったらやっと母親が気づいた(床の振動で近づいてきたことがわかった)
テンパりながらも事情を説明すると「休んでいれば時期によくなるわよ」と言って放置されたらしい。耳鳴りのせいで声が遠くなっていてわからなかったけど
混乱した頭でずっと「私死ぬかもしれない」と考えていたあの時が一番の修羅場だったと思う

結局30分くらい休んだら意識がはっきりして、あとは腰が少し痛むくらいだったから病院には連れて行って貰えなかった
肩を脱臼したときも自力で治しなさいとか、吐いても自分で処理しなさい、熱がないなら学校に行きなさいっていう母親だから期待してなかったけど
もう少し心配してくれてもいいじゃないかと悲しくなった