叩かれ覚悟で書く

凄く愛してた人がいた。５年間、同棲していたし結婚の話も出ていた。
彼の出身は福島でメンヘラの妹がいた。

手首を切ったりＯＤをしたり、その度に彼は地元に帰り妹の面倒を見ていた。
私は彼が妹を可愛がっていた事は知っていたし、医療系の仕事をしているので
彼が妹の自殺騒ぎの度に地元に帰る事になんの違和感もなかったし、むしろ
仕事と家族の世話で体を壊さない様にと心配をしてた。

ある日、仕事から帰ると彼がいなかった。ふと見るとテーブルの上に置き手紙が。
そこには「妹を放っておけないから地元に帰る。さよなら」とだけ書かれていた。

私は半狂乱。彼の携帯に連絡しても番号が変えられていて繋がらない。当然、メールも。
翌日、会社に電話をしてみると会社は退職していた。

それからの私はまるで抜け殻。仕事も求職し一日中、なにもせずボ〜ッとして過ごしていた。
そんな期間が一年ほど続き、ようやく現実を受け止め「これじゃダメだ」と仕事に復帰。
時々、フラッシュバックに襲われてとてつもなく落ち込む事はあったけど、事情を知ってる
同僚や友人に支えられてなんとかやってた。

仕事に復職してから１年目の３月１１日。あの地震が起こった。
震源は宮城沖、福島にも大きな被害があった事をニュースで知った。

そのニュースを聞いた時、唐突にホントに唐突に「ザマァみろ・・・」って言葉が口をついて出た。
自分が言った言葉が信じられなかったし、自分の中にそんなドス黒い感情が未だにある事に
驚いた。その時のじぶんの気持ちがどんな気持ちだったかのは全く覚えていない。

胸くそ悪くなる話ですみません。