Intelが、最新「Atom」マイクロプロセッサ(コードネーム「Clover Trail」)はオープンソースのLinuxをサポート
していないと開発者に念押ししたことで、同OSの支持者らが怒りを募らせている。

サンフランシスコで開催された「Intel Developer's Forum(IDF)」の取材記事によれば、Intelはプレゼンテー
ションにおいて、最新のタブレット向けAtomアーキテクチャを「Windows 8チップ」と表現し、「Linuxは動作
不可能」と話したという。

x86互換設計を取り入れているにもかかわらず、デュアルコアのClover Trailは、スマートフォン用シングル
コア・デザインの「Medfield」とともに、Windowsタブレット市場で他社と競争する製品として常に打ち出されてきた。

もっともこれは、今回初めて明らかになった驚きの事実というのとは違う。x86デザインであればLinuxが稼働
できてしかるべきだが、Intelはタブレット・デバイスに必要な、しかしながら現時点ではLinuxカーネルによって
サポートされていない電力管理インタフェースを新たに追加しているのである。

同インタフェースに関するIntelの説明は不親切であいまいだ。いわく、「OS上でこれをサポートするには、
チップに多くのソフトウェアを搭載しなければならない」という。言い換えれば、標準的なPCにおけるチップだけを
使ったデザインとは異なり、チップに特殊なシステムを実装した場合は何らかの対策を施さないかぎり機能しない
ということになる。

オープンソース界の著名人、ブルース・ペレンス(Bruce Perens)氏は、純粋に技術的な理由でIntelがLinux
対応に消極的だという説には同意できないという。ここで再び“Wintel”同盟の影がちらいてきたと、同氏は語った。

(以下略)
http://www.computerworld.jp/topics/583/204896