>>610
「小学校の国語の授業から音読を身につけさせてしまうからウンヌン」
の話だけでなく、そもそも、
言語の歴史として、音読というよりも、声での言語コミュニケーションの歴史が永く、
それに続いて、言語の永い歴史のモノサシで言えば、つい最近、
文字での(著者、作家、執筆家と読者の)言語コミュニケーションの歴史が、
始まったのだ、というようなことに近いことを、栗田先生は書いております。

縄文時代とかのころのコミュニケーションでも、
たとえば枝で地面に絵を描くみたいなことは、あったかもしれませんが、
主要なコミュニケーションは、声で行うものだったのでしょう。
それ自体が、今の日本語に比べバリエーションが少ないものだったかもしれませんが、
とにかく文字ではなく、声がメインだったでしょう。
漢字が伝わりひらがなが出来てという歴史もありますが、
それを紙の上の文字で、日常的に読んでいたのは、言語の永い歴史の上では、
ごく少数の貴族や武士やお坊さんだけだったでしょう。
それ以外の、人口数的に大多数の日本人(農民など)は、
言語の永い歴史の上では、字を読めない時代のほうが、読める時代より、
圧倒的に永く、かといって言葉をしゃべれなかったか?というと、しゃべれたでしょう。