>>585
ご推察のとおりです。
乗算の場合、前もって実を、法の桁に応じて、
左(法が小数のときは右)にずらして置いてから、
計算します。我々は「スライド」と呼んでおります。

576の、のりおさんの例「8.72×12.5」を用いると、
まず、実の首桁「8」が一位であることから、
一位(定位点)に指を置きます。
次に、指を一つ「左」(580と反対)の桁へ動かします。
次に法の桁が二位であることから、さらに2桁左へ動かし、
その桁(四位、千の位)から「872」と置いて計算します。
そうすることにより、積「109」の「9」が、定位点の桁に
来るわけです。

慣れれば、「実の桁数+法の桁数+1」で、
最初に置くべき実の首桁がわかるはずです。

このやり方の長所は、積の一位が定位点上に来ることにより、
カンマ、小数点の記入ミスが減ることです。
日商1級の「整数どうし」の乗算においては、どの問題も、
実を12桁目から置けば、積の「10、7、4、1桁目」は定位点上にきます。

例)621,904×23,985=1「4」,91「6」,36「7」,44「0」

実の「6」を12桁目から置いて計算すれば、「」内の数字は定位点上に来ます。