何を勧めるかというか、まずはその人の志望なり属性がどこにあるかが問題。
純粋にPh.D.の学位を前提としたキャリアプランを描く人、研究職としてさらに上の職位に進む目的の人は
アカデミックな社会人博士を志向すればいいと思う。

でも、法律・経営・医療・教育・会計・金融といった実務系で、実務の世界のスキルアップを志向しており、さらに学位という
評価が欲しいという人もいると思うけど、これらの人は断然にして専門職大学院。ダブルマスターといっても、専門職学位=修士というのは
間違いだよ。確かに専門職大学院にも修士論文に相当するものがあるところもあるし、実質アカデミック色が強いところもある。
でも、専門職の場合、修士とは身に着けるべき能力とか全然違うわけ。修士はアカデミックな能力だけど、専門職学位は実務面のスキルアップなんだから。

それでも、博士がいいというのなら、今は教育課程上、修士課程と同列視されがちな専門職学位課程のさらに上位課程ができるのを待ちなさいというか、
今のところ、修士の上位課程はアカデミック部門でしかないので、そっちに行って下さいということになるかね。

俺はそのうちね専門職学位前期課程と専門職学位後期課程というのができるか、法科大学院のように修業年限3年のところでは専門職博士号を出す傾向が
他の分野にも広まると思う。