司書は各分野の専門家ではないのですから、
デジタル情報であれ紙媒体の情報であれ、
その内容そのものの正確性を判断することはできません。

ただ、より信頼度の高い情報を提供するための手段は持っています。

例えば、インターネットから情報を得た場合、
図書資料で裏づけを取り、その図書資料から回答するという事を基本としています。
さらに、図書資料も完全に信頼できるわけではないので、
複数資料の提示を心がけ、利用者自身に判断してもらえるよう配慮します。

こういった一連の作業が、司書のプロとしての仕事なのです。

そして、その上で最終的な判断は利用者自身が
自己責任でするものだと言いたいのです。

児童書にフィルターをかけるのは、
十分な判断力を持たない子供に対する、教育的配慮です。
子供に自己責任で判断しろなどと言うのは、ナンセンスでしょう。