瞑想難民

〈瞑想難民〉とは、抑うつ症状などを解消しようと瞑想を始めたにもかかわらず、かえって症状を悪化させてしまう人々のことです

マインドフルネス瞑想は〈気づきの瞑想〉とも呼ばれ、瞑想によって集中力を研ぎ澄まし、あらゆる物事をあるがままに観察し、
それによって苦しみの根源を解体することを目指します

ところが、瞑想の基本となる〈微細な感覚を丁寧に観察することで思考を手放す〉ことが、初心者には難しい。
瞑想指導者から『丁寧に観察しろ』『何も考えるな』と言われると、かえって混乱して、うまく出来ない自分を責めてしまう。

瞑想指導者の中には、『座ればわかる』と具体的な指示を出さない人もいれば、ちょっとしたことでも事細かに指示する人もいます。
教え方は様々で構わないのですが、指導する相手の性質を見極めずに、自分のやり方をただ押しつけてしまうような指導者は、〈瞑想難民〉を生み出しやすいと言えるでしょう。