地方の人でも学べるというのが遠隔教育(通信教育)の最大のメリットだけど、現実には住んでいる場所によっては
面接や試験を受けるのも大変だったりして、必ずしも誰にでもメリットが及んでいないという現実があるんだよね。

大学そのものは地方にでもたくさんあるんだから、地方の大学と提携して、そこの先生に面接を開講してもらうとか、
科目生として受け入れてもらって単位互換をするとか、地方における面接授業の問題点を少しずつでも打開して
ほしいと思う。(今は限定的にしか行われていないよね。)
特に理系の科目は実験や実習があると理解度も違うので、もしかしたら学習センターにこだわらないで
地元大学と連携するほうが現実的かもしれないね。

大学設置基準では、30単位は面接またはマルチメディア授業(ただし10単位までは放送でOK)にするという
規定ができていて、八洲学園ではマルチメディアを実用化しているらしいよね。マルチメディアの定義が
よくわからないけど、「多様なメディアを高度に利用して」となってるから、オンデマンド配信だけでは多分だめで、
双方向だったりリアルタイムに近い形で先生や他の学生とコミュニケートできないとだめなんだろうと思う。
ネット配信ならサーバを立ち上げれば大丈夫だし、これだけでも利便性の向上は目覚ましいと思うけど、
もしマルチメディア授業となれば放送大学にとってはとんでもない変革になるし、すぐにできないと思う。
ただ、実現すれば通学の負担が大きく減るわけだから、ぜひ「誰でも学べる」という理念を実現するために
がんばってほしい。

全然別件だけど、インターネットを利用した大学のモデルをコンペにかけて提案させて、IT企業に競わせる
というのは無理なのかな。今よりもコストを節約するという条件を付しても、それなりにいいシステムが
できるような気がする。履修登録や成績通知にインターネットを利用して、テキストの発送はアマゾンか
なにかに委託して、決済はコンビニやクレジットカードというのは、全然突飛な発想ではないと思う。