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生涯学習=一生を通じて学ぶ心意気(学校教育・社会教育・家庭教育において含まれるべき概念)

例えば、学校で数学の授業があるとき、数学というものを一生学び続けていくことを前提とした授業だと生涯学習の視点が含まれます。
統計はこういうシーンで使われるよとか。新設の「数学基礎」などの科目はその色がありますね。
生涯学習は、個人の生き方や教育方法を示す概念であって、教育機関を格付けするような概念とは異なります。

社会教育=社会における教育で、一般的には図書館・博物館・公民館などでの教育

厳然たる法令用語でもあります。教育のうち、学校のカリキュラム、家庭でのしつけ等を除いたすべてともいえます。
体系化されず、個人が必要な知識をその都度吸収していくという意味合いが強いですね。
また、学校教育を一切含まないのを前提としているので、これこそ就職活動とは無縁といえる教育と考えられます。

で、生涯学習と社会教育、両者は、まったく違う概念なのですが、文部省が社会教育局を生涯学習局に改組したため、いろいろと一般において誤解されるようにもなってしまいました。
例えば、生涯学習には昼間の専門学部は含まれないとか。そんなことはないんですが、「生涯学習局」が掌る事務があたかも生涯学習の範囲であるという誤解が広がってきています。