速読ってどう?番外編3
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0026名無し生涯学習
NGNG一番うまいのは「こむらさき」だろう。
「こむらさき」は今でもチェーン展開せずに
熊本の一店だけで営業を続けている。
味にムラを出さないために今後も支店などを作るつもりはないという。
昭和45年。
地元熊本の高校に通っていた小村正夫は博多に遊びに行った。
町は明日から始まる博多どんたくの準備でにぎわっていた。
天神通りには様々な屋台が並んでいた。
どの屋台に入ろうか…
正夫は全ての屋台を一回り見てから入る屋台を決めようと思った。
しばらく屋台を見て回っていると、一軒の屋台が正夫の目をひいた。
それはラーメンの屋台だった。
夫婦でやりくりしている屋台であり、おやじが麺を茹でていた。
茹で上がった麺をおやじが空にほうり投げる。
麺は屋台の上を跳び越して、反対側にいる女房がどんぶりでキャッチする。
客が歓声を上げる。つられて正夫を思わず驚きの声を漏らす。
引かれて正夫は、この屋台で食事をすることにした。
この食事が正夫の人生を決めることになろうとは
そのとき正夫は思いもしていなかった…
(つづく)
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