>>680
放送大学の職員は、「大学」ということで文部科学省と全国の国公立大学の
事務関係者、「放送免許事業」ということで総務省、番組の制作業務提携として
NHKとその関連会社で構成されています。
問題のおおもとは、これ。つまり、何かあっても責任の所在があいまいなのです。
例えば、通常の番組作りは現場主導ですが、放送大学においては教授が主導の
体制がずーっととられていて、教授会での決定や科目を開講するための
委員会などが強いのです。そういった結果は教務課から授業を制作する部署の
ディレクターに送られ、ディレクターは実質、新規、改訂科目を何人かで
振り分けて分担して作ることになる状態です。
ディレクターに専門性はありません。NHKで、学校放送に関する番組を
制作していた人間が多いというだけです。よって、深い部分での検証は不可能です。
実際に制作が始まっても内容は、先生主導です。つまり教授のわがままにはとことん振り回されます。
さらに専任ではない外部(客員)の教授などが担当することで、
よりいっそう、そういった「番組」「教材」という媒体としての見せ方とはずれたものが出来上がることになります。
印刷教材および放送教材の問題点は、しょっちゅう指摘の手紙やFAX,電話が
来ます。
ですが、教務、就学指導課など事務屋の多い部署は、まず斜めに読んで無視です。
制作上の意見は、制作部にまわされますが、前述の理由により、ディレクターひとりが
改善に手をつけたりすることはまずないと言っていいでしょう。
役所に勤めた人間はわかると思いますが、横のつながりが皆無に等しく、
何かあるとたらいまわしの末宙に浮くのがほとんどです。
それが、イッカイの学生、庶民の意見ならほとんどそうです。
あと、放送大学のシステムに関する抗議を「大学の窓」に送るのは
どうも違うようです。窓の人たちは、役人ではなく、現場の人間ばかりなので
ものすごく困惑するようです。結局、他の課に持っていき、結果は・・・。
長くなって申し訳ありませんが、要は、
ここは大学と思っている人間が8割以上、放送局と思っているのは
「大学の窓」と放送を出す技術者、制作のディレクターのみと言っていいでしょう。
よってみなさんの不満は空中分解ののち、あいまいにされ終わりです。
現場の人間より、責められるべきは事務方ですよ。
各地の学習センターの職員さんは、学生の立場になって考えて工夫してくれる人も多いですけど。
本部の人間は、2、3年スパンで本省その他に異動するので、
放送大学はそのためのプロセスにすぎません。(特にキャリア)
前例のないことはしないのが役所です。学生と接していない場所であり、
私大でもないので「学生はお客さん」という考えもありません。
広報なんて、「広くしらしめる」とかいうことば平気で使うし。