>>617
>鬼嫁さん

岩井洋さんという学者の著書「記憶術のススメ−近代日本と立身出世」
という本を読みました。そこには、明治時代にちょっとした記憶術
ブームがあったような事が書いてありました。明治28年、東京では
和田守菊次郎が「和田守記憶法」を出版、大阪には島田伊兵衛という
人がいて、彼は「島田記憶術」を刊行したようです。
この2人は東京、大阪でちょっとした記憶術ブームを起こしたみたいで
(どの程度のブームなのかは知りませんが)、あの大実業家の渋沢栄一が
和田守の記憶術を受講し、和田守の本の序文で推薦しているようです。
和田守の著作に添えられた書簡には公爵・近衛篤麿やなんと嘉納治五郎の謝辞
などがあったとか。
これらの記憶術の基本原理は、(ワタナベ式記憶術用語でいう)基礎表に連想と
変換を結合する基礎結合法と同じようなものだと思います。
井上円了が明治27年あたりに「記憶術講義」を出版したり、その他の人が
同じようなタイトルの本を出したり、明治20年代は記憶法についての出版ブーム
みたいな事があったそうで、宮武骸骨が皮肉なのか「忘却法」という書物を
出版しました。和田守という人は代言人という仕事をしてたとのこと。
明治前期の代言人とは今の弁護士です。僕の印象では、怪しい雰囲気の人物
ですね。

鬼嫁さん、野次の書き込みがあって気分を害されているようですが、
また気が向いたら面白いお話の続きを書き込んでください。
できれば次回はこちら↓
http://school4.2ch.net/test/read.cgi/lifework/1042730537/l50
ワタナベ式記憶術ってどうよ?のスレッドに書き込みをお願いします。
佐々木健介さんというハンドルネームの方と同じ人なのでしょうか。