★公明党に気をつけよ★山本夏彦のコラムより(「週刊新潮」)
もともと国民は食えるかぎり政治に無関心である。
年々投票率は下がるばかりである。
ひとり公明党・創価学会は、名誉会長池田大作(昭和3年生まれ)の命令一下投票する。
学会員のすべてが投票して、他がしなければ国会は公明党の支配するところにやがてはなる、げんに公明党を友にしなければ多数派になれなくなっている。
それを新聞ははっきり書かない。創価学会批判はいまだにタブーなのである。
……(中略)……
昭和44年藤原弘達は「創価学会を斬る」を書いて言語に絶する出版販売の妨害を受けた。
学会はその本を売るなと迫って書店に返品させた。
全国の学会員に書店を回らせ、売ったら今後池田大作のベストセラーは売らせないぞと威嚇した。
それを大新聞は沈黙して1行も書かなかった。書いたら学会員何百万を新聞Aから新聞Bに移すぞ、と脅したからである。

ひとり共産党の「赤旗」は党の機関紙だから、その脅しは効かない。
連日書きたてた。大新聞は先んじて書いたのは赤旗で、わが社ではないからと恐る恐る書いたら大反響で、しまいには一番槍はわが社だと言い出す始末である。
ついに創価学会の言論出版妨害は国会でも問題になった。
これで創価学会の息の根はとまったかと油断していたら学会はこれを「法難」と言いぬけた。
法難にもかかわらずなお学会を去らないのは、志いよいよ固い信者である。
信者は選挙のつど総動員され池田の推す候補者に投票した。
各政党は公明党を抱き込まなければ多数党にはなれなくなった。
学会員は一人も棄権しない。このままでは国会は創価学会に乗っ取られるぞと新聞は書かない。
いまだに創価学会批判はタブーなのである。