果たして、国T事務系採用に当たって、各省庁は、学部卒よりこうした大学院卒を
高く評価し、優遇するだろうか。
これまでのようにポテンシャリティーを重視する採用基準が続くのであれば、下手な大学院卒より
学部卒を採用することは確実。
官僚に必要な能力(裏返せば、今の官僚に不足している能力)をはっきり明示し、それを確実に
修得させうる保障を、大学院サイドが省庁側に提示することが不可欠となるが、今の公共政策系大学院が
こうした要請に応えうるのかは大いに疑問。
そもそも社会から隔絶した研究を続けている学者に、社会のニーズに即戦力的に応えうる人材の養成を期待するのが無理。
だから、私は、こうした類の大学院には期待を持っていない。