元校長フィリピンで児童ポルノ
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150408/3861681.html
04月08日 17時30分

横浜市の中学校の元校長で64歳の男が、フィリピンで少女とのみだらな行為を撮影し、デジタルカメラに画像を保存していたとして、児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されました。
警察は元校長が20年以上にわたってフィリピンでのべ1万2600人余りの少女や女性に現金を渡してみだらな行為をしていたとみて調べています。

逮捕されたのは横浜市の市立中学校の元校長で、横浜市金沢区に住む高島雄平容疑者(64)です。

警察の調べによりますと、高島元校長は去年1月、フィリピン・マニラ市内のホテルの部屋で、13歳くらいの少女とのみだらな行為を撮影し、デジタルカメラに画像を保存していたとして、児童ポルノ禁止法違反の疑いがもたれています。

警察によりますと、高島元校長は昭和63年から3年間、フィリピンの日本人学校に派遣されたあと、去年までの20年以上にわたり、年に3回フィリピンを訪れていました。

フィリピンでは、毎回2週間ほど滞在し、現地の少女や女性に現金を渡してみだらな行為を繰り返し、写真を撮影していたということです。
高島元校長の自宅からは、こうした写真14万7000枚余りを収めたアルバムおよそ400冊が押収されていて、写真には少女や女性ごとに番号がふられているということです。

警察は撮影された少女や女性は、のべ1万2600人余りにのぼるとみています。
調べに対し高島元校長は容疑を認め、「女性の1割は18歳未満だったと思う。仕事のプレッシャーが強く、海外で解放感を味わっていた」と供述しているということです。

逮捕された高島元校長は、昭和63年から3年間、マニラの日本人学校に派遣された時の経験を平成5年に発行された教育情報誌につづっていました。

この中で、高島元校長は「フィリピンで学んだ教育の原点」と題して、現地の教育の現状について触れていて、フィリピンの少女に「学校へは行かないの?」と尋ねたところ、「学校ってなに」と聞かれた経験などを記しています。

そして「物質的に豊かになったことでなくしてしまった心の中の尊いものを、持たざる彼らの中に見つけた気がした」などと書いていました。

逮捕された高島元校長の自宅の近くに住む女性は「オートバイが好きな人で、あいさつ程度しかしなかったが、おとなしくて感じのよさそうな人だった。学校の先生をしているとは知らず、逮捕されたと聞いてびっくりした」と話していました。

横浜市教育委員会は、事実関係を確認中だとしていますが、市教育委員会によりますと、高島元校長は、昭和63年から3年間、文部科学省の事業でフィリピンのマニラ市内にある日本人学校に教員として派遣されていたということです。
また、平成23年3月に定年退職したあと、1年間、教諭として再任用されていたということです。

横浜市教育委員会は「事実関係が確認された場合、退職金の返還を請求することもあり得る」としています。

横浜市の林文子市長は8日開かれた定例の記者会見で、市立中学校の元校長が児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕されたことについて
「現在、教育委員会が事実確認を進めているが、もし事実であれば大変遺憾で、市長としても怒りを隠せない。非常に驚がくし、誠に申し訳なく思っている」と述べました。