女子生徒殺害事件公判前手続き
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20150304/5885061.html
03月04日　09時21分

おととし８月、三重県朝日町で、中学３年の女子生徒が死亡し、財布から現金が盗まれた事件で、起訴された１９歳の被告の少年の裁判が始まるのを前に、争点などを絞り込む手続きが津地方裁判所で行われました。

裁判では、検察が成人と同じ処罰を求めるのに対し、弁護士は、起訴の内容は認めるものの、家庭裁判所に移し保護処分にすべきだと主張することになりました。

この事件は、おととし８月、三重県朝日町で当時、中学３年の女子生徒が、背後から口を押さえられるなどの暴行を受けて死亡し、財布から現金約６０００円が盗まれたものです。

１９歳の少年が逮捕されましたが、その後、成人と同じ裁判を受けるのが相当だとして津地方裁判所に起訴されました。

この裁判が始まる前に裁判所と検察、それに弁護士が争点などを絞り込むための４回目の公判前整理手続きが３日、裁判所で行われました。

裁判所などによりますと、検察は裁判で、成人と同じ処罰を求めると主張したということです。

これに対し弁護士は、起訴された内容は認めるものの、少年の性格や家庭環境などを考慮し、家庭裁判所に移して保護処分にすべきだと主張することになりました。

一方、「被害者参加制度」に基づき、女子生徒の家族が審理に参加して、刑の重さについて意見を述べることなどが認められました。

この裁判は成人と同じく裁判員が参加して３月１０日の午前１０時から初公判が開かれます。