日本の貧困族と中国のネズミ族

中国の貧困層は「ネズミ族」と言われ、月1万円前後の家賃で地下室に住んでいる実態がしきりに報じられていますが、では日本はどうでしょうか?

昨日行きました新宿サウナでは、驚きべき光景に遭遇しました。
カプセルホテルを併設しているサウナですが、入場制限をしていたのです。
あふれる客をさばききれない状態になっていたのです。

また、今、ネットカフェに住む者も急増してきていると言われており、カプセルホテル・サウナ・ネットカフェ・共同住宅に”住む”日本人は一体どれくらいの人数になっているか、想像を絶する数字になるはずです。

生活保護者には住所があり、統計がありますので実態はわかりますが、その数は250万人を超え、300万人に迫ろうとしています。
住所がなくて生活保護世帯に入れない層は日本全体ではどれくらいいるか誰もわかりません。

年収200万円以下の層を貧困層とすれば、統計上は、2,000万人が貧困層になっていると言えます。
総労働者の30%以上が年収で200万円以下となっているとされており、総労働者人口が6500万人としますと、
その30%となれば2,000万人となるからです。

収入がある層でギリギリの生活を送っている者が2,000万人以上、生活保護者が250万人以上、そして統計に出てこない貧困層が数十万人から数百万人となれは、日本の人口の20%以上が今やまともな生活を送れない社会となっていると言えます。

日本はすでに猛烈な貧困層を抱える社会となっており、しかも、セーフティーネットが整備されていないために、
正確な数字もまた救済も出来ない社会になっているのです。

特定の住所を持たないその日暮らしの日本人は昔からいましたが、今やその数は政令指定都市人口を超える
規模に膨れ上がっているとみられ、その数は日々増加しており、かつ高齢化と低年齢化が同時に進んでいます。

親が貧困層に入っていれば、子供は当然のこととして貧困層に入ることが多くなり、かつ子供が成人しましても親に頼れない以上、一旦仕事と住所を失えば、即、生活困窮となります。