「敦賀原発=活断層」覆らぬ判断、怒る地元、聞かぬ規制委、見えぬ「先」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140503-00000558-san-soci

敦賀原発2号機(福井県敦賀市)敷地内の破砕帯(断層)について、原子力規制委員会が
昨年5月、「活断層」との判断を下してからまもなく1年になる。

これまでのところ「活断層」評価を覆す状況にはない。廃炉が日増しに現実味を帯びる中、
敦賀3、4号機の新増設計画も宙に浮いたまま。原発関連収入に頼る地元の規制当局への
不信感はこの1年でさらに増幅する一方、自治体や経済界からは廃炉を見据えた新たな
動きも出始めている。

河瀬市長は「土台はできている。(3、4号機は)すでに土俵に上がった炉だ」と強調。
ある市議は「2号機がダメでも3、4号機の増設を許可してくれるならば…」と苦しい
胸の内を明かす。

2号機が規制委から完全に「アウト」を宣告され、政府がエネ計画でも玉虫色とした
3、4号機の新増設が今後も認められなければ、同市は瀕死(ひんし)の状態に陥る。
これまで長年にわたり国策に受け入れてきた自治体が、その結果、見捨てられるという
事態も十分あり得る。“原発銀座”が国に向ける視線はかつてなく厳しい。