>>958
事例問題を念頭に置きますね。

まずはっきり言うと、専用権説排他権説みたいな学説同士の対立に関しては、対立軸にすること自体が荒唐無稽。余事記載で減点はされないだろうが、加点もされない。こういうとこは大展開せずに淡々と要件解釈して当てはめて終わり。

論文のできない人はこういうとこのバランス感覚が無さ過ぎる。まあ、意匠みたいに判例のあまりない科目については書く価値があるかもしれない。

もっと問題なのは、判例上規範が固まっているのに、規範定立段階で事案を考慮して学説に言及する答案。結果ありきで規範を立てたりしたらその問題限りの規範となってしまう。事案を考慮すべきなのは、問題提起と当てはめ段階。

むしろ、問題提起の段階で事案に言及すべきなのに、言及しないやつが多いんだよね。

極端に言えば、反対説に言及すべきなのは一行問題で反対説に言及しろと書いてあるときだけ。

あと、申し訳ないですが、法律論学説に拘る人は受かっても重宝されない。重要なのは発明内容の理解(事実認定)だから。