2、流体力学の計算問題
流体力学はビル管でも難所のひとつだけど、計算問題はとても簡単。

ベルヌーイの定理をしっかり理解するのは凄く大変、でもビル管の計算は簡単。
例えばベルヌーイの定理は穴埋め問題として頻出だけど、これこそ穴埋めになりそうな部分だけの暗記で充分。
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流れの上流側にA断面、下流側にB断面をとると、AB断面間に、単位時間に流入する流れと流出する流れの[質量]は等しい。 この関係を示す数式を[連続の式]という。
流れの運動エネルギーの保存を仮定すると、次のような[ベルヌーイの法則]を表す式が得られる。
1/2ρU2+P+ρgh = 一定  
この式の項目の単位は[Pa(パスカル)]である ※左辺第一項が[動圧]、第二項が[静圧]、第三項が[位置圧]
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ビル管では流体(空気)の静圧・動圧・全圧に関連した計算問題が出るわけだけど、

ベルヌーイの定理は「動圧=流体の密度×流速の2乗/2」
空気の密度は1.2だから「動圧=1.2×流速の2乗/2」
初めに1.2を2で割っても同じ事だから「動圧=0.6×流速の2乗」
それと「全圧=動圧+静圧」この2つだけ覚えておけば充分。

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1) 動圧=0.6×流速の2乗
2) 全圧=動圧+静圧

(24.50)
ダクト内気流速度が5.0m/sであったとすると、この気流の動圧の値として最も適当なものは次のうちどれか。

答え:0.6×(5×5)=15Pa

(23.53)
常温空気が速度5.0m/sで流れているダクト中で、周辺大気圧を基準とした全圧が40Paであったとすると、同じ点の静圧として最も適当なものは次のうちどれか。

まず動圧を求める。0.6×(5×5)=15Pa、全圧−動圧=静圧なので、答え:40−15=25Pa