実際に答案を拝見すると、全く得点できていない答案が3割―4割みられ、前回の連結会計出題時の2割―3割からやや増加しており、連結会計について
やはり全く準備していない、あるいはかなり不十分であるという印象を受けました。
 さらに、今回は、本問について全く得点できなかった受験者の一部について、第1問の仕訳問題の得点との関係を見てみましたが、第3問で全く得点
できなかった受験者の8割は第1問でも全く得点できておらず、第問で得点が2割以下の受験者を含めると9割以上となっていました。つまり、仕訳問
題の得点と連結会計の得点が、仕訳力という点で密接に関連しており、そもそも連結会計に入る以前の学習過程において、仕訳の基礎力がついていない
という従来から何度も指摘されてきた問題が改善されていないことが大きく影響しているように思われます。この
点は、受験者と指導者の方はともに今後の学習で十分に認識していただきたいと考えます。