生計を「同じくしている」と生計を「維持している」の違いをわかりやすく教えてください。

A
例として、母(収入あり)と子(収入なし)の2人が母の収入によって生活をしている場合で考えてみましょう。
この場合、「母の収入」という1つのお財布で共に生活していることから、「母は子と生計を同じくしている」とも「子は母と生計を同じくしている」ともいうことができます。
一方、子には収入がなく、母の収入があって生活できるわけですから、「母は子の生計を維持している」ということにはなりますが、「子は母の生計を維持している」ということにはなりません。
また、「生計を維持されている場合には、生計を同じくしているものと推定して差し支えない」という通達(昭和41.1.31基発73号)もありますので、生計を「同じくしている」は、生計を「維持している」よりも広い概念ということもできます。