受験した全員が合格 第2種電気工事士国家試験
2018/12/21 03:01

 大分市の大分工業高校定時制(安野豊治校長)電気科2、3年生の7人が第2種電気工事士の国家試験を受け、全員合格を果たした。
同校では大半の生徒が昼間のアルバイトと夜間の学業を両立させながら、さまざまな資格取得に励んでいる。
教諭らは「少人数だが受験者全員の合格はたやすいものではない。一人一人が粘り強く努力を続けた結果」とたたえた。
 第2種電気工事士は、主に住宅用の電気設備工事を行うことができる。
試験は筆記と図面通りに配線をする実技があり、全国的な合格率は筆記が50〜60%、実技は約70%。
同校では希望する生徒が受験し、全国平均を上回る合格率が続いていたものの、100%は難しかったという。
 生徒は1年の時から資格取得に必要な電気の基礎を学び、試験を意識した内容にも取り組んできた。
授業以外にも教諭が実技試験に向けて個別に補習を実施。日中のアルバイトを早めに終えて登校したり、放課後の午後9時以降に残って練習を重ねたという。
 3年の小出駿斗さん(18)は「叫びたいくらいうれしい。来年は1種を取って就職に生かしたい」と笑顔。
2年の庄司祐大さん(17)は「分かりやすく教えてくれた先生のおかげ」と感謝し、「資格が取れたことで自信がついた」と喜んだ。
 2年生は5人全員が受験。1年の終わりから「みんなで合格」を目標に、分からないところを教え合ったり、土・日曜日も補習を受けてきた。
5人は「念願がかなってうれしい」と喜びもひとしお。「また違う資格取得を全員で目指したい」と意欲を燃やしている。
※この記事は、12月21日大分合同新聞朝刊11ページに掲載されています。
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/12/21/JD0057627449