幌市豊平区の雑居ビルで42人が重軽傷を負った爆発事故で、不動産仲介業者の店長らがガス抜きをしていた消臭スプレー缶の大半が未使用のものだったことがわかりました。

 これは、爆発した建物のすぐ隣のマンション9階のベランダ。網戸は外れてガラスが散乱し、衝撃の強さがわかります。

 この事故は16日午後8時30分ごろ、札幌市豊平区平岸の雑居ビルで大きな爆発があり、不動産仲介業者の30代の店長が重傷、飲食店などにいた男女計42人がけがをしたものです。

 捜査関係者によりますと、事故当時、消臭スプレー缶約120本のガス抜きをしていた不動産仲介業者の30代の店長と20代の従業員は、建物の1階にいたとみられ、窓を閉め切って作業をしていました。

 その後の取材で、約120本のスプレー缶の大半が未使用のものだったことがわかりました。

 不動産仲介業者の本部はこの事実を把握していなかったと説明しています。

 警察の現場検証は18日も続いています。