事例3、第2問
安易。@「外段取り化」は実現できれば素晴らしいが、実務上様々なハードルがある。
実現のための方向性すら示さず結論のみ書くのは乱暴。
なお、参考までに外段取り化をするための手順を示したURLを以下に記載する。
ttp://j-net21.smrj.go.jp/well/qa/entry/Q0959.html
(コメントしたいことがないではないが、概ね適正かつわかりやすく書かれている)
A「成形機の近くを保管場所にする」というのも同様。
運搬時間よりも改善しやすい置き場・倉庫での探索時間の短縮を軸にした回答が妥当。
「昼休みの稼働」が論外なのはKECの寸評で述べた。


事例3、第3問
安易。ロットサイズが大きくなったのはそれなりの経緯がある。
それを小さくするのは大きな変化が必要で、またリスクもある。
最終目標を小ロット化につなげるのは構わないが、やはりまず実現できることに的を絞るのが無難。
KECの寸評で述べた通り、生産を適切なタイミングで行うことを心掛けるべきであろう。


事例3、第5問(6割以上得点)
A「経営資源の統合」は加点対象である。しかし踏み込んで工場団地でリーダー的存在のC社ですら、
「どうにか安定した受注量を確保できる状態」という現状にも焦点を当てたい。
不調企業のM&Aという視点の回答も、我が国の製造業の後継者不足の現状を踏まえると面白いかもしれない。

以上より、事例1は総点で60点を獲得できる可能性はあるが、事例2・3については50点前後となる回答である。