★ストリートスライダース★
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0207名無しさん@お腹いっぱい。
02/03/13 11:25ID:Ilk/9I7i普通の喫茶店。客全員女、総むげんどうファッション。チョト異常な風景。
店に電話がかかってきて
「今日は家族で海行ってますよー!夜には帰ってくると思いますよー」
と親父が大声でしゃべっていたのを、客は耳をダンボにして聞いていた。
「蘭丸、子どもと海行ってんだー」「日焼け止め塗ってるのかな・・」
とひそひそ話が店内を飛んでいた。
高くて量が多くてまずい焼きそばを食べていたら
親父がいきなり声をかけてきて、隣りに座ってきた。
港で碇引っかけるやつに足をかけ、
裕次郎ポーズをとっている若い頃の親父が写ってるチラシをもらった。
「土屋○○写真展」とでかでかと書かれていた。
「コレ誰だと思う?(えっへん)」「・・・・・マスターですか?」
「よくわかったね(嬉しそう)」「・・・かっこいいですね(笑)」
「店にかかってる写真も全部撮ったんだよ」
「わあ、すごーい!(普通の風景にしか見えんー!)」
他の客をほったらかして、アルバムまで持ち出して解説してくれた。
「きれーい!すごーい!(チッ!蘭丸の写真はねーのかよ!)」
そして写真展の招待状をくれた。
「来年もやるから招待状送るから住所教えて!」と言われ素直に従った。
お茶目すぎる親父だった。そして息子に全く似ていなかった。
1ヶ月後、家出から戻ると親父から
「写真展来場有り難うございます」と書かれたハガキが届いていた。
1時間もいなかったけど濃ゆい素敵な青春の1ページ・・。
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