GOOD-BYE 宮城

雨の火曜日。渋谷。オレたちはツアー・バスの中で、大遅刻の宮城を待っていた。
ただの遅刻だと思った。まったくただの・・・・・。
それが30分たち、1時間たち、1時間半・・・・宮城の家へ電話をかけに行った
マネージャーが、真青な顔でもどって来た。“宮城が病院に運ばれた・・・・”
事故だ、ただの事故だと思った。オレたちは車を飛ばした。
“早く宮城のところへ行きたい”。
途中、渋滞のため車を乗り捨て、電車に飛び乗った。
“どのくらいのケガなんだろう・・・・”電車の中でオレは祈った。
“神様、オレの寿命が短くなってもいい。宮城の命を助けてください。”
駅の改札を飛び出し、病院へオレたちは必死で走った。