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JoyDivision

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0001Love Will Tear Us Apart 02/01/16 14:34ID:OHteMEv2
When the routine bites hard
and ambitions are low
And the resentment rides high
but emotions won't grow
And we're changing our ways,
taking different roads
Then love, love will tear us apart
again (4)

Why is the bedroom so cold
Turned away on your side?
Is my timing that flawed,
our respect run so dry?
Yet there's still this appeal
That we've kept through
our lives
Love, love will tear us apart again (4)

Do you cry out in your sleep
All my failings expose?
Get a taste in my mouth
As desperation takes hold
Is it something so good
Just can't function no more?
When love, love will tear us apart
again (4)
0872ピーター・サヴィル2007/06/25(月) 00:29:35

「太陽系を例にするなら誰が太陽か?よく考えるんだ。

 トニーが太陽なのか?

 エネルギーを束ねる役目、全ての原動力となり、様々な出来事のまわりを常に回っていた。
 間違いなくトニーがいなければ成立しないシステムだ。
 トニーがいなかったら、愛と情熱から来るあの熱心さと意思の強さがなかったら、
 何も感じられなかっただろう。

 軌道を回る星だけでは生命は宿らない、トニーのエネルギーなくしては…。
 だから、やっぱりトニーが太陽なんだ。……………クソッ!」
0873トニー・ウィルソン2007/06/25(月) 00:33:30

「ファクトリーは愛し合う5人のヘテロ・セクシャルの男たちの集まりだ。
 それが的確な表現だ。

 私とロブの関係は、親友であり宿敵だった。」

「ある時グレットンは、ファクトリーとハシエンダの秘密を知りたがる若い助手に、
 プロジェクトの全体像についてこう説明した。

 『ただ、ダチどもと一緒にレコードを何枚か出しただけさ』」
0874『シーヴス・ライク・アス』2007/06/25(月) 00:58:15
『君の顔をずっと見つめていた いつもと変らない顔だった
 僕は欠点やしわを探してみた  君はいつだって見栄を張って生きてきた
 けれど今 君は自分の人生を生きている
 どしゃぶりの雨の中に立つ影のように

 みんながそれを愛って呼ぶ それが愛 僕等に備わっているもの
 でも それはとても儚くて ゆっくりとしか育たない 
 一度壊れると永遠に元には戻せない
 みんながそれを愛って呼ぶ それが愛
 そして、それを僕等以外の誰もが持っている

 僕は渓谷で暮らしてきた 
 僕は丘の上で暮らしてきた
 僕はアルコールに溺れて生きてきた 
 僕はドラッグに頼って生きてきた

 でも、みんながそれを愛って呼ぶ
 僕等に備わっているもの それが愛
 そのために生きる価値がある唯一のもの
 でも、みんながそれを愛って呼ぶ
 僕等に備わっているもの それが愛

 愛は西にだって東にだってある だけど最高なのは身近にある愛
 愛は悪しきものすべてを癒す  愛とは空を飛ぶ鷲を支えている空気
 それは愛 やっかいで
 それは愛 言葉ではうまく説明できない
 それは愛 僕等みんなに備わっているもの
 それは愛 錆びたナイフのように君の人生を切り刻む
 愛…それは愛  僕等に備わっているもの 
 愛…それは愛  みんながそれを愛って呼ぶ
 そして、それを僕等以外の誰もが持っている…』
0875ピーター・フック2007/06/28(木) 23:32:06

「(『シーヴス・ライク・アス』は…)『昔書いた曲だな』ってくらいの印象かな。
 ただ、正直に言って『シーヴス・ライク・アス』は『ブルー・マンデイ』よりよっぽどいい曲だと思ったね。
 今、聴いても、ホント名曲だと思う。

 『マーダー』はベルギーのファクトリー・ベネルクス用に作った曲。
 あんまり憶えてないけど、やったことだけは憶えてる。

 あ、確か、初めてエミュレータ―を使ったのを憶えてる。
 ヴォーカルは映画『カリギュラ』から取った。『カリギュラ』の中の台詞をサンプリングしたんだよ」
 
0876バーナード・サムナー2007/06/28(木) 23:33:39

「『シーヴス・ライク・アス』は前は歌詞のないインスト曲だった。
 でもライヴで演奏してたら、
 お客さんがそこにいるっていうプレッシャーと歌詞がないっていうプレッシャーで、
 とつぜん言葉が出てきてさ。
 頭に閃いた言葉をつなぎあわせたら歌詞になっちゃったんだ」

「かなり実体験にもとづいた曲だよ」

「全然、楽観的な歌じゃないよ。…………ものすごく悲観的だよ。
 ひざまづいて、頼むからこの地獄から解放してくださいって神様に祈ってる人間の音楽だ。
 希望はある。
 でも本当は……いや、これ以上は話したくない。
 プライヴァシーに関わるからね。希望が満ち溢れた陰鬱な曲だよ。」
0877ニール・テナント 2007/06/29(金) 00:09:07

「一番好きな曲は 『True Faith』 か 『Regret』 か 『Blue Monday』だ。
 いや、『シーヴス・ライク・アス』こそ彼ららしい。
 
 ポップは皆そうだが、彼らの音楽には恍惚感とささやかな無秩序がある。
 その上、美しさを備えている。

 メロディが美しいばかりか、詞もまたすばらしい。
 形容しがたいよさだ。
 バーナードの作る詞が評価が低いのはなぜかといえば、快楽主義者の顔の裏に
 常識人の顔がのぞくからだ。しかし 、彼らの歌にはやはり魅惑される。
 どこか安心を感じたり…。」
0878バーナード・サムナー2007/06/29(金) 00:26:07

「みんな歌詞ってものにこだわりすぎだよ。

 俺が初めて買ったシングルは、T-レックスの『ライド・ア・ホワイト・スワン』だった。
 全く意味不明だったよ。でも、クズだとは思わなかった。

 楽曲の前では歌詞なんてひれ伏すだけさ。楽曲こそが神なんだ。」

「2、3年の間、俺たちは個人的な感情や人間関係について書いてきた。
 それから、俺はそれに少し飽きちゃって、
 ちょっとした物語を書くようになったんだ。

 『ラヴ・ヴィジランティス』や『ザ・パーフェクト・キッス』みたいなね」
0879『ラヴ・ヴィジランティス』2007/06/29(金) 00:50:39

『僕はたった今 太陽の国からやってきた
 真実の名において勝たなければならない
 戦いから帰ってきたところ
 味方の兵士はとても勇敢で君の自由は守られるだろう 
 ライフルや手榴弾そして神様のお導きによって

 家族に会いたい 妻と子供が僕の帰りを待っている
 家に帰るんだ 僕はずっと孤独だった わかるだろ

 君にはちょっと理解できないだろう
 ようやく任務から解放された この喜びが
 家に帰るんだ 僕は空を飛んでいく
 僕の信念は固い 祖国のためなら死ぬ事も厭わない
 祖国はもうすぐそこだ

 家族に会いたい 妻と子供が僕の帰りを待っている
 家に帰るんだ 僕はずっと孤独だった わかるだろ

 ドアを通り歩いて入っていくと 妻が床に倒れていた
 涙が流れ 泣きはらした目は真っ赤だった
 僕には何が起こったのかさっぱり分からなかった
 彼女の手を見ると電報が握られていた
 そこには僕はとても、とても、勇敢だったが
 戦死したと書いてあった

 家族に会いたい 妻と子供が僕の帰りを待っている
 家に帰るんだ 僕はずっと孤独だった わかるだろ

 家族に会いたい 妻と子供が僕の帰りを待っている
 家に帰るんだ 僕はずっと孤独だった わかるだろ…』
0880ジェズ・ウィリアムズ2007/07/04(水) 00:54:20

「(俺達の好きなアルバムは……)ニュー・オーダーの『ロウ・ライフ』。
 あれっていつだっけ?」

「マンチェスターのサウンド、って感じだった。
 うん、アンダーグラウンドのダンス・ミュージックがマンチェスターでヒットしてきた頃。
 どの曲もファンタスティックで、素晴らしいアルバムだった。弱点がないんだ。」
0881アンディ・ウィリアムズ2007/07/04(水) 00:55:57

「僕はニュー・オーダーのアティチュードが好きなんだ。

 サウンドの作り方とか、個性的なところとか。
 ミステリアスで、音そのものがパーソナリティを表しているところとか…。」
0882クインシー・ジョーンズ2007/07/04(水) 01:02:19

「曲を作る姿勢にしても彼等の考えは一貫していた。
 ジャケットもヴィデオも宣伝までだ。
 ジョナサン・デミを雇ったり、総合的なイメージを大切にしていた。
 どうみられているかをだ」

「このレーベル(QWEST)でやると言われて嬉しかったよ。
 私を選んでくれてね。

 周囲は妙な組み合わせだと言った、接点のない音楽だと言われたんだ。
 音楽は音楽なのに」
0883ピーター・フック2007/07/04(水) 01:06:08

「個人的には、アルバムからのシングル・カットというのは嫌いだ。

 アメリカのレコード会社と契約するまでに7年かかったけれど、
 LPからシングルをきらないレーベルはいまだに見つからない。これは俺達の最大の妥協だった。
 残念に思うよ」

「言ってみればちょっとした搾取だし、同じことを繰り返すのはつまらない。
 だからせめてもの慰めに、シングルはどれもアルバムとは別のミックスにしてるんだ」
0884マイケル・H・シャンバーグ2007/07/04(水) 01:09:33

「1985年『パーフェクト・キッス』のビデオが作られた。

 私は、自分のもう一人のヒーロー、アンリ・アルカン―――コクトーの『美女と野獣』、
 ヴィム・ヴェンダースの『ベルリン・天使の詩』のカメラマン―――をマンチェスターに招き、
 ジョナサン・デミと仕事をしてもらった。
 
 これは9分の短編映画となり、アメリカとイギリスでは劇場で公開された」
0885ピーター・フック2007/07/04(水) 01:14:09

「(9分ものヴィデオになったのは……)曲がそれだけ長かったからだよ。

 監督のジョナサン・デミはトーキング・ヘッズの仕事が終わったばかりだったけど
 俺達の曲を気に入ってくれて、それでニューヨークの友人がジョナサン・デミと
 ヴィデオ制作の交渉をして、ストレートなライヴのヴィデオを作ることになった」
0886スティーヴン・モリス2007/07/04(水) 01:20:03

「ほとんどの場合、監督の方が俺達の事を知ってて、ジョナサンも俺達のことを知ってたんだ。

 彼が『ストップ・メイキング・センス』を作ってた時のオフィスは、
 俺達のアメリカのマネージャーのオフィスのすぐそばで、2人で会ってヴィデオの話をした。

 全くのライヴ、俺はリハーサル・ルームで演奏している。
0887ピーター・フック2007/07/04(水) 01:30:02

「俺らって、それまでヴィデオの制作に関わったことがなくてね。
 今は19歳の子がバンド・デビューしたら、真っ先にヴィデオを作るんだろうけど。
 俺達はバンドを結成して10年経っていたけど、ヴィデオを作ったことがなかった。

 (やる気が無さそうに見えるのは)多分、監督のジョナサン・デミのやり方に居心地の悪さを感じたからじゃないかな。
 彼も今やすっかり有名人だけどさ(笑)。
 でも、あの時の彼は、無遠慮で、土足で上がりこむようなやり方だった。

 あの頃のニュー・オーダーはすごく結びつきが強くて、静かで、控えめな雰囲気を持つバンドだった。だろ?
 だから、デミの仕事の進め方は、俺らには侵入者的に映ったんだ。
 うん、すごく嫌な感じだった。
 俺らには、まだパンクの精神があったから、あのシチュエーションに違和感を感じたんだ。

 言ってることわかる?」

「まぁ、俺が演技したって部分もあるかもしれないけど(笑)。どう思う?」
0888『パーフェクト・キス』2007/07/09(月) 01:27:08

『僕は我を忘れて立ちつくしていた
 天気のことを必死で考えながら
 友達がやってきて 一緒に出掛けようと誘ってきた
 僕には最初から分かってた この友達は駄目になるだろうと
 あいつの過ちは見ない振りをして 僕は言った「さあ、行こうぜ楽しもう」

 君にもわかるだろ、僕らは愛に満ち溢れた世界を信じているんだ
 君にもわかるだろ、僕らは愛に満ち溢れた世界を信じているんだ

 僕はいつも引きこもる事と出掛ける事について考えていた
 今夜は家に引きこもって一人で楽しんでいれば良かった
 あいつはいつも変わってた
 頭がおかしいんだろうかと 僕はよく思ってた
 あいつの銃は見ない振りをして 僕は言った「さあ、行こうぜ楽しもう」

 君にもわかるだろ、僕らは愛に満ち溢れた世界を信じているんだ
 君にもわかるだろ、僕らは愛に満ち溢れた世界を信じているんだ

 夜、一人になったとき 
 君は自分が正しいと信じる、あらゆるものを探し求める
 もしそれを全部捨ててしまうのなら
 君は今日この場にいられるための唯一の機会を失うことになる
 君の住む通りで争いがはじまる
 君は欲望の渦巻くこの街で
 傷ついた心を抱えた友人をまたひとり失う
 あいつは最後の息をした
 今、僕には分かる 
 最高のキスっていうのは、身を滅ぼす死のキスなんだ』
0889スティーヴン・モリス2007/07/09(月) 01:30:23

「本当は、最後のところでポーキー・ピッグに『以上!』って言わせたかったんだ。
 でも、ワーナー・ブラザーズが100万ドルよこせみたいなことを言ってきた。
 だから代わりにピンボール・マシーンを使ったんだけど、同じ効果は持ち合わせていない。
 それでも俺のお気に入りのひとつには違いないよ」
0890ピーター・フック2007/07/09(月) 01:34:44

「俺達は、あの曲をリミックスするのに48時間費やしたんだ。
 で、俺は寝ないで2日間話し合ったんだよ」
0891バーナード・サムナー2007/07/09(月) 01:40:58

「72時間におよぶセッションさ。

 当時『Brotherhood』をやっていて、あれはおおよそスタジオで即興だったんだ。
 俺たちはロンドンにアパートを持っていて、オーストラリア・ツアーを控えて
 『パーフェクト・キス』を完成させなければいけないのに時間が足りない、
 ということで3日間まったく寝ないで作業した。

 時間が加速していって、スタッフがみんな昼の間は来てくれているのに、
 2時間ぐらいで帰ってしまっているように感じた。

 完成するとロンドンのスタジオを出てマンチェスターへ車を走らせ、翌朝にはツアーに出発さ」
0892『エレジア』2007/07/17(火) 01:28:42



























                                   』


0893バーナード・サムナー2007/07/17(火) 01:41:18

「UKツアーの最終日がチャネリング・クロスの『ヘヴン』で、その後のパーティーは
 朝の4時まで続いた。

 そのままスタジオ入りして24時間、全く寝ないで作業して『エレジア』を録音したんだ」

「いろいろな大きさと雰囲気の場所で演奏したい、ということもあるけどあそこ(ヘヴン)
 はニュー・オーダーになって、ロンドンで初めて演奏した思い出の場所なんだ。

 その時の初心を忘れないためと、ある種のセンチメンタリズムで、 再びヘヴンで
 やったんだ。

 あの最初のコンサートは、俺らにとっては永遠に忘れられないものになるだろう。
 ポール・モーリーがNMEに『僕は泣いた』と書いたほど、強力なコンサートだった」
 
0894アンドリュー・ウェザーオール2007/07/17(火) 01:45:20

「(最初に衝撃を受けたライヴというと…)
 ニュー・オーダーだろうな。
 17歳か18歳の頃から彼らのコンサートをフォローしてきたけど、
 中にはとてもエモーショナルで凄いのもあって、泣いちゃったこともあるんだよ」

「俺は音楽から強さを与えられているのさ。

 その手のヴォーカル入りの曲(ニュー・オーダーやファクトリー系の音)って
 不幸に立ち向かう人の勝利の精神を歌ってたりするだろ?

 俺はインストゥルメンタルの曲でだって同じ気持ちを引き起こせると思ってるんだぜ」
0895スティーヴン・モリス2007/07/17(火) 01:46:43

(ニュー・オーダーのライヴが他のバンドと違うところは…)
「ミスがやたら多いこと!本当だよ」
0896ピーター・フック2007/07/17(火) 01:54:06

「ニュー・オーダーの初期のライヴでは、いつもステージに上がる直前に
 セット・リストを作ってた。
 つまり、俺たちはみんな自分たちがその晩何をプレイするか事前には知らないんだ」

「完全なぶっつけ本番だよ。そうやっておけば俺たちも毎晩楽しめる。

 時には観客から『どうしてブルー・マンデイをやらないの?』って文句も出るけど、
 『昨日やったから今日はやらない』って答える。
 観客は『昨日は来てなかったもん』って言うけど『俺らはいたよ』って答える。
 たまにトラブルけど全ての人を満足させるのは不可能だからね」

「前にブルース・スプリングスティーンのライヴを観た時に―――
 以前俺たちと彼のツアーの日程が重なって、2日連続で彼のショウを観たんだ。

 そうしたら驚いたことに、両日とも全く同じセット・リストだったばかりか、曲間の
 MCが入るタイミングも、喋りの内容さえ同じだったんだ。
 俺には信じられなかったよ、ショウっていうのはこうあるべき、みたいなノリでね。
 殆ど衝撃的だったと言ってもいい。とにかくすごく気持ち悪かった。

 その点、俺はニュー・オーダーのライヴのやり方には十分満足してるね。
 毎回即興状態で(笑)その晩に何が起こるか演ってみるまで分からない。
 観客と同じ気持ちなんだよ(笑)」
0897ジリアン・ギルバート 2007/07/17(火) 01:57:19

「演奏前に曲目を決めるなんてことは絶対にしないの。
 ライヴ・パフォーマンスに実験的な部分を残しておきたいから、
 意図して毎晩変えるようにしているのよ。

 毎晩同じだと、どうしても演奏がオートマティックになってしまうでしょ」
0898バーナード・サムナー2007/07/17(火) 02:09:07

「ステージに上がるほんの20分前にようやく判明するんだよ。
 その日の気まぐれで、ああ、あれ入れとこうか、とかね。
 で、結果として作成されたセット・リストの中に、俺らがもう数ヶ月間プレイしてなかった
 ような曲が入っていることもあるわけだよ。

 しかも直前に決めるもんだから当然リハーサルする時間なんかありゃしなくて、
 結局ステージに上がってから練習する羽目になるわけだ。」

「前はアンコールを絶対やらなかったんだ。40分演奏してステージを下りる。」

「80年代の頭にボストンでやった時のことを覚えてるよ。
 いつも通り、アンコールなしだったんだ。

 ステージを下りてペルノを取り出して、リラックスし始めたところへ機動隊が入ってきて
 『みなさんの護衛に来ました』って言うじゃないか。『何から?』、『暴動からです』。
 使えないスタッフめが。
 自分らは機材の片付けを始めていて、誰も暴動になっていることを俺たちに教えてくれなかったんだ。
 客は会場をメチャメチャにしてしまった。
 俺たちも外に出ると通りを追い回されたよ。

 翌日ワーナー・ブラザーズの社長から電話で、一体どうなってるんだって聞かれたっけ」
0899ピーター・フック2007/07/17(火) 02:13:13

「それでアンコールをやるようになったんだよな」

「前に言ったように、俺はミュージシャンなんだ。ただ演奏するだけさ。

 大勢のオーディエンスがいても、皆を意識できるわけじゃない。
 だって自分がしてることに集中しなきゃならないからね。
 俺はステージの向こうにいるオーディエンスを気にしたりしない。
 そういうことはまるで考えないね」

「俺たちはオーディエンスに合わせて演奏するつもりはないよ」
0900『スーナー・ザン・ユー・シンク』2007/07/23(月) 02:32:14
『やぁ みんな ここに来られて良かった
 遠くからみんなに会いに来たんだ
 君の深いブルーの瞳が見える
 彼らは広々とした空の下で眠っている
 君の前に 君の兄弟のような人が立っている
 神に誓って 彼は誰も必要としていない
 だけど どうしたらここにいることができるのだろう
 こんな気楽に君と一緒に

 君はとても薄情なことをしたって分かってる
 僕らが見つけるべき人生を捜し求めてる
 正しさと過ちがある 幸福と不幸がある
 これに答えがあるのなら知りたい
 僕の気持ちが分かるだろう 君は分かってるはずだ

 昨晩ホテルでパーティーを開いたんだ
 ひどいケンカでお開きになった
 友達は僕からも僕の心からも去っていった
 君のような結末は迎えたくない
 僕の気持ちが分かるだろう 君は分かってるはずだ

 君のいる場所は素敵なところだ
 活気のない僕のイギリスは魅力を失う
 酒をもっと手ごろな値段で手に入れるために   
 ちょうどいい時期になったら 僕もそこに行ってみようと思う

 君はとても薄情なことをしたって分かってる
 君が見つけるべき人生を捜し求めてる
 正しさと過ちがある 幸福と不幸がある
 これに答えがあるのなら知りたい
 僕の気持ちが分かるだろう 君は分かってるはずだ…』
0901ピーター・フック2007/07/23(月) 02:42:03

「あー俺たちがとてもよい思い出として記憶しているのが、日本でのちょっとした暴動なんだ。
 あれはグレイトだったな」

「うん。俺たちがその時プレイしたホールでは、会場の客席の両端に棍棒を持った警備員がずらっと立ってて、
 ステージ前に出て行こうとした観客を通路で堰き止めてたんだ。
 ものすごく厳しいチェック体制だったんだよ。

 ところがステージの上の俺たちはそんなことが起こっているのを全く知らなくて、
 何だ、今夜の客は何を演っても全然目に見える反応がないし、最低だなって思ってたわけさ(笑)。
 そこでセットも早々に切り上げてステージを下りたら、そこへ日本人の男がやって来て
 アンコールは演るのかって聞いてきた。

 冗談じゃない、こんな箸にも棒にもかからない客相手にアンコールなんか応えてやるかって言ったよ。
 そしたらその男がセキュリティを全部撤収させたんだよね。
 俺たちがアンコールを演らないって言ったから安心したんだな。

 でもその後、どうしても腹の虫が収まらなくてね。
 こんなクソみたいなオーディエンスだったら、尚更一発ロックして目に物見せやらなきゃ、
 ってことになって、そのままステージへ取って返したんだ。

 つまり、俺たちが再度ステージに出てきた時には会場にはセキュリティは一人も残ってなかったんだよ。
 それで『シスター・レイ』をプレイし始めたら、会場中が蜂の巣をつついたような大騒ぎになってね―――
 客が次から次へとステージに上がってきてそこら中走り回ってて、
 そりゃあファンタスティックだったぜ(笑)」
 
0902バーナード・サムナー2007/07/23(月) 02:45:47

「俺らの方はすっかりあっけに取られちゃってね(笑)。
 で、その後に分かったことは、ショウの間ずっと客が静かだったのはセキュリティに
 コントロールされてたからだったんだ。

 だから、一旦警備がいなくなったと見るや、全員が自分の気持ちを素直に行動に表わしたってわけ。」
0903ピーター・フック2007/07/23(月) 02:48:17

「いやあ、あれはグレイトだったよな、そこら辺の機材を片っ端から叩き壊してさあ(笑)。
 もう、若い奴らが発狂したみたいにそこら中バンバン叩きまくって、シンバルなんかも
 反対側からガンガン叩くもんだからスティーヴンはプレイできなくなっちゃって…………(笑)。
 ありゃホント、ファッキン・グレイトだった。

 というわけで彼らは二度と日本でプレイできなくなりましたとさ(笑)」
0904石野卓球2007/07/23(月) 02:51:49

「(ニュー・オーダーの来日ライヴは…)メンバー急病のために、二軍が来日したのかと思った。
 しかもホールクラスであのヘタさというのは衝撃だった。

 『ブルー・マンデイ』の歌い出しで、いきなりいちオクターブ上がって、
 それで『あ、こりゃ、ヤバイ、戻さなきゃ』って、今度はいちオクターブ下で声出しちゃって。
 おまえ何回その曲を歌ってんだ(笑)」

 「カラオケの音痴なオヤジと変わらない(笑)。

 でも、あの時のニュー・オーダーのライヴを見ているか見てないかで大分違った。
 自分が音楽をやる上ではそうとうな刺激になった。
 いい意味で励みになった。

 ニュー・オーダーは電子音楽をポジティヴに導入して成功した典型だね。文字通り
 楽器が弾けなくても音楽ができてしまった。」
0905伝説の名無しさん2007/07/25(水) 02:23:19
このスレ入りたくても入れない独特なふいんき
0906本間孝男(日本コロムビア洋楽担当)2007/07/28(土) 00:29:31

「ニュー・オーダーは『テンプテイション』の12インチを聴いて、ビートの感覚とか
 これはすごいと。

 あれがなければ、たとえジョイ・ディヴィジョンがどれだけカルト的な人気を
 持っていてもやらなかったかもしれないですね。
 あの曲は、あのバンドとやってもけっこう長持ちするな、って感じがしたんです。

 でも、85年の初来日の頃って洋楽担当が一人だったものですからマスターの
 カッティングから宣伝、相手との契約交渉、来日時のケアまで全部やってたんです(笑)。
 なおかつニュー・オーダーの初来日のときってのは、
 その前にドゥルッティ・コラムが来て彼らのマネージャーがトニー・ウィルソンなんですよ。

 で、両方ともライヴを映像ソフトにしようというのでトニーは残り、ニュー・オーダーが
 入ってきて、3週間ばかりいたんで大変でしたよ」
0907スティーヴン・モリス2007/07/28(土) 01:20:55

「車もシンセサイザーも、俺らは日本製を使っているんだ。
 日本の製品はアメリカのに比べて信頼できる気がする」
0908バーナード・サムナー2007/07/28(土) 01:27:50

「何だったら日本までシーケンサーを買いに行ってもいいね。
 ついでに坂本龍一にも会えるといいな。」

「いつか俺たちと共演できることを望んでるよ。
 『戦場のメリークリスマス』の音楽も良かった。
 あの映画をきっかけに、俺は日本のホモ・セクシャルについて興味を持ちはじめた(笑)」

「(他に日本のバンドで知っているのは…)カシオペア!
 もちろんイエロー・マジック・オーケストラとヒデキ・マツタケ(松武秀樹)のソロ
 『ロジック・システム』も俺の愛聴レコードだ」
0909本間孝男(日本コロムビア洋楽担当)2007/07/28(土) 01:47:15

「彼らの最大関心事ってのはなんだったと思います?
 じつはヤマハに行くことだったんですよ。開発の窓口のところを真っ先に訪ねたんですね。

 メンバーは音合わせとかあってなかなか行けなかったんですけど、
 マネージャーのロブ・グレットンとサウンド・エンジニアの二人を連れて2回行きましたよ。
 こういう音色のRAMを作ってくれということを事前に手紙でリクエストを出していたみたいで、
 翌日か翌々日かにRAMが幾つか送られてきてましたね。

 当時はMIDIがベースで、楽器の連結は出来るんですが、データの取り込みとかはまだ出来ませんし、
 そういう意味では複雑な楽器というのは出来てなかったですけど、
 DXを自分たちのベースにしながら展開していったというのは、すごく良かったんじゃないんですか。

 今でしたらコンピューターのシーケンサー・ソフトでそれをやっていけばいいんですけど
 当時はそういうのがまだありませんでしたから。
 楽器を直接のRAMで、音色とかを制御していたんですよね。

 彼らは楽器の音色をものすごく大切にしてましたね。
 マネージャーのロブが一番大事にしていたのが、楽器へのRAMカートリッジで、
 それをプラスチックのケースに入れて大事に持っているんですよ。
 それをライヴのときにエンジニアとかに渡して、DX−7とかに入れるわけです」
0910石野卓球2007/07/31(火) 01:12:17

「83年にはヤマハのDX−7が発売されている。

 シンセがデジタルに変わり始めた頃にエレクトロ・ポップが低迷している。
 だいたい、エレクトロ・ポップをやってた連中は、新しい機材が出ればそれをすぐに取り入れたがるから、
 みんなデジタル・シンセに買い替えていく。
 これが実は落とし穴で、シンセをデジタルに替えた途端にエレクトロ・ポップは『テクノ』的な魅力を失っていく」

「デジタル・シンセは鐘の音が出せるというのが魅力だった。
 鐘の音や金属音は倍音がすごく多い。アナログ・シンセは複雑な倍音を出すのに困難な機材だった。
 でもデジタルでは容易に出せた。これが大きかったんじゃないのかな。」

「もっとも、82年から84年にかけて、ニューヨークのアフリカ・バンバータとアーサー・ベイカーに代表される
 エレクトロが話題になる。
 ファンクやヒップ・ホップの側からのエレクトロ・ディスコへのアプローチが活性化するんだけど、
 『エレクトロ』はDX−7の猛威の外側にいたから良かった。エレクトロに欠かせないものはTR808だったから」

「エレクトロにはクラフトワークもたしかにあったけど、なによりもヒスパニックにおけるファンクがあったし、
 ディスコもあった。
 だからイギリスのニュー・オーダーが84年に『コンフュージョン』を通じてエレクトロへ接近したのは正解だったと思う。
 ニュー・オーダーはエレクトロ・ポップの衰退現象に巻き込まれなかった」
0911野田努2007/07/31(火) 01:17:14

「ニュー・オーダーは『ブルー・マンデイ』から、ニューヨーク系ディスコの要素をどんどん取り入れる。
 シングルは全てディスコだった。」

「もともとイアン・カーティスはクラフトワークやモロダーを支持していたわけだし、
 ニュー・オーダーがディスコへ進むのも必然だけどね」

「そしてその後、ニュー・オーダーを追うように、ペット・ショップ・ボーイズが出てくる。
 ボビー・Oに代表されるニューヨーク系ハイ・エナジーの系譜だよね。

 特にニュー・オーダーはボビー・Oがプロデュースしたディヴァインをそうとう意識していたと思うよ。
 このニューヨーク系ハイ・エナジーは、ヤズーなんかのノーザン・ソウル系とは別に、
 80年代のブリティッシュ・ダンスのひとつの流れとなる」
0912ニール・テナント2007/07/31(火) 01:19:38

「僕らとニュー・オーダーは似たような音が好きなんだと思うよ。
 でも彼らは僕達とはまるで違うやり方をするけどね。

 何て言うのかなあ、ニュー・オーダーのほうが僕らより音に対するこだわりが激しいというか……
 彼らの音には常に一筋の狂気みたいなものが流れてるよね」
0913『サブ・カルチャー』2007/08/06(月) 02:16:07

『僕は夜遅くなってから公園を散歩するのが好きだ
 暗闇の中をうろついて夜が明けると立ち去るんだ
 昼間は何もしないでぶらぶら過ごす
 鎖にきつく縛られて
 僕の頭に浮かぶばかげた言葉は
 すごく間違ってるけど 正しいときだってある

 これから抜け出すにはどうしたらいいのか
 僕はずっと努力しているけれど いつも上手くいかない
 いずれそのうち君は自分の家に帰る
 君は自分が孤独だということにさえ気付かない
 いつか一人でうずくまっている時に 君は気づくだろう
 他人がいないと人を騙すこともできない
 結局君は受け入れることになる その事で少し君は傷つくんだ

 僕は他人があくせく働いているときに寝言を言うのが好きだ
 みんな手許に残しておけるものを求めてる
 その選択は傷跡を残す
 窓のない部屋  真相はすぐに明らかになる
 太陽が昇ると君は見つけたものを失うんだ

 これから抜け出すにはどうしたらいいのか
 僕はずっと努力しているけれど いつも上手くいかない
 いずれそのうち君は自分の家に帰る
 君は自分が孤独だということにさえ気付かない
 いつか一人でうずくまっている時に 君は気づくだろう
 他人がいないと人を騙すこともできない
 結局君は受け入れることになる その事で少し君は傷つくんだ…』
0914バーナード・サムナー2007/08/06(月) 02:18:12

「あれはセックスについて歌ってるんだ(笑)」
0915ジリアン・ギルバート 2007/08/06(月) 02:21:22

「(サブ・カルチャーのリミックスは…)私は本当にありきたりだと思ったわ。
 でも、私のママはあれを気に入ってたの。
 だから、ママはあの卑猥な言葉に気付いてないんだと思う」
0916スティーヴン・モリス2007/08/06(月) 02:35:11

「リミックスというのは、概して当たり外れがあるものだ。運なんだと思う」

 
0917伝説の名無しさん2007/08/11(土) 15:37:53
トニー・ウィルソンよ亡くなるにはまだ早すぎるよ・・・
今日はAtmosphereを聞いて追悼しようと思う・・・
0918伝説の名無しさん2007/08/13(月) 01:36:34
>>872でサヴィルが言っているように、トニー・ウィルソン無くしては
ジョイ・デイヴィジョンもニュー・オーダーも存在していなかっただろう。

「軌道を回る星だけでは生命は宿らない、トニーのエネルギーなくしては…。
 だから、やっぱりトニーが太陽なんだ。」

トニー、素敵な音楽をありがとう。
久しぶりに24HPPでも観るか・・・。
0919『フェイス・アップ』2007/08/15(水) 01:57:19
『君の顔を見てから僕の人生は狂ってしまった
 僕は若かったけど君は年をとっていた
 君は冷たい奴だって分かってたよ
 最初の頃は 君には思いやりがあったのに
 最後には友達をなくしてしまった
 君には自分の暗い顔が見えないのか
 寂しい場所で死にそうになってる

 僕は我慢できない君の事を考えただけで
 全く耐えられない君の事を考えただけで

 年をとるにつれて居場所がなくなる
 このどうしょうもない世界を振り返ると
 僕はすごく落ち込んで とても屈辱的な気分になる
 時として人生ではつまずくこともある
 誰にも言わせるな 君が役立たずだなんて
 君には分かっているだろう
 誰にも指図させるな 君がやるべきことを
 それは正しくないからだ だから…

 僕は我慢できない君の事を考えただけで
 全く耐えられない君の事を考えただけで
 僕らは若くて純粋だった
 人生なんてただの開かれたドアみたいなものだと思ってた
 僕は我慢できない君の事を考えただけで

 君は僕で僕は君だった  僕らの世界は真新しくて新鮮に思えた
 君はもう少し遠いところまで僕を連れて行ってくれた
 僕はそれを以前にも全部聞いた 前に全部聞いたことがあるんだ
 もうその話はうんざりだ 君の髪は長くて瞳は青かった
 僕は君をどうしたいんだろうか…』
0920伝説の名無しさん2007/08/25(土) 00:50:13
保守ice age
0921ピーター・フック2007/08/26(日) 09:58:04

「よく言う連中がいるんだよな、
 リミックスなんて全く時間の無駄使いだとか、不毛極まりないとかさ――。

 バカ言うんじゃねえよな、50万枚ってレコードの売上が実証してるじゃないか。
 あんたが正しいか、それともオーディエンスの方が正しいのか?
 
 俺達のオーディエンスは昔とは随分変わってきたと思うんだ。
 全く新たなファン層があって、彼らはニュー・オーダーは『ブルー・マンデイ』から始まったと思ってるんだよ。」

「音楽をやり始めたとき、一部の人間だけが聴いてくれて他の人達はそうじゃないと、
 すごいスノビッシュになりがちなんだよ。
 こういうのが分かんねえ奴らは自分とは違う次元にいるんだ、みたいなね。

 でも他のがどんなに知的な意味で面白味に欠けるレコードだからって、
 実際に大勢の人がそれを買いに行くのを止める事はできないわけよ。
 そんなことはとにかく無理なわけ、そこんところは現実的にならないとね。」

「音楽の何が大事って、みんなに聞いてもらうこと、それだけだろう?」
0922バーナード・サムナー2007/08/26(日) 10:03:09

「もし売れないレコードを作ってるとしたら、そのレコードが良くないってだけのことだと俺は思う。

 まあレコード会社が怠慢こいてるんだとするとちょっと話は違うけど……。
 レコード会社の方はちゃんと仕事してるのにこっちの作ってるレコードが売れないんだとしたら、
 作品の質が低いってことだ。
 みんなの共感を得られないものを作ってるってことだ……どういう選択をするのも作り手の自由だけれども。

 ファクトリー・レーベルのグループなんかも、たいていは自分達で完全に作品づくりの部分は仕切りたがってっていて、
 それで、もし売れないとすぐ『レコード会社が悪い』ってことになる。

 でもそりゃ違うよ、人々に受け容れられないものを作った方が悪いのさ。
 だって、まがりなりにも他の人とコミュニケーションを図ろうとしているわけだろ。
 自分一人で楽しんでるわけじゃないんだからさ」


0923トニー・ウィルソン 2007/08/26(日) 10:05:43

「表現手段なんてどうでもいい。
 良い作品が作れるという事が大事であって、人の心を打たないものは作品として価値がない」
0924バーナード・サムナー2007/08/26(日) 10:11:00

「もしレコードが売れなくなったら、それは俺達がもっといい曲を書くべきだってことだけさ。
 そういう心配はしないよ、何事も実際に起こってしまうまでは、むやみに心配してみたって意味がないからね」

「結局さ、誰だって完璧じゃないんだ。皆、必ず、どうしようもない時期があるものなんだよ。
 そういうことがわかる以前は、俺も自分達が出すものについて、もうウルトラ神経質になってた時期があったんだよね。
 でも、いちいちそれをやってると、結局全てについて自分が被害妄想を抱くようになるだけでさ、
 何にもならないんだ。

 だから今じゃその出来を問わず、とにかく曲を書き続け、そして作品を発表し続けることだけを
 心がけるようにしてるんだ。
 自分が思いつくものが、そのうちまたいい出来になるはずだと信じながら、とにかく作業を続けるしかないんだよ」
0925『シェルショック』2007/08/26(日) 10:21:25
『僕を抱きしめてくれ これでは充分じゃない まだまだ充分じゃない
 君の心臓が鼓動を止めるまで抱きしめてくれ
 もっと深く 痛みが癒えるまで 二度と離さないで
 君の心臓が鼓動を止めるまで…君の心臓が…

 君は1本の電話で僕をたった一人置き去りにした
 君から得たのはシェルショックだけ
 また1日が過ぎていく 僕は泣き叫ぶことしかできない
 君から得たのはシェルショックだけ
 僕は自分の魂を救う事を世界中に知らしめる
 雨が降り 僕は寒さに震える 
 僕の心の中で眠っている冷酷さ それが地球と太陽を引き裂く
 それは僕が救われることができる方法 僕は君の邪悪な罪の犠牲者
 君には決して分からない変化によって 君は僕を支配していた力を失う

 開け放たれたドアを通って僕らは歩いていく
 いろんなやり方で時を刻みながら 僕らは心の安らぎを見つけられない
 そして人生は罪に染まっていく
 その日 僕は君の名前を叫ぶ 君のところに行って虚しく君を呼ぶ
 君は心の奥に秘めた面目を失う 
 燃え上がる炎と魂 終わりから始まりまで

 僕はずっと正しかった けれどずっと間違ってもいた
 僕は常識なんて持ち合わせたこともない
 どんなに頑張ってみても 僕には君の嘘に潜む真実が聞こえたんだ
 それは僕が救われることができる方法 僕は君の邪悪な罪の犠牲者
 君は心の奥に秘めた面目を失う 
 燃え上がる炎と魂 終わりから始まりまで
 僕を抱きしめてくれ これでは充分じゃない まだまだ充分じゃない
 君の心臓が鼓動を止めるまで抱きしめてくれ
 もっと深く 痛みが癒えるまで 二度と離さないで
 君の心臓が鼓動を止めるまで…君の心臓が…』
0926ジリアン・ギルバート2007/09/03(月) 02:46:06

「『シェルショック』(のPV)も好きだけど、誰も見てないのよね」
0927スティーヴン・モリス2007/09/03(月) 02:47:23

「何回か見たよ。
 実は俺がカメラマンをやってたんだ。とてもテクニカルでしょ」
0928『ブラザーフッド』ライナー・ノーツ2007/09/03(月) 02:54:11

『筆者にとって、その年数あるレコードの中でも屈指の傑作と思われた「ロウ・ライフ」は、
 ニュー・オーダーの初めての来日公演の初日と時を同じくして、日本で発表された。

 あたかもレコーディング・スタジオの光景を彷彿とさせる、雑然と器材の並んだステージに
 これまた飾り気のない普段着のままの4人のメンバーたちが、エンジニアのスタッフたちと
 漫然たる調子で姿を現わして、演奏をはじめていた―――

 コンサートというよりもむしろ公開リハーサル然とした趣のあるステージ展開に、
 呆然とした観客も少なくなかったようである。
 余分な飾りの一切をそぎ取って、音楽そのものだけを浮き彫りにする、
 という点でその演奏会はまさにニュー・オーダーの音楽性がそっくりそのまま率直に、
 美しく反映された極上のひとときとなった、と筆者は思う。

 コンサート終了後、ニュー・オーダーは東京滞在中に新しい作品を1曲録音している。
 このニュー・アルバムと同時に発表されるニュー・シングル「ステイト・オブ・ザ・ネイション」
 が、それである』
0929本間孝男(日本コロムビア洋楽担当)2007/09/03(月) 03:02:07

「レコーディングは、コロンビアのPCMで録りたいってのがあったんですね。
 その当時PCMのちゃんとしたマルチ・チャンネルのレコーダーって三菱しか出してなくて、
 それがスタジオに2台入ってましたからやってみようよという話になったんですね。

 ただ当時はアナログ・レコーディングで、コンピューター・ベースではなかったので、仕込みとかも含めて
 一貫して処理できればよかったのですが、まだそういう時代じゃなかったので難しかったですね。

 曲自体はコードとメロディだけは出来てて持ってきていたんですが、詞はバーナードがピーターと
 相談したりしながら即興でつけていくような状態でしたね。
 一番最後に詞を決定するって感じで。
 デモ用にシンセで作ったものを流しながら、リズムはしっかり生音も録って、リズムのフレージングや
 ベースを録って、最後に詞を入れてという感じでしたね。

 うちのGスタジオで録ったんですけど、少なくともリズムはすごくしっかり録りました。
 木のスタジオであんまりライヴじゃないんですけど、それでもウェスト・コーストのようなデッドなスタジオ
 では録りたくないというのでスティーヴンのドラムスは階段室で録ったんです。そこの階段で。

 でもたった5日間で、あまり思うようにレコーディングはできなかったんですね。
 彼らはそのときの苦い思い出からB面は『シェイム・オブ・ザ・ネイション』としたんです。」
0930『ステイト・オブ・ザ・ネイション』2007/09/06(木) 02:46:25
『君は歩くことも 走ることもできる 他の誰かになる必要はない
 僕はサマー・クルージングに出かけた
 広大な海の上 僕らは失う為に生まれてきた
 もう駄目だと僕の弟は言った 僕は弟の顔を見て頭を振った
 僕らのいる場所がわかるだろうか 僕らは海の上で血を流している

 それがこの国の状況なんだ
 この国の状況は僕らの救済を引き延ばしている
 それがこの国の状況 この国の状況は僕らの救済を引き延ばしている
 それがこの国の状況 この国の状況は貧困を引き起こしている
 それがこの国の状況 この国の状況は恐ろしいインフレを引き起こしている

 盗んだ車を運転して家から随分遠くまで走った
 車が動かなくなったとき 僕は大地にキスをした
 君が側にいるとキスできないから
 僕は今まで全然気付かなかった 自分が一人息子にそっくりだったなんて
 もしそうだとしても 誰が教えてくれるんだ
 僕の物語がどこで始まったかについて

 今でも僕は独りきり
 石でできた塀の裏側で 僕らがいた場所について 
 僕らが見ることができたすべての光景について考えている
 それは全て意味のあることだった思う
 ため息をつくことしかできないのなら すぐに僕らは海を越えていく
 恥ずべきこの国に僕らの居場所は決してないだろう

 それがこの国の状況なんだ
 この国の状況は僕らの救済を引き延ばしている
 それがこの国の状況 この国の状況は僕らの救済を引き延ばしている
 それがこの国の状況 この国の状況は貧困を引き起こしている
 それがこの国の状況 この国の状況は恐ろしいインフレを引き起こしている…』
0931『ブラザーフッド』ライナー・ノーツ2007/09/06(木) 02:50:12

『…アルバムには収録されていないこのニュー・シングルのB面には、同じ曲にジョン・ロビーが手を加え
 グループと共にプロデュースを担当したヴァージョン「シェイム・オブ・ザ・ネイション」がカップリング
 されている。

 ジョン・ロビーといえば、かつてアーサー・ベイカーの下でエンジニアとして「コンフュージョン」の
 レコーディングに参加して以来、ニュー・オーダーとは縁の深いニューヨークのヒップ・ホップ・シーン
 を代表する逸材といっていい。

 「ロウ・ライフ」からのシングルとして、「パーフェクト・キッス」に次いでカットされた「サブ・カルチャー」
 に女声コーラスを加えたグラマラスなユーロ・ディスコ調のリミックスを施したのも、他ならぬロビーである』
0932バーナード・サムナー2007/09/06(木) 02:52:38

「俺たちは昔からずっと無秩序にやってきたんだけど、ジョンは秩序をもたらすんだ。
 その結果、その秩序のなかで俺は自分自身の表現力をつぎこむことができる。

 ぴったりの表現、完璧な表現をね」
0933ジョン・ロビー2007/09/06(木) 02:54:56

「あまりに自然だった。
 
 スタジオでは自然に彼らのエネルギーが生まれる。
 誰が何を弾いているのか分からなくても自然にエネルギーが生まれる。
 子供の集まりみたいなものだよ。

 それでも見ているとアルバムが仕上がるんだ」
0934『ウィアード』2007/09/08(土) 23:53:31
『この前、知り合いに偶然出くわした
 彼は途方に暮れていた
 僕らが何をしてきたかなんてどうでもいい
 君はそんなこと絶対信じないだろう
 これは僕のための人生で
 ここでは僕は完全に自由になれる
 ここに響き渡るこの音に従ってさえいれば

 広大な海や海岸のように
 僕の中で熱く燃える血潮のように
 君みたいな奴は自由になれない
 鍵をなくした錠のように

 広大な海や海岸のように
 僕の中で熱く燃える血潮のように
 君みたいな奴は自由になれない
 鍵をなくした錠のように

 そう、こんなはずはないと僕は思った
 僕が他の誰かとここにいるなんて
 僕らがどこにいたかなんてどうでもいい
 君はそんなこと絶対信じないだろう
 僕は君の事を理解しているし、君は僕の事を理解している
 だから僕らなりに幸せだ
 僕はこの世界が誰のものか知っている
 そんなことはどうでもいいことなんだ 僕にとっては

 広大な海や海岸のように
 僕の中で熱く燃える血潮のように
 君みたいな奴は自由になれない
 鍵をなくした錠のように…』
0935『ブラザーフッド』ライナー・ノーツ2007/09/10(月) 01:18:35

『…それにしても「ブラザーフッド」というアルバム・タイトルの意味するところは?

 兄弟のような愛情、協会、組合、同業者、仲間、人類同胞主義、人類はみな兄弟……?
 ニュー・オーダーにとって、そのアルバム・タイトルの意味や歌詞の内容をあれこれと詮索することは
 殆んど意義のないことと承知のうえで、あえて次なるエピソードにこだわってみた。
 それは―――。

 今年の7月にニュー・オーダーの出身地たるマンチェスターで開催された「ザ・フェスティバル・オブ・
 テンス・サマー」、即ち、10周年記念夏祭りなるイヴェントに関するものである。

 7月12日から20日にわたりマンチェスターで開かれたこの一大祭典は、1976年のパンク・ロック出現の夏
 を記念するアート・フェスティバルで、会期中は、ニュー・オーダーのアルバム・デザインでもおなじみの
 ピーター・サヴィルの作品展をはじめ、ファッション、写真、映画、ヴィデオその他様々の分野の
 アーティストたちによる催しものが、マンチェスターの様々の会場で開かれる。

 そして、このフェスティバルの最大の呼びものというべきコンサートが19日から最終日にかけて延々
 12時間にわたって繰り広げられたのである。

 ファクトリー・レコードがスポンサーとなったこのコンサートに出場したのはア・サーテン・レイシオを筆頭に
 ザ・フォール、ザ・ワースト、人気絶頂のザ・スミス、ゲストのジョン・ケイル、
 オーケストラ・マヌーヴァズ・イン・ザ・ダークらと共に、トリを務めるニュー・オーダーといった顔ぶれ。

 故郷マンチェスターに於ける一大フェスティバルに出演して大絶賛を博したニュー・オーダーの、
 感激と興奮とが「ブラザーフッド」のタイトルに余韻を引いている、と想像するのはいとも易しい。
 そこへ更に、炭鉱夫ストをめぐるチャリティ・コンサートへのニュー・オーダーの積極的姿勢を重ねて
 眺めてみるのも難しくない。

 いずれにせよ、「解釈」はニュー・オーダーには不用である』
0936ジリアン・ギルバート2007/09/10(月) 01:20:56

「一方はアコースティックなんだけど、もう一方ではエレクトロニックだったりで、
 私は他のアルバムの曲ほど好きじゃないのよね。

 ジャケットのデザインが気に入らないし、アルバム・タイトルも気に入らないわ」
0937ピーター・フック2007/09/10(月) 02:19:50

「もし、世の中のほとんどのアルバム・ジャケットがひどい代物じゃなければ 
 誰も俺たちのアルバム・ジャケットに見向きもしないだろうし、
 誰も俺たちがミステリアスだなんて言わないさ」

「(あのアルバム・タイトルは…)
 俺たちが力を合わせて頑張りぬいたことを上手く表現してるんだ」
0938『アズ・イット・イズ・ホエン・イット・ワズ』2007/09/10(月) 02:25:25
『僕は壁に頭をぶつけないように注意して生きてきた
 僕は今までずっとそんな調子だった
 最後に君を見たとき
 君は本当は慌てて転んでたわけじゃない
 だから僕はいつも思ってた
 僕らはうまくやっていけるんじゃないかって
 「もう行かないと」って君に言われるまでは
 君みたいな人がどうしてそんなに退屈に生きていけるのか

 君が僕の事をどう思おうと
 僕の言うことをよく聞くんだ
 そうすれば君に分からせてあげられるのに

 これ以上何も感じない
 僕は神の慈悲にすがりつくだけ
 僕は成長してないけど もう子供じゃない
 苦痛も喜びも感じない
 だから僕はいつも思ってた
 僕らはうまくやっていけるんじゃないかって
 太陽の暖かさを感じていたあの頃
 僕は生まれ故郷の通りをかけまわっていた

 夜もこの時間になると 通りに人影はない
 僕は争うより ひとりで歩いている方がいい
 君の事を忘れてしまった世界で
 僕は自分の事も忘れていることに気がついた
 それは危険なことなんだ 本に書いてある事や
 嘘だらけの泥棒や詐欺師たちを信じるなんて事は

 僕らは知的な愛の歌を歌う
 盗まれたペンからベルベットの手袋についての…』
0939伝説の名無しさん2007/09/14(金) 02:39:14

「ニュー・オーダーみたいに頑固な4人組でやっていくのはそれだけでかなりの挑戦だよ。
 とは言ってもこの4人の間のテンションは音楽にはかなり役立ってたけど。

 『馬鹿タレ、待てよ。俺のアイデアを見せてやるぜ』みたいな時もあって、スタジオで
 一緒の時は凄く疲れるし、大変だけどさ」
0940ピーター・フック2007/09/14(金) 02:42:27

「俺たちはみんなで音楽について話すことなんてめったにないんだ。
 ただやるのみ。
 それが心地よくて、なんかケミストリーを感じるね。

 俺はミュージシャンたちが音楽について話し合っているのを聞いていつもびっくりしているんだ。
 俺たちは決してそんなことしないよね。
 『この曲はこのことを歌っていて、あの曲はあのこと』とかさ(笑)」

「理解に苦しむっていうか。俺たちはただやるだけだから。
 完成したら、出かけて酔っ払って、転んで、でまた戻ってやる、っていうかなり自然なプロセスなんだよ」
0941バーナード・サムナー2007/09/14(金) 02:57:42

「俺たちは、あらたまって曲を作ることができない。
 昔に試したことがあるんだ。
 この期間内に何曲作って、レコーディングをしてっていうふうにね。結局うまくいかなかった。
 気に入った曲も出来たんだけれども、どうもね………。

 本当に曲づくりというのは難しいんだ。作ろう作ろうという意識が強すぎると、
 逆にますますジレンマに陥ってしまう。

 だから、説明しにくいことなんだけれど、無意識のうちに出来上がってしまう ――――
 これが作曲かどうかはわからないが ―――― ものなんだ。
 ただ現れるんだよ……だから潜在意識の中で生まれるものなんだ。
 そういう曲っていうのは、意識して作曲したものなんか、比べようがない程パワフルだ。

 一つのインスピレーションがあればいいんだ。
 それは大きな力となって勝手に曲を形成してしまうんだよ。何ら人為的な、
 作曲法とか、理論も、特殊なテクニックもいらない。あとはなりゆきなのさ」
0942伝説の名無しさん2007/09/18(火) 00:45:51
0943バーナード・サムナー2007/09/18(火) 02:19:21

「例えばダンス・レコードを作るとする。
 いいダンス・レコードというのは人を魅了するようなもの、
 聴いている人の頭をボーッとさせるようなものでなくちゃいけない。
 ダンス・レコードのベースラインには、そういう効果があるべきだ。

 そんなのは別に素晴らしいアイデアなんかじゃなくて、ただそれが効果的であることを
 俺が知ってるというだけのことさ。
 じゃあ、どうやってそれを知るかといえば、ほかの人たちを観察することによってだ」

「何かに憑かれたようになって曲を書くというのとは違う。
 そこまではいかないよ。
 アイデアが浮かんでくるときにも、お茶を飲んだりサンドウィッチを食べたりしていられるからね」
0944『ビザール・ラヴ・トライアングル』2007/09/18(火) 02:26:02

『君の事を考えるたびに
 突然僕の体に電流が流れるような感じになる
 これは僕のせいじゃない だけど問題は
 僕が捨てきれない人生を生きてるって事なんだ
 僕に何を言っても無駄だよ
 愚かな人の忠告に耳を貸しても自由にはなれない
 誰も分かってないんだ
 世の中なるようにしかならないものなんだよ
 けれども僕の混乱は日増しに膨らんでいく

 君が過ちを犯すのを見るたびに 僕は跪いて祈る
 僕は決定的な瞬間を待っているんだ
 僕には言えない言葉を君が言ってくれるその時を

 僕は元気だし気分もいい
 こんな気持ちになっていいのかと思うくらいに
 こんな風に感じる時はいつも
 何を言えばいいのか分からなくなる
 どうして僕達は昨日までのように振舞えないのだろう
 これが何を意味するのか分からないけれど
 君は自分に素直じゃないと思う
 僕にはわかっているんだ
 もし僕が誰かを傷つけてしまったら
 僕らの運命が
 二度とめぐり合う事はないだろうって事を

 君が過ちを犯すのを見るたびに 僕は跪いて祈る
 僕は決定的な瞬間を待っているんだ
 僕には言えない言葉を君が言ってくれるその時を…』

0945ピーター・フック2007/09/18(火) 02:31:56

「ロバート・ロンゴについては俺も本を見て知った。
 ニューヨークに住む、おかしな友人からロバート・ロンゴという人が
 俺達の音楽に興味を持ってるって聞いたんだ。

 俺達はとても忙しい時で、彼が代わりにビデオ制作を頼んでくれた。
 口パクで演奏しているビデオは絶対つくりたくないからね。
 もっと抽象的なものにしたかった。

 ロバートは『ビザール・ラヴ・トライアングル』を聴いてのってくれたよ。
 ライヴのシーンも少し加えてみた。
 すべてロバートのアイデアだ

 最近は色んな映画のシーンをビデオに取り入れることが多いけど
 俺達は、その逆でビデオのためにわざわざ映画みたいなシーンを撮ったんだ。
 ミュージックビデオの中にそんなシーンが登場するのってすごいだろ?
 たぶん見てる方も何かの映画を挿入したんだろうとしか思わない」
0946スティーヴン・モリス2007/09/18(火) 02:35:25

「『私は輪廻を信じない』っていうんだ。実に深みがあるね。実に…。

 最初はその映画みたいな部分が3分以上もあってね、
 だけど予算の関係で短くなったんだ」
0947『Factory FAC 173』2007/09/18(火) 02:57:03

(『ビザール・ラヴ・トライアングル』PVでのセリフ)

女「私は輪廻なんて信じないわ。だって虫やウサギになんて生まれ変わりたくないもの 」

男「君って本当に幸せだね」



0948バーナード・サムナー2007/09/22(土) 12:02:41

「イアンが死んで、俺たちは突然曲を書くってことの難しさを痛感した。

 その第一の理由は、イアンが死んでしまったから……言うまでもないことだけど。
 そして、第二に…俺はそれを忘れてしまったんだよ。
 振り返ってみても、ジョイ・ディヴィジョンの曲をどうやって書いていたのか思い出せなかったからなんだ。
 どうやってたのか分からなかった…。一曲も、ジョイ・ディヴィジョンの曲、一曲もだよ。

 リハーサルに行ってテープレコーダーを回しながら適当にやってたのは憶えてるんだ。
 でも、それだけだった。
 本当、すごく不思議だった…。」

「俺が言いたいのは…そうだな…それは自然な行為だったんだ。
 食べることみたいにさ。

 食べ物を噛んでたことは憶えて無くても、それがどんな味だったかは憶えてるもんだろ」
0949バーナード・サムナー2007/09/22(土) 12:05:32

「こんなこと言うと空々しいと思われるかも知れないけど……俺達の書く音楽は俺達が生み出すんじゃなく、
 それを聴く人たちが生み出してるような気がする。

 俺達は鏡のようなもので、彼らもまた鏡なんだ。
 どうかしてると思われるのを承知の上で言うけど、俺達の音楽を聴いてくれる人たちが霊気を発散して、
 俺達に音楽を書かせてくれてるんじゃないかと思う」

「例えば、俺は曲を書きはじめると、頭の中がからっぽになってしまう。
 それで、どこからともなくイメージが湧 いてくる。それは俺達のファンが送ってくるものなんだ。
 本当だよ。

 俺が夜遅くまで起きてるのは、彼らは眠 っているときのほうが強い霊気を送ってくるからだ。
 真面目な話だよ。信じられない?」





0950バーナード・サムナー2007/09/22(土) 12:12:20

「中央情報センターみたいなものがあって、そこからアイデアが送られてくるのさ。
 誰でも意識と無意識があるけれど、俺はそこに入り込めるんだ。

 俺が自分でアイデアを思いつくって感じじゃない。世界中の人がアイデアを与えてくれるんだ。
 驚異的な話に聞こえるだろうね。空飛ぶ円盤を見たっていうのと同じくらいに。
 俺にとっては不思議なことでもなんでもないよ。10年間ずっとそうなんだから。」

「歌詞に関してはどうだかよくわからないが、音楽のほうはそうだ。

 音楽は、ある意味でとても非利己的なものさ。俺が書くというより、俺のところに送られてくる。
 頭の中にアンテナがあって、それをキャッチする。
 俺はただ、それを聴き、楽器で弾いてみて、レコーディングするだけ。」

「それはゾクゾクするような刺激じゃなくて、ふんわりとした刺激なんだ。
 俺はそれに耳を傾け、映像を思い浮かべようとする。
 そうだな……『目を閉じて、どこかの砂丘を思い浮かべてごらん。
 ほら、砂丘の上を飛行機が飛んでいく』という感じ。

 『ムーヴメント』の頃は、一時そういうことが起きなくなっていた。
 あれがひどいレコードだったのはそのせいだ」
0951伝説の名無しさん2007/09/22(土) 13:26:58
ミケランジェロだったか、石像を彫る時

「彼は元々石の中に存在している
私の仕事はそこから彼を出してやるだけだ」

と言ったのを思い出した
0952伝説の名無しさん2007/09/22(土) 21:19:45
ああよくわかる。彼らはオレの聞きたい音楽を探し出してくれてるんだ。
0953バーナード・サムナー2007/09/27(木) 02:34:30

「一方、歌詞を書くときは、不自然な状態に自分を追い込むんだ。

 そもそもイアンが死んだ時がそうだった。
 このバンドの作詞家兼シンガーになったとき、俺は無理やりいつもと違う立場に立たされたわけだ。
 だから毎日自分をそこに追い込んで詞を書く。
 楽な仕事じゃないし、いつまでたっても簡単には書けないよ」

「歌詞を書く作業はいつも最後にまわす。
 俺はそのたびにスタジオで頭を抱えるんだ。まるで苦役だよ。

 出だしの一行を思いつくかシナリオが浮かぶまで、うんざりしながらじっと待つ。
 そのころはレコーディングの最後の月の最後の週になっていて、みんなに『歌詞はまだかい?』
 って訊かれて、それでも書けないんだ」

「だからって歌詞をおろそかにしてるわけじゃない。
 なんていうか、一曲できるたびに、サルフォードから一歩ずつ前進していくんだ。
 ずっとそういう感覚があったよ。
 一曲ごとに、つまらない仕事から一歩ずつ離れて前進してきた」
0954『オール・デイ・ロング』2007/09/27(木) 02:43:16

『これは無邪気な子供についての歌
 彼は追いつめられた男の手にかかって死んだ
 彼は知り合いだと思う人達を信頼し
 尊敬する人達を信頼していた
 僕は彼のうれしそうな表情を決して忘れない
 彼は笑い 泣き わが家をめちゃくちゃに散らかした
 彼は僕の心をかき乱し
 僕を夢中にさせる
 僕はよく悲鳴をあげて叫んでた 
 朝から晩まで

 今、僕はこの歌が君に届くように願っている
 これはいなくなってしまった子供についての歌だから
 彼のような大勢の子供たちが
 大人たちの都合で
 虐待され 利用される
 だから政治だとか色んな経済問題の話はしないでくれ
 自分のもの以外は手に負えないのなら
 泣き叫ぶんだ
 朝から晩まで…』
0955バーナード・サムナー2007/09/27(木) 02:48:17

「うん、あれ(『オール・デイ・ロング』)はかなり真面目なほうの曲だな」

「まあ何曲かはそういうものもあるけど、絶対わからないようになってる。
 露骨にそういうことは死んでもできない。
 公衆の面前で尻をさらけ出すみたいなものじゃないか ―――きまり悪いよ」

「歌詞についていえばあれはほとんど冗談なんだ。
 どうしてかって?
 だって俺は作詞に関してはあんまりシリアスに考えていない。
 まあ、たまにはシリアスに考えるけど、ふだんはそういった努力ができないんだ」

「『オール・デイ・ロング』には満足しているよ。
 でもいつもあんなにヘヴィじゃいられない。エンジョイしたいんだよ。わかるだろ?

 俺達はそういった『暗いイメージ』を否定しようとしたことがなかった。
 シリアスになろうとしたバンドは、みんなそういうふうに言われるんだ。
 みんな浅いからね」
0956ピーター・フック2007/09/27(木) 02:51:18

「(ニュー・オーダーは)実際よりもずっとシリアスだと思われがちだ。
 本当はニュー・オーダーもファクトリーも、ごく普通でリラックスしているし、プレッシャーもまったくない。

 俺たちのことを、何をするにも神経をとがらせている連中だと思っている人たちは、
 実際に会うと俺たちが冗談を言ったり飲んだりブラブラしているのを見てびっくりするよ。
 特にアメリカ人はね。
 アメリカではそういうイメージが定着しているらしい」

「俺たちが普通の人と変わらないのを知って、すごくガッカリしている人もいるけれど、
 たいていの人は喜ぶんだ」
0957バーナード・サムナー2007/10/01(月) 03:03:12

「俺たちは特にユーモラスなわけじゃないし、ことさら暗いわけでもない。 ごく普通だよ。
 みんなと同じようにいろんな感情を持ってるんだ。

 イアンの一件ゆえに、不運で陰気なグループだなんていまだに言われるけど、そんなことはないのさ」
0958バーナード・サムナー2007/10/01(月) 03:06:11

「今度のアルバムはね……大変な作業だったんだ。

 曲の7割はスタジオの中で書いて、そして遂にこの最後の曲まで来て、俺はどマジメに歌い始めたんだけど
 あの豚が出てくる一行まで行ったら(『あんたは豚だと思うな/動物園にいるべきだよ』)…………
 (笑)とにかく急にばかみたいな気がして、どっと笑っちゃったんだ。

 もう一回録ってもよかったんだけど、思ったんだ、かまうもんか、これで充分だ、って」
0959『エヴリ・リトル・カウンツ』2007/10/01(月) 03:11:53

『一秒一秒が大切 君といるときは
 君は子ブタみたい
 動物園がお似合いだよ
 僕が間違っていたんだと思う
 結局、最後に僕はひとりぼっち
 一秒一秒が大切 君といるときは
 一秒一秒が大切

 どんな些細な事も大切 君といるときは
 君は僕をすごく素敵な気分にさせる
 こんなに新鮮な気分になったことはなかったよ
 君と会ったのはずいぶん昔なのに
 君はそんな素振りも見せなかった
 どんな些細な事も大切 君といるときは
 どんな些細な事も大切 君といるときは

 一秒一秒が大切 君といるときは
 君は鈍い人だけど 
 それでも僕は君を追いかける
 微笑みをたたえた君の顔
 それはいつだってそこにある

 一秒一秒が大切 君といるときは
 一秒一秒が大切 君といるときは
 一秒一秒が… 』
0960『ブラザーフッド』ライナー・ノーツ2007/10/01(月) 03:20:50

『…端正を絵に描いた如き、デジタル・ビートの清潔きわまりない、見事な構築美に陶然とさせられるだけでも、
 充分であろう。

 しかも、ともすれば傷つき易いほどに美しすぎるその端正さに、
 バロック音楽のストリングスを思わせる歪みが加わって、したたかな柔軟性すら感じさせるようになった響きには、
 ニュー・オーダーのたくましい新展開を実感させるものがある。

 ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのルー・リードを彷彿とさせる「エヴリ・リトル・カウンツ」のエンディングに至っては、
 スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」に於けるリゲッティのアヴァンギャルドな声楽曲が 、突如出現して
 時空の歪みを発生させたと思う間もなく、レコードの針は盤面を飛び、歪んだ音響を残して、現実を一瞬だが、
 寸断してしまう。

 ニューオーダーの新しい展開 ――――― それはふてぶてしいまでにもろい、端正な美しさなのである。


                                                             今野 雄二』
0961伝説の名無しさん2007/10/10(水) 01:09:16

JoyDivision_02
http://music8.2ch.net/test/read.cgi/legend/1191943388/l50
0962伝説の名無しさん2007/10/11(木) 20:23:51
続きのスレがあって嬉しいです。

命日にはまた、あのアトモスフェアのAAを貼ってください‥。
0963伝説の名無しさん2007/10/11(木) 21:36:10
もう長いことこのスレをみてきたけどイアンの命日に「ブルーマンデー」
がきたときには、流石に一滴の涙がこぼれたよ。
0964伝説の名無しさん2007/10/17(水) 10:21:50
次スレ立ったから、こちらは梅でおk?
0965伝説の名無しさん2007/11/05(月) 04:47:48
いやん
0966伝説の名無しさん2007/11/24(土) 01:50:45
ian
0967伝説の名無しさん2007/12/04(火) 01:34:18
あいそれーしょん
0968伝説の名無しさん2007/12/09(日) 17:37:18
コロニーコロニーコロニーコロニーコロニーコロニーコロニーコロニーコロニー
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0969伝説の名無しさん2007/12/18(火) 13:51:47
うぉー いんさーいれーんす
0970伝説の名無しさん2008/01/03(木) 20:15:38
CONTROL今春日本放映予定らしい
0971伝説の名無しさん2008/01/04(金) 21:52:36
>>970
mjd?
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