JoyDivision
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0001Love Will Tear Us Apart
02/01/16 14:34ID:OHteMEv2and ambitions are low
And the resentment rides high
but emotions won't grow
And we're changing our ways,
taking different roads
Then love, love will tear us apart
again (4)
Why is the bedroom so cold
Turned away on your side?
Is my timing that flawed,
our respect run so dry?
Yet there's still this appeal
That we've kept through
our lives
Love, love will tear us apart again (4)
Do you cry out in your sleep
All my failings expose?
Get a taste in my mouth
As desperation takes hold
Is it something so good
Just can't function no more?
When love, love will tear us apart
again (4)
0830ピーター・フック
2007/05/27(日) 02:46:03「俺はスタジオで暇になると本を読むんだよね。
まるで読書マシーンかってくらい、何百冊も読むんだ。
でね、『動物農場(原題:Animal Farm)』を読んでいる時に
―――――あれって、作者ジョージ・オーウェルだっけ?」
「本の裏表紙に、よく短い推薦コメントが載ってるだろ?
そこに
゛A compelling tale of power, corruptions and lies, will leave you breathless
――― The Times "
(『読者はこの権力、汚職、嘘に関する物語から目が離せず、読後息を呑むだろう』
――― タイムズ)
って書いてあったんだ」
「俺は、『おお、こりゃいいぞ、power, corruptions and liesだ』って思ったわけ」
0831ティム・バージェス
2007/05/27(日) 03:04:11「僕が『権力の美学(原題:power, corruptions and lies)』を買った次の週から、
『権力の美学』は、ほとんど1年間、僕のステレオのターンテーブルに乗りっぱなしだったよ。
それは僕の人生を変えて、僕だってシンガーになれるかもしれないって思わせてくれたんだ。
『権力の美学』は『ブルー・マンデイ』と交互に本当によくかけたよ、
だって、そのシングルは収録されてなかったんだから。
なんて素晴らしいアイデアなんだ!って思ったね。
僕等がデビューアルバム『サム・フレンドリー』のレコード(オリジナル ヴィニール盤)をリリースした時、
シングルの『ジ・オンリー・ワン・アイ・ノウ』は収録しなかった。
それは、ニュー・オーダーの影響だったんだ」
0832『エイジ・オブ・コンセント』
2007/05/27(日) 03:24:55『お願いだ 僕を解放して欲しい
心にのしかかるあの言葉が 僕を傷つける
自分がやりたいことだけを君に話したがるような
僕はそんな人間じゃない
君が僕に望むことを言わなければならないような
僕はそんな人間でもない
今朝 君に会った
君は知りたいのかもしれないと思った
数日前に 君のメッセージは全て受け取った
言ってることは完全に理解できた
そして今、現実にそれを聞いた
君は後悔するだろう
君が僕に何を望んでいるかだけを話したがるような
僕はそんな人間じゃない
僕にセックスのやり方について話さなければならないような
君はそんな人間じゃない
こんなことはよくあることだろう
決定的な瞬間が
ある日、悲劇を生む
自分がやりたいことだけを君に話したがるような
僕はそんな人間じゃない
僕は 君に何か言わなきゃならないような人間じゃない
僕は君を失った
僕は君を失った
僕は君を失った…』
0833ティム・バージェス
2007/05/27(日) 03:38:58「『権力の美学』は僕にとって、歌詞を書くってことについての初めてのレッスンになった。
『エイジ・オブ・コンセント』にある、
『君が僕に、セックスのやり方ついて話す必要はないよ』という歌詞の一節は
1983年に16歳だった僕の心に本当に響いたんだ。
そして、バーナードの歌い方は、誰でも出来るんじゃないかと思わせるくらいに無邪気だった。
ピーター・フックの弾くすばらしいベースリフは、スージー・アンド・ザ・バンシーズの『香港庭園』
を思い出させたよ。
対照的に『ウイ・オール・スタンド』は、とってもスロウな行進曲みたいだ。
再び、すばらしいベースラインと歌詞がある。
『あと3マイル、この道の果てに 未来が僕を待ちうけている』
彼らの歌詞はストレートで、共感することができた。
スリーヴには"Words and Music by New Order"とあって謎めいた雰囲気があった。
バンド内で誰が何をやっているのかさっぱり分からなかったよ。
だから、僕達はザ・シャーラタンズで同じように謎めいた雰囲気をつくり出したいと思ったんだ。
0834バーナード・サムナー
2007/05/30(水) 21:55:36「俺たちの音楽には全員が貢献してるんだ…。
俺たちの中のひとりだけが書いたなんて歌はひとつもないんだよ」
「俺たちは成長してるんだ。
音楽は、俺たちは一緒なんだというフィーリングから出来あがってくる。
俺たちの間の自然な共感からね。
俺たちは演奏する。
と、心に沸き上がるものがある…。俺たちはそれを解き放つ…。
それは俺たちの一部なんだ。
俺たちにも説明できないようなね…。
それが何処から来るのか、自分でも分からない…。
それは自然に起こることなんだ」
0835スティーヴン・モリス
2007/05/30(水) 21:59:30「完成された形の曲を誰かが持ち込んだことなんて一度もないよ。
じゃあどうやって曲を作っているかというと、これを説明するのはとても難しいんだけど、
ひたすら取り留めもなくジャムを繰り返し、それをすべてコンピューターに録音するんだ。
運がよければ、それを後から聴き直したときに、8小節なりの使えそうなアイデアを
見つけることができる。
それらのアイデアをつなぎ合わせたり、キーを調整したりして、それを元に、再びジャムを繰り返すんだ。
そこからフレーズやサビなど、曲のベーシックな部分が浮かび上がってくる。
それをバーナードが持ち帰って、アレンジを変えたり歌詞を加えたりして曲になっていくというわけだ」
0836『5‐8‐6』
2007/05/30(水) 23:38:08曲がり角に 僕のもとへ送られた
通りが影で覆われ
君は僕からまっすぐ走り去った
君の声が聞こえた
そう、僕は君の呼ぶ声を聞いたんだ
僕は静寂に耳を澄まし
心の沈黙に耳を傾ける
遠くから 背を向けて 僕から逃げていく
君の声が聞こえた
そう、僕は君の呼ぶ声を聞いたんだ
そうなったら 君はもう僕の友達じゃない
最初のチャンスを利用するんだ
僕がもう自由じゃなくなった時に
君の声が聞こえる
そう、僕は君の呼ぶ声を聞いたんだ
これから先 君の心の中に僕を求めても
僕はそこにはいない
暗闇の中、声を張り上げても
君の声が聞こえた
そう、僕は君の呼ぶ声を聞いたんだ
僕の心からの声がきこえるか
僕が隠せないこんな感情からの
君を呼ぶ この声が聞こえるか…』
0837バーナード・サムナー
2007/05/31(木) 00:08:27「俺たちが最初に始めた頃、
俺はシリアスな歌詞を書いてみようとしたんだけど、それはひどい代物だった。
だから、セカンドアルバムでは自分が感じたままに何でも書き留めたんだよ。
セカンドアルバムに関しては、歌詞が良いか悪いかどうかなんて本当に気にしなかった。
俺はリラックスできたよ…。
皮肉なことに、セカンドアルバムの歌は、俺にとって多くの意味を持つものになった。
それらは人目を気にしなかった分、俺自身にとって、より正直なものになった。
『ユア・サイレント・フェイス』なんかは、誰もが本当に美しくて、詩的で、意味のない歌詞
だと思ってるだろ。
だから俺は思ったんだ、
美しくて、詩的で、意味のないものをやるよりは、
俺たちは、唖然とするほど、馬鹿馬鹿しくて、ラフで、意味がないものをやるほうがいいって。
残りの曲はまったく正反対のものだね。
バラにだって棘があるんだから」
0838『ユア・サイレント・フェイス』
2007/06/04(月) 01:48:43『決して変わらない考え
残された ばかげた嘘
変わらないものなんか ありはしない
何もきこえないし 息もできない
動けない 色もない
あるのは沈黙だけ
揺れ動く残念な思い
終わらない探求
僕らは君の見たものが何か尋ねた
君は気にするなと答えた
1人だけで作られた音なんて
時間の無駄かもしれない
まったく いつもと同じ
何も聞こえないし 息もできない
動けない 歌詞もない
あるのは無だけ
行き先を示す標識
僕らが進めない道
君は僕が最低の時に出会った
だからどこかへ消えてくれ…』
0839ピーター・フック
2007/06/04(月) 01:53:00「これは幻想的かつミニマル。
作りといい、コード進行といい、昔のジョイ・ディヴィジョンのやつみたいに
出来ている。
歌のメロディは、あるギグで俺が弾いた突拍子もないリフから取った記憶がある。
バーナードがそれを聴いて、すごくいいリフだって言ったんだ。
弾き方はまずいが、音は最高だから『ユア・サイレント・フェイス』の歌メロ
に使おうって」
0840バーナード・サムナー
2007/06/04(月) 01:55:21「品があって軽やかで、俺のお気に入りのひとつだよ。
リハーサル・ルームで書かれたもので、ごく簡単に出来てしまった。
ひたすらシンプルできれいな曲だから、こういうのは書こうと思うと
一番難しいタイプのトラックなんだけどね」
0841ティム・バージェス
2007/06/04(月) 02:18:42「『ユア・サイレント・フェイス』は、ニュー・オーダーで最も美しい歌だよね。
みんながそれをクラフトワークみたいだって言ってたけど、僕は聴いたことなかったんだよな。
最後の一節は、
『君は僕が最低の時に出会った。だからどこかへ消えてくれ…』、
美しさは混沌に変わり、さらに、その一節がまったくの使い捨ての物みたいに変えていた。
ニュー・オーダーはつっぱって闘ってたけれども、彼らのユーモアセンスは決して失わなかった。
それを理解してるファンにとっては大事なことだったんだ。
彼らは、ありふれた考え方には関心がなかった。
アルバムに収録されてるのは、たった8つのトラックなんだけど、どの曲も幸福感に満たされた、
高揚した気分にさせてくれるんだよ。
彼らの同期には、ヘブン17 やヘアカット100がいた。
僕は、彼らは好きになれなかった。
ニュー・オーダーは、彼ら自身が言ってたように、着飾ったりしない唯一のバンドだったよ。
スマッシュ・ヒッツは、そのことで彼らをからかったりしたよね。
彼らは、モダンな感じを気取ってる全ての境界を超越してたんだ。
時代を先取りした音楽で、
だけどパンクロックのアティチュードで」
0842伝説の名無しさん
2007/06/05(火) 20:41:300843伝説の名無しさん
2007/06/06(水) 01:09:15JDは「夢」の様な物だったていう件から、
Dreams Never Endに繋げたのは鳥肌が立った。
0844バーナード・サムナー
2007/06/07(木) 01:05:45「あのとき、俺たちの頭は完全にクソ・アシッド漬けになってた」
「毎日毎日やってたよ。いや、幻覚が出るほどじゃない。
一塊全部やったら幻覚が見えるだろうけど、ほんの少しなら視点が変わるだけなんだ。
毎日、剃刀で薄ーく切ってさ。
『エクスタシー』を書いたときがそうだった。あの符合には笑ったね。
アシッドの曲を書いてたら、しばらくしてみんながEに夢中になったんだ」
「実験のつもりだったよ。
『せっかく面白いものを発見したんだから、ちょっと自分たちの頭を使って試してみよう。
新しい音楽スタイルを試してみよう。
新しいドラッグも一からためしてみよう』、そういう感じ。
どうせ徹夜で作業するならハイになってた方がよっぽど楽しいしさ。
ある意味、ああいう生活には不可欠だったんだよ」
0845スティーヴン・モリス
2007/06/07(木) 01:22:54「バーナードは白衣を着て、先っぽに紐がついた棒を持ってさ。
『おい、お前ら、おいっ!』ってさ。あれには笑った。」
0846ピーター・フック
2007/06/07(木) 01:34:12「白衣を着込んでさあ。要は自分ワールドに入ってんだ。」
「当時のあいつの欲求不満の一つに、せっかく先に進もうとしてるのに
俺たち3人はそうじゃないっていうのはあったんじゃねえか」
「『俺たちはグループなんだから、バンドでしか出せない音を出そうぜ。
パンク系なんだからよ。
俺がベースをやる。だからお前も黙ってギター弾いてな』ってそう思ってた。
でもあくまでもこれは俺の見方で、あとの3人はムチャクチャ楽しんでたのかもしれないけどな。
基本的にお互いに嫌気がさしちゃったんだ。
俺はあいつの変わっていく方向に我慢ならなかった。
わがままなのはわかってるけどさ。
(変わったのは)音楽的にか、人間的にかって?
両方だよ」
0847バーナード・サムナー
2007/06/07(木) 01:40:35「ねぇ、今ここで、彼と気が合わない人間のリストを見せてあげようか?(笑)
俺は音楽を作る時は、いつも新しいことを試みるべきだと思ってる。
でも、フッキーにとって一番大事なことは、バンドが全員で演奏することなんだよ。
俺は曲が良ければ、自分が演奏しなくても気にならない。
でも、フッキーの場合は、どんな時も、自分が演奏しないと気がすまないんだ」
「そもそも俺とフッキーは、まったくタイプの違う人間で、趣味もまったく合わないから」
「フッキーは心でものを考える人で、俺は頭で考えるタイプなんだ。
だからいつも問題が起きる」
0848『リーヴ・ミー・アローン』
2007/06/12(火) 01:33:23僕は自分によく似た たくさんの人たちと出会う
雪の中に百の連邦があり
彼等が一列に並んで歩き、倒れていくのを見る
僕たちはいつも人知れず生きる
今夜 ここはとても静かになるだろう
海に浮かぶ千もの島々
それは悲劇だ
百年前に船乗りが 僕が立つこの地を踏みしめた
誰か 僕を連れ出してくれ
つらくなったときには
僕の頭の先から爪先まで
本に書かれた言葉の中に
僕は幸運をもたらすヴィジョンをみた
僕の頭の先から爪先まで
僕の歯から鼻先まで
君はこれらの言葉を誤解している
いつでも
君はこれらの言葉を誤解している
僕は微笑むしかない
僕の頭の先から爪先まで
僕の膝から目まで
僕が空を見上げるたびに
あと数日の間 僕をほっといてくれ
あと数日だけは僕をひとりにしてくれ
僕をほっといてくれ
僕をひとりにしてくれ
0849ボビー・ギレスピー
2007/06/12(火) 01:38:42「ご存知の通り最近は2〜3年毎にアルバムを出して、アルバムからシングルを1枚切るのがバンドのやり方だ。
しかしニュー・オーダーの場合、
『ムーヴメント』の直前に『エヴリシングス・ゴーン・グリーン』と『プロセッション』を出して、
『ムーヴメント』と『権力の美学』の間には『テンプテーション』と『ブルー・マンデイ』を発表している。
どれもアートの域だった。
彼らは常に、音楽的に前進していて、新しいことをやるのを恐れなかった。
本当に肝が据わってたんだと思う。
プライマル・スクリームは、そういう意味でニュー・オーダーから大いに触発されていた」
0850ピート・トン
2007/06/12(火) 01:43:38「クラフトワークの影響は明らかに分かるしパトリック・カウリーの影響も…
シルベスターとかもね。
アーサー・ベイカーやジョン・ロビーも。
今は普通だ。U2やデペッシュ・モードも普通にやってるけど、あの頃は特殊だった。
時代の先をいってたんだ」
0851『権力の美学』ライナー・ノーツ
2007/06/12(火) 02:01:18『…ニュー・オーダーとして生まれ変ってからの彼らの音楽は、かつてない急速なテムポで
変化していくようだ。
1982年ニューヨークのヒップ・ホップ・カルチャーの「教祖」アフリカ・バムバータと
アーサー・ベイカーらが創り出したニュー・サウンド「プラネット・ロック」の過激な響きは
ニュー・オーダーの変身願望に拍車をかけたに違いない。
「テンプテーション」をきっかけに、彼らはそれまでまとわりついて離れなかった
ジョイ・ディヴィジョンの幻影をいっきにかなぐり捨てた、のだと思う。
そして、その大決断の輝かしき成果がこの「権力の美学」をはじめ、「ブルー・マンデイ」や
「コンフュージョン」で花開いたのだ。
イアン・カーティスが亡くなって3年余りも経った今日、
ニュー・オーダーの「ブルー・マンデイ」の売れ行きが一向に衰えぬどころか
まだまだ上昇を続けているのに呼応する如く、
すでに20数万枚も売りつくした筈のジョイ・ディヴィジョンの「ラヴ・ウィル・テア・アス・アパート」が
再び、イギリスで「新発売」された。
これもまたニュー・オーダーの新しい神話の1ページになるのであろう。
1983.11 今野 雄二』
0852マーティン・プライス
2007/06/14(木) 00:32:33「ニュー・オーダーはそういう音楽により早く目覚めただけであって、
他のバンドが今そういう影響を受けているのと同じ事だよ。
だから彼らの転換はスムーズにいったんだ。古くさいとか言われる前に変わったからね。
転換を選んだ時期が良かったんじゃないかな。
そんな彼らを尊敬するし、また大好きなバンドの一つでもある。
彼らはやるだけのことをやってまるっきり変わっただろ?
開拓者といえるだろうね。
そういうことに賞があるんだったら、彼らが受け取るべきだと思うよ」
0853バーナード・サムナー
2007/06/14(木) 00:36:55「(ブルー・マンデイは)当時、みんながニュー・オーダーっぽくないって言ったんだぜ。
俺はそう言われて自身がペチャンコになったよ。
ちょっと俺達の轍から外れたことをやってみても、
やっぱり俺達は俺達なりのいい仕事ができるんだよっていう感じの曲だったんだ。
あのね、何かやるにしても、それなりに効果的なやり方を編み出して、
一生同じやり方でやり続ける ことは至極簡単なことなんだ。
でもそれじゃ何も学ぶところは無いし、実際、最終的には 自分で自分の首を絞めることになる。
そういう意味じゃ『コンフュージョン』はかなり勇気ある 一歩だったと思うよ。
あの時点だったら『ブルー・マンデイ・パート2』をやっても全然おかしく なかったわけだからさ。
『ブルー・チューズデー』なんてタイトルにしてね(笑)。
でも俺達はそれとは全く違うことをやろうとしたわけだ。」
0854バーナード・サムナー
2007/06/14(木) 00:42:26「ただあの曲はあまり時間がかけられなかったんだ。
あれはニューヨークで録ったんだけど、もうニューヨークが死ぬほど嫌になってて
早く終わらせて帰りたいよぉって感じだったんだ。
当時はアーサー・ベイカーが一体どこのどいつかだなんてことすら全く知らなかったもんだから、
ベイカーも俺達もお互いの仕事のやり方ってものを全く無視し合っていたんだよ。
それはそれで物凄い 緊張感があの場を支配してたねぇ。
当時の俺達のやり方っていうのは、何時間も何時間もリフを演奏し続けて、そのテープの中から
30秒分だけの音を拾って、それを曲にしたりしてたんだ。
ところがベイカーの方は、まず曲のコーラスとタイトルから決めていくんだよなぁ(笑)
彼は俺達が適当にジャムってその中から一番いいテイクをベイカーに渡してから作業が
始まるもんだと思い込んでいた。
それでね、俺達がベイカーに何の編集も施してない12時間 にも及ぶテープをポンッと渡したら、
あいつ、いまにも心不全を起こしそうな顔をして、フラフラしちゃってさぁ(笑)」
「アーサーが忙しかった上に、いよいよという時になって俺がインフルエンザにかかって
すっかり体調を崩してしまった。
トラックにずいぶんと時間をかけて、ヴォーカルはやっつけだったんだ。
夕方4時の飛行機に乗るというのに、歌い始めたのはその日の昼12時だぜ」
0855ピーター・フック
2007/06/14(木) 00:46:19「ほんとやりにくかったよ!
アーサー・ベイカーは、ただ俺達をじっと見つめて、そこに突っ立ってたんだ。
さあほら、何か書けよって具合でさ。
で、俺達は頭を抱えてぐるぐる歩き回ってたんだ。
まだ家に帰る時間じゃないのかよ?って。
俺達、プレッシャーがあると上手く働けないんだよな」
0856アーサー・ベイカー
2007/06/14(木) 00:57:09「我々が、スタジオに入ったのはたった2日間だった。
あの時、彼らは何の材料も準備してなかったんだよ。
我々は、互いを知り合うところから始めないといけなかったし
新曲を仕上げないといけなかった。
でも、とても上手くいったと思う。
我々は『コンフュージョン』と『シーヴス・ライク・アス』をやったんだ」
「(当時、私は)プラネット・ロックなどで成功していたからね。
ファンクをやるためさ。
NY進出を望んだのか、マンチェスターの若者達がいるハシエンダを狙ったのか。
『コンフュージョン』はイタリアン・ディスコの影響が明らかにあった。
それからシックもバーナードは好きだった。
シックっぽいギターがね。
彼らがNYのヒップ・ホップを前向きに融合させようとして、これが刺激になった。
他のポップ・グループのね」
0857バーナード・サムナー
2007/06/14(木) 01:01:53「当時のアメリカのダンス・ミュージックは、とても器用なものでプロフェクショナルだった。
俺に言わせれば、あまりにも洗練されているがゆえに退屈で、ちっとも魅力を感じなかったんだ。
イタリアものは、ミスがボロボロあったけど、それが曲にキャラクターを与えていて面白かったよ」
「『コンフュージョン』は自暴自棄のレコードだ」
0858『コンフュージョン』
2007/06/18(月) 01:35:42『君が僕にとってどれだけ大切か伝えても、君はちっとも僕を信じてくれない
君が見たこともないものを見せてあげても、君はちっとも僕を信じてくれない
君は自分の気持ちを隠してる、より多くのものを求めながら
分け合い、希望をもって、長い間一緒にやってきたのに
僕らの人生は、今まで歩んできた道から大きく変わるんだ
だから今、君が知るべきだと僕が思うものを教えてあげよう
君が僕にとってどれだけ大切か伝えても、君はちっとも僕を信じてくれない
君が見たこともないものを見せてあげても、君はちっとも僕を信じてくれない
君は僕を混乱させる、君は心配だっていうけれど
変わりたいっていう強い思いで、彼らは最後までもちこたえるだろう
質問なんかしないでくれ、嘘なんかじゃない
過去は現在で、未来は僕のものだ
君が僕にとってどれだけ大切か伝えても、君はちっとも僕を信じてくれない
君が見たこともないものを見せてあげても、君はちっとも僕を信じてくれない
君は僕が必要だと言ってくれる、今度はうまくいくよ
僕らの信頼が引き裂かれることはない、たとえ感覚だけになったとしても
君が分かってくれたって、君の表情を見て確信したんだ
君はちょっとした問題を引き起こして、僕の居場所を奪った
君が僕にとってどれだけ大切か伝えても、君はちっとも僕を信じてくれない
君が見たこともないものを見せてあげても、君はちっとも僕を信じてくれない…』
0859マイケル・H・シャンバーグ
2007/06/18(月) 01:44:13「1983年、私は彼らを音楽プロデューサーのアーサー・ベイカーに紹介して欲しいと頼まれた。
その後、アーサーはニュー・オーダーのシングル『コンフュージョン』を制作。
すると私は、この曲のミュージック・ビデオ制作を彼らに依頼された。
私は昼間はクイーンズのピザ屋で働き、夜の自称ダンス・グループ、ジュース・クルーで活動する
若い少女を追ったヴィレッジ・ヴォイスの記事を読んだところだった。
彼女達はアーサーの友人、ジェリービーン・ベニステスがDJをやってるクラブ、ファンハウスへ行っていた。
ベイカーは曲のミックスをジェリー・ビーンに渡し、クラブで流してもらってダンサー達の反応を見るのだ。
それからアーサーはスタジオに戻るとミックスを微調整していた。
ニュー・オーダーは伝説のDJ、ラリー・レヴァンが登場したニューヨークの悪名高いダンスクラブ、ガレージで
演奏するためにニューヨークを訪れた事もあった。
こうしてみると、
私が考えた曲作りの過程を追う社会的リアリズムのドキュメンタリーを作る要素は全て揃っていたのだ。」
0860エド・シモンズ
2007/06/18(月) 01:49:28「子供の頃、ニュー・オーダーが一番のお気に入りだったんだ。
『コンフュージョン』のヴィデオも空覚えしてるくらいさ。
ニューヨークのクラブで撮られてたんだけど、このヴィデオのおかげで
その当時僕が全然知らなかったカルチャーを知ることができたんだよね」
0861バーナード・サムナー
2007/06/18(月) 01:55:52「NYのパラダイス・ガレージというクラブなんだけど、あれは朝の7時くらいに撮影したんだ。
前の晩、NYの郊外でコンサートがあり、夜中に車を飛ばしてNYに帰ってきて、夜明けに着いた。
あのヴィデオはテレビのスポット広告の手法を真似て、場面をパッパッと切り変えたんだ
ドキュメンタリーぽい演出でね。
あのヴィデオはMTVで何十回も放映されたよ」
0862マイケル・H・シャンバーグ
2007/06/18(月) 02:06:39「『コンフュージョン』のビデオはニューヨークでの特別な時間の記録だ。
ガレージでステージに立つニュー・オーダー。そして、夜明けにファンハウスに到着する彼ら。
アーサーはミックスを自分のスタジオで終えると、もうそこにはない42番街を歩く。
若い少女は最後のピザを作り終えると急いで家に戻って着替え、地下鉄で友達と合流する。
彼らは全員、ファンハウスで顔を合わせる。
ニュー・オーダーとアーサーは曲を演奏しジュース・クルーなどの大勢のダンサー達が踊りながらそれを見る。
ファクトリーのパートナーで、ジョイ・ディヴィジョンとニュー・オーダーのジャケットを全て手掛けている
グラフィック・デザイナーのピータ・サヴィルが、ビデオの最後に一文を加えた。
『For Heavy Rotation.(ヘヴィ・ローテーション用)』
これは曲が終わる前に流れるが、MTVが『コンフュージョン』を放送した時は見せなかった。
しかもヘヴィ・ローテーションで流しもしなかった!
だが、これはファクトリーの楽しさと個性の一部で、だからこそ私はこのレーベルとニュー・オーダーに惹かれたのだ。」
0863ピーター・サヴィル
2007/06/21(木) 00:41:11「初期のファクトリーはファミリー・スピリット溢れる実験室のようだったよ」
「自分たちの感じるものを思う存分表現していた。
レコードは低予算だったけれど、当時の勢いというか、バンドの振動が
十分凝縮されていたんだ」
「すべての表現には作り手の姿勢が表れているべきだ。
私にとって最も重要なファクトリーの遺産は、その姿勢だった。
心構え、物事のやり方インディーズ精神の表明だ」
0864ヴィニ・ライリー
2007/06/21(木) 00:52:19「当時(80年代の初め)読んだ記事に――――
『まるでパンクがなかったように』と書かれていて、本当にそんな感じがした。
何も変らず何も達成していない。
ファクトリー周辺の人たちは皆それを気にしていて、トニーとファクトリーは
特にその気持ちが強く、ひるむことなく継続しようと。
メインストリームの音楽やビジネスは意識的に無視することにしたんだ」
0865スティーヴン・モリス
2007/06/21(木) 01:00:04「ファクトリー、そしてジョイ・ディヴィジョンや初期のニュー・オーダーにあって、
今のニュー・オーダーにないのは、ああしたアナーキーな部分だと思う。
アルバムを出すのにも、いまはワールドワイドで契約しているので、
そういうことは出来ないけれど、レコードをいつ出そうが、どんなものを出そうが
関係ないって時代だった。
今は12インチを赤字覚悟で出したりなんてことはまったく出来ないからね。
当初ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーが差別化できたのは、
そうしたパンクというかアナーキーさで、それが他のバンドにはなかったからだと思う。
あともう一つ、他のバンドと違っていたのは、ジャケットが非常にアーティスティックだったということ。
今はみんなそういう指向を持っているけれど、当時はそうじゃなかったから、とても注目されたし、
ジャケットのデザインを美しくするということの先駆けになったんじゃないかな」
0866バーナード・サムナー
2007/06/21(木) 01:21:51「(マスコミは)俺達が片意地張って人と違ったことをしようとしてるって責めるけど、
その多くは俺のアイデアじゃないんだ。
俺はN.M.E.を読むまで『ニュー・オーダーが口パクを一切しない』なんてこと知らなかった。
それにジャケットに自分達の顔写真を載せないってこともね。
俺がアメリカに行って(アメリカのアクセントで)『おい、バーナード』って話しかけられると、
どうしてアルバム・ジャケットに写真を載せないのか説明しなければいけないのさ。
どうしてなのか俺も知らないのにね。
ピーター・サヴィルに聞いてくれよなって感じだよ、ほんとに。
俺が知ってるたった一つのことは、彼は俺には何も聞いてこなかったってことだけだよ」
0867ピーター・サヴィル
2007/06/21(木) 01:27:50「通常考慮すべきことは、レコード・ジャケットなどのコミュニケーションデザインの場合
表面にタイトルを入れるか?とか、アーティスト名も入れるか?などだ。
それがいい加減になっていった。気にしなくなった。クレジット名や曲名。
別にいいか、なしにしよう。当たり前すぎる。ありきたりだ。」
「ニュー・オーダーのイメージはジャケットで定着していった。
彼らは特に喜ばず『それでいい』くらい。
嫌われたことも多かった。でも、店に出てしまうと変えようがない」
0868トム・ヒングリー
2007/06/21(木) 01:34:41「ファッションなんて一時の流行にすぎないね。
けど、悲しい時に聴いた曲は5年後も心に残ってるのさ。
アルバムっていうものは買った人にとって特別な想いがあるはずだと思う。
13歳の時に買ったレコードを30歳になってから聴いてみると、それは傷だらけにはなってるけど、
その人の思い出というのはそこに残っていて昔を思い起こすことができる。
アルバムとは買った翌月にはもう聴けなくなるものじゃなく、いつまでも聴けるようなものであるべきなんだ。
だから、僕らはジャケットにも気を使っているのさ」
0869クリント・ブーン
2007/06/21(木) 01:36:10「僕らは今の流行だけを追うんじゃなくて、ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーのように
10年経ってもカッコいいと思えるジャケットを作りたいんだ」
0870トニー・ウィルソン
2007/06/25(月) 00:23:37「ピーターと会ったのはアポロでのパティ・スミスのひどいライヴでだった。
そこで『デザインなら何でもやりますよ』と。
そこでファクトリー・クラブを始めたとき、彼に頼んだ。
ただ完成したのがクラブの閉鎖後だった。彼は優秀だよ。
でもその前にも仕事が遅れていたらしい。言って欲しかった。
でもいいジャケットだ。
才能ある人には金は惜しまない。
それで『君の才能を買う。美しく仕上げてくれ』と。
心を込めてだ。いいものにしてくれ。
それだけ才能のあるデザイナーだと思った、それで彼を雇いパートナーになった。
そしてメンバーの顔を出さないジャケットと彼の謎めいたデザインは成功した。
結果的にバンドの狙いと同じだった。よかったよ」
「(ピーターのアートは)過去のものを、時代にぴったり当てはめてくる。
時代を先取りしていた。時代に合致していた。
ドンピシャだ。
現在と未来に意味を与え得る、限られた過去だ」
0871ピーター・フック
2007/06/25(月) 00:25:44「バンドの一部だよ。ロブもピーターもバンドに不可欠だ」
0872ピーター・サヴィル
2007/06/25(月) 00:29:35「太陽系を例にするなら誰が太陽か?よく考えるんだ。
トニーが太陽なのか?
エネルギーを束ねる役目、全ての原動力となり、様々な出来事のまわりを常に回っていた。
間違いなくトニーがいなければ成立しないシステムだ。
トニーがいなかったら、愛と情熱から来るあの熱心さと意思の強さがなかったら、
何も感じられなかっただろう。
軌道を回る星だけでは生命は宿らない、トニーのエネルギーなくしては…。
だから、やっぱりトニーが太陽なんだ。……………クソッ!」
0873トニー・ウィルソン
2007/06/25(月) 00:33:30「ファクトリーは愛し合う5人のヘテロ・セクシャルの男たちの集まりだ。
それが的確な表現だ。
私とロブの関係は、親友であり宿敵だった。」
「ある時グレットンは、ファクトリーとハシエンダの秘密を知りたがる若い助手に、
プロジェクトの全体像についてこう説明した。
『ただ、ダチどもと一緒にレコードを何枚か出しただけさ』」
0874『シーヴス・ライク・アス』
2007/06/25(月) 00:58:15僕は欠点やしわを探してみた 君はいつだって見栄を張って生きてきた
けれど今 君は自分の人生を生きている
どしゃぶりの雨の中に立つ影のように
みんながそれを愛って呼ぶ それが愛 僕等に備わっているもの
でも それはとても儚くて ゆっくりとしか育たない
一度壊れると永遠に元には戻せない
みんながそれを愛って呼ぶ それが愛
そして、それを僕等以外の誰もが持っている
僕は渓谷で暮らしてきた
僕は丘の上で暮らしてきた
僕はアルコールに溺れて生きてきた
僕はドラッグに頼って生きてきた
でも、みんながそれを愛って呼ぶ
僕等に備わっているもの それが愛
そのために生きる価値がある唯一のもの
でも、みんながそれを愛って呼ぶ
僕等に備わっているもの それが愛
愛は西にだって東にだってある だけど最高なのは身近にある愛
愛は悪しきものすべてを癒す 愛とは空を飛ぶ鷲を支えている空気
それは愛 やっかいで
それは愛 言葉ではうまく説明できない
それは愛 僕等みんなに備わっているもの
それは愛 錆びたナイフのように君の人生を切り刻む
愛…それは愛 僕等に備わっているもの
愛…それは愛 みんながそれを愛って呼ぶ
そして、それを僕等以外の誰もが持っている…』
0875ピーター・フック
2007/06/28(木) 23:32:06「(『シーヴス・ライク・アス』は…)『昔書いた曲だな』ってくらいの印象かな。
ただ、正直に言って『シーヴス・ライク・アス』は『ブルー・マンデイ』よりよっぽどいい曲だと思ったね。
今、聴いても、ホント名曲だと思う。
『マーダー』はベルギーのファクトリー・ベネルクス用に作った曲。
あんまり憶えてないけど、やったことだけは憶えてる。
あ、確か、初めてエミュレータ―を使ったのを憶えてる。
ヴォーカルは映画『カリギュラ』から取った。『カリギュラ』の中の台詞をサンプリングしたんだよ」
0876バーナード・サムナー
2007/06/28(木) 23:33:39「『シーヴス・ライク・アス』は前は歌詞のないインスト曲だった。
でもライヴで演奏してたら、
お客さんがそこにいるっていうプレッシャーと歌詞がないっていうプレッシャーで、
とつぜん言葉が出てきてさ。
頭に閃いた言葉をつなぎあわせたら歌詞になっちゃったんだ」
「かなり実体験にもとづいた曲だよ」
「全然、楽観的な歌じゃないよ。…………ものすごく悲観的だよ。
ひざまづいて、頼むからこの地獄から解放してくださいって神様に祈ってる人間の音楽だ。
希望はある。
でも本当は……いや、これ以上は話したくない。
プライヴァシーに関わるからね。希望が満ち溢れた陰鬱な曲だよ。」
0877ニール・テナント
2007/06/29(金) 00:09:07「一番好きな曲は 『True Faith』 か 『Regret』 か 『Blue Monday』だ。
いや、『シーヴス・ライク・アス』こそ彼ららしい。
ポップは皆そうだが、彼らの音楽には恍惚感とささやかな無秩序がある。
その上、美しさを備えている。
メロディが美しいばかりか、詞もまたすばらしい。
形容しがたいよさだ。
バーナードの作る詞が評価が低いのはなぜかといえば、快楽主義者の顔の裏に
常識人の顔がのぞくからだ。しかし 、彼らの歌にはやはり魅惑される。
どこか安心を感じたり…。」
0878バーナード・サムナー
2007/06/29(金) 00:26:07「みんな歌詞ってものにこだわりすぎだよ。
俺が初めて買ったシングルは、T-レックスの『ライド・ア・ホワイト・スワン』だった。
全く意味不明だったよ。でも、クズだとは思わなかった。
楽曲の前では歌詞なんてひれ伏すだけさ。楽曲こそが神なんだ。」
「2、3年の間、俺たちは個人的な感情や人間関係について書いてきた。
それから、俺はそれに少し飽きちゃって、
ちょっとした物語を書くようになったんだ。
『ラヴ・ヴィジランティス』や『ザ・パーフェクト・キッス』みたいなね」
0879『ラヴ・ヴィジランティス』
2007/06/29(金) 00:50:39『僕はたった今 太陽の国からやってきた
真実の名において勝たなければならない
戦いから帰ってきたところ
味方の兵士はとても勇敢で君の自由は守られるだろう
ライフルや手榴弾そして神様のお導きによって
家族に会いたい 妻と子供が僕の帰りを待っている
家に帰るんだ 僕はずっと孤独だった わかるだろ
君にはちょっと理解できないだろう
ようやく任務から解放された この喜びが
家に帰るんだ 僕は空を飛んでいく
僕の信念は固い 祖国のためなら死ぬ事も厭わない
祖国はもうすぐそこだ
家族に会いたい 妻と子供が僕の帰りを待っている
家に帰るんだ 僕はずっと孤独だった わかるだろ
ドアを通り歩いて入っていくと 妻が床に倒れていた
涙が流れ 泣きはらした目は真っ赤だった
僕には何が起こったのかさっぱり分からなかった
彼女の手を見ると電報が握られていた
そこには僕はとても、とても、勇敢だったが
戦死したと書いてあった
家族に会いたい 妻と子供が僕の帰りを待っている
家に帰るんだ 僕はずっと孤独だった わかるだろ
家族に会いたい 妻と子供が僕の帰りを待っている
家に帰るんだ 僕はずっと孤独だった わかるだろ…』
0880ジェズ・ウィリアムズ
2007/07/04(水) 00:54:20「(俺達の好きなアルバムは……)ニュー・オーダーの『ロウ・ライフ』。
あれっていつだっけ?」
「マンチェスターのサウンド、って感じだった。
うん、アンダーグラウンドのダンス・ミュージックがマンチェスターでヒットしてきた頃。
どの曲もファンタスティックで、素晴らしいアルバムだった。弱点がないんだ。」
0881アンディ・ウィリアムズ
2007/07/04(水) 00:55:57「僕はニュー・オーダーのアティチュードが好きなんだ。
サウンドの作り方とか、個性的なところとか。
ミステリアスで、音そのものがパーソナリティを表しているところとか…。」
0882クインシー・ジョーンズ
2007/07/04(水) 01:02:19「曲を作る姿勢にしても彼等の考えは一貫していた。
ジャケットもヴィデオも宣伝までだ。
ジョナサン・デミを雇ったり、総合的なイメージを大切にしていた。
どうみられているかをだ」
「このレーベル(QWEST)でやると言われて嬉しかったよ。
私を選んでくれてね。
周囲は妙な組み合わせだと言った、接点のない音楽だと言われたんだ。
音楽は音楽なのに」
0883ピーター・フック
2007/07/04(水) 01:06:08「個人的には、アルバムからのシングル・カットというのは嫌いだ。
アメリカのレコード会社と契約するまでに7年かかったけれど、
LPからシングルをきらないレーベルはいまだに見つからない。これは俺達の最大の妥協だった。
残念に思うよ」
「言ってみればちょっとした搾取だし、同じことを繰り返すのはつまらない。
だからせめてもの慰めに、シングルはどれもアルバムとは別のミックスにしてるんだ」
0884マイケル・H・シャンバーグ
2007/07/04(水) 01:09:33「1985年『パーフェクト・キッス』のビデオが作られた。
私は、自分のもう一人のヒーロー、アンリ・アルカン―――コクトーの『美女と野獣』、
ヴィム・ヴェンダースの『ベルリン・天使の詩』のカメラマン―――をマンチェスターに招き、
ジョナサン・デミと仕事をしてもらった。
これは9分の短編映画となり、アメリカとイギリスでは劇場で公開された」
0885ピーター・フック
2007/07/04(水) 01:14:09「(9分ものヴィデオになったのは……)曲がそれだけ長かったからだよ。
監督のジョナサン・デミはトーキング・ヘッズの仕事が終わったばかりだったけど
俺達の曲を気に入ってくれて、それでニューヨークの友人がジョナサン・デミと
ヴィデオ制作の交渉をして、ストレートなライヴのヴィデオを作ることになった」
0886スティーヴン・モリス
2007/07/04(水) 01:20:03「ほとんどの場合、監督の方が俺達の事を知ってて、ジョナサンも俺達のことを知ってたんだ。
彼が『ストップ・メイキング・センス』を作ってた時のオフィスは、
俺達のアメリカのマネージャーのオフィスのすぐそばで、2人で会ってヴィデオの話をした。
全くのライヴ、俺はリハーサル・ルームで演奏している。
0887ピーター・フック
2007/07/04(水) 01:30:02「俺らって、それまでヴィデオの制作に関わったことがなくてね。
今は19歳の子がバンド・デビューしたら、真っ先にヴィデオを作るんだろうけど。
俺達はバンドを結成して10年経っていたけど、ヴィデオを作ったことがなかった。
(やる気が無さそうに見えるのは)多分、監督のジョナサン・デミのやり方に居心地の悪さを感じたからじゃないかな。
彼も今やすっかり有名人だけどさ(笑)。
でも、あの時の彼は、無遠慮で、土足で上がりこむようなやり方だった。
あの頃のニュー・オーダーはすごく結びつきが強くて、静かで、控えめな雰囲気を持つバンドだった。だろ?
だから、デミの仕事の進め方は、俺らには侵入者的に映ったんだ。
うん、すごく嫌な感じだった。
俺らには、まだパンクの精神があったから、あのシチュエーションに違和感を感じたんだ。
言ってることわかる?」
「まぁ、俺が演技したって部分もあるかもしれないけど(笑)。どう思う?」
0888『パーフェクト・キス』
2007/07/09(月) 01:27:08『僕は我を忘れて立ちつくしていた
天気のことを必死で考えながら
友達がやってきて 一緒に出掛けようと誘ってきた
僕には最初から分かってた この友達は駄目になるだろうと
あいつの過ちは見ない振りをして 僕は言った「さあ、行こうぜ楽しもう」
君にもわかるだろ、僕らは愛に満ち溢れた世界を信じているんだ
君にもわかるだろ、僕らは愛に満ち溢れた世界を信じているんだ
僕はいつも引きこもる事と出掛ける事について考えていた
今夜は家に引きこもって一人で楽しんでいれば良かった
あいつはいつも変わってた
頭がおかしいんだろうかと 僕はよく思ってた
あいつの銃は見ない振りをして 僕は言った「さあ、行こうぜ楽しもう」
君にもわかるだろ、僕らは愛に満ち溢れた世界を信じているんだ
君にもわかるだろ、僕らは愛に満ち溢れた世界を信じているんだ
夜、一人になったとき
君は自分が正しいと信じる、あらゆるものを探し求める
もしそれを全部捨ててしまうのなら
君は今日この場にいられるための唯一の機会を失うことになる
君の住む通りで争いがはじまる
君は欲望の渦巻くこの街で
傷ついた心を抱えた友人をまたひとり失う
あいつは最後の息をした
今、僕には分かる
最高のキスっていうのは、身を滅ぼす死のキスなんだ』
0889スティーヴン・モリス
2007/07/09(月) 01:30:23「本当は、最後のところでポーキー・ピッグに『以上!』って言わせたかったんだ。
でも、ワーナー・ブラザーズが100万ドルよこせみたいなことを言ってきた。
だから代わりにピンボール・マシーンを使ったんだけど、同じ効果は持ち合わせていない。
それでも俺のお気に入りのひとつには違いないよ」
0890ピーター・フック
2007/07/09(月) 01:34:44「俺達は、あの曲をリミックスするのに48時間費やしたんだ。
で、俺は寝ないで2日間話し合ったんだよ」
0891バーナード・サムナー
2007/07/09(月) 01:40:58「72時間におよぶセッションさ。
当時『Brotherhood』をやっていて、あれはおおよそスタジオで即興だったんだ。
俺たちはロンドンにアパートを持っていて、オーストラリア・ツアーを控えて
『パーフェクト・キス』を完成させなければいけないのに時間が足りない、
ということで3日間まったく寝ないで作業した。
時間が加速していって、スタッフがみんな昼の間は来てくれているのに、
2時間ぐらいで帰ってしまっているように感じた。
完成するとロンドンのスタジオを出てマンチェスターへ車を走らせ、翌朝にはツアーに出発さ」
0892『エレジア』
2007/07/17(火) 01:28:42『
』
0893バーナード・サムナー
2007/07/17(火) 01:41:18「UKツアーの最終日がチャネリング・クロスの『ヘヴン』で、その後のパーティーは
朝の4時まで続いた。
そのままスタジオ入りして24時間、全く寝ないで作業して『エレジア』を録音したんだ」
「いろいろな大きさと雰囲気の場所で演奏したい、ということもあるけどあそこ(ヘヴン)
はニュー・オーダーになって、ロンドンで初めて演奏した思い出の場所なんだ。
その時の初心を忘れないためと、ある種のセンチメンタリズムで、 再びヘヴンで
やったんだ。
あの最初のコンサートは、俺らにとっては永遠に忘れられないものになるだろう。
ポール・モーリーがNMEに『僕は泣いた』と書いたほど、強力なコンサートだった」
0894アンドリュー・ウェザーオール
2007/07/17(火) 01:45:20「(最初に衝撃を受けたライヴというと…)
ニュー・オーダーだろうな。
17歳か18歳の頃から彼らのコンサートをフォローしてきたけど、
中にはとてもエモーショナルで凄いのもあって、泣いちゃったこともあるんだよ」
「俺は音楽から強さを与えられているのさ。
その手のヴォーカル入りの曲(ニュー・オーダーやファクトリー系の音)って
不幸に立ち向かう人の勝利の精神を歌ってたりするだろ?
俺はインストゥルメンタルの曲でだって同じ気持ちを引き起こせると思ってるんだぜ」
0895スティーヴン・モリス
2007/07/17(火) 01:46:43(ニュー・オーダーのライヴが他のバンドと違うところは…)
「ミスがやたら多いこと!本当だよ」
0896ピーター・フック
2007/07/17(火) 01:54:06「ニュー・オーダーの初期のライヴでは、いつもステージに上がる直前に
セット・リストを作ってた。
つまり、俺たちはみんな自分たちがその晩何をプレイするか事前には知らないんだ」
「完全なぶっつけ本番だよ。そうやっておけば俺たちも毎晩楽しめる。
時には観客から『どうしてブルー・マンデイをやらないの?』って文句も出るけど、
『昨日やったから今日はやらない』って答える。
観客は『昨日は来てなかったもん』って言うけど『俺らはいたよ』って答える。
たまにトラブルけど全ての人を満足させるのは不可能だからね」
「前にブルース・スプリングスティーンのライヴを観た時に―――
以前俺たちと彼のツアーの日程が重なって、2日連続で彼のショウを観たんだ。
そうしたら驚いたことに、両日とも全く同じセット・リストだったばかりか、曲間の
MCが入るタイミングも、喋りの内容さえ同じだったんだ。
俺には信じられなかったよ、ショウっていうのはこうあるべき、みたいなノリでね。
殆ど衝撃的だったと言ってもいい。とにかくすごく気持ち悪かった。
その点、俺はニュー・オーダーのライヴのやり方には十分満足してるね。
毎回即興状態で(笑)その晩に何が起こるか演ってみるまで分からない。
観客と同じ気持ちなんだよ(笑)」
0897ジリアン・ギルバート
2007/07/17(火) 01:57:19「演奏前に曲目を決めるなんてことは絶対にしないの。
ライヴ・パフォーマンスに実験的な部分を残しておきたいから、
意図して毎晩変えるようにしているのよ。
毎晩同じだと、どうしても演奏がオートマティックになってしまうでしょ」
0898バーナード・サムナー
2007/07/17(火) 02:09:07「ステージに上がるほんの20分前にようやく判明するんだよ。
その日の気まぐれで、ああ、あれ入れとこうか、とかね。
で、結果として作成されたセット・リストの中に、俺らがもう数ヶ月間プレイしてなかった
ような曲が入っていることもあるわけだよ。
しかも直前に決めるもんだから当然リハーサルする時間なんかありゃしなくて、
結局ステージに上がってから練習する羽目になるわけだ。」
「前はアンコールを絶対やらなかったんだ。40分演奏してステージを下りる。」
「80年代の頭にボストンでやった時のことを覚えてるよ。
いつも通り、アンコールなしだったんだ。
ステージを下りてペルノを取り出して、リラックスし始めたところへ機動隊が入ってきて
『みなさんの護衛に来ました』って言うじゃないか。『何から?』、『暴動からです』。
使えないスタッフめが。
自分らは機材の片付けを始めていて、誰も暴動になっていることを俺たちに教えてくれなかったんだ。
客は会場をメチャメチャにしてしまった。
俺たちも外に出ると通りを追い回されたよ。
翌日ワーナー・ブラザーズの社長から電話で、一体どうなってるんだって聞かれたっけ」
0899ピーター・フック
2007/07/17(火) 02:13:13「それでアンコールをやるようになったんだよな」
「前に言ったように、俺はミュージシャンなんだ。ただ演奏するだけさ。
大勢のオーディエンスがいても、皆を意識できるわけじゃない。
だって自分がしてることに集中しなきゃならないからね。
俺はステージの向こうにいるオーディエンスを気にしたりしない。
そういうことはまるで考えないね」
「俺たちはオーディエンスに合わせて演奏するつもりはないよ」
0900『スーナー・ザン・ユー・シンク』
2007/07/23(月) 02:32:14遠くからみんなに会いに来たんだ
君の深いブルーの瞳が見える
彼らは広々とした空の下で眠っている
君の前に 君の兄弟のような人が立っている
神に誓って 彼は誰も必要としていない
だけど どうしたらここにいることができるのだろう
こんな気楽に君と一緒に
君はとても薄情なことをしたって分かってる
僕らが見つけるべき人生を捜し求めてる
正しさと過ちがある 幸福と不幸がある
これに答えがあるのなら知りたい
僕の気持ちが分かるだろう 君は分かってるはずだ
昨晩ホテルでパーティーを開いたんだ
ひどいケンカでお開きになった
友達は僕からも僕の心からも去っていった
君のような結末は迎えたくない
僕の気持ちが分かるだろう 君は分かってるはずだ
君のいる場所は素敵なところだ
活気のない僕のイギリスは魅力を失う
酒をもっと手ごろな値段で手に入れるために
ちょうどいい時期になったら 僕もそこに行ってみようと思う
君はとても薄情なことをしたって分かってる
君が見つけるべき人生を捜し求めてる
正しさと過ちがある 幸福と不幸がある
これに答えがあるのなら知りたい
僕の気持ちが分かるだろう 君は分かってるはずだ…』
0901ピーター・フック
2007/07/23(月) 02:42:03「あー俺たちがとてもよい思い出として記憶しているのが、日本でのちょっとした暴動なんだ。
あれはグレイトだったな」
「うん。俺たちがその時プレイしたホールでは、会場の客席の両端に棍棒を持った警備員がずらっと立ってて、
ステージ前に出て行こうとした観客を通路で堰き止めてたんだ。
ものすごく厳しいチェック体制だったんだよ。
ところがステージの上の俺たちはそんなことが起こっているのを全く知らなくて、
何だ、今夜の客は何を演っても全然目に見える反応がないし、最低だなって思ってたわけさ(笑)。
そこでセットも早々に切り上げてステージを下りたら、そこへ日本人の男がやって来て
アンコールは演るのかって聞いてきた。
冗談じゃない、こんな箸にも棒にもかからない客相手にアンコールなんか応えてやるかって言ったよ。
そしたらその男がセキュリティを全部撤収させたんだよね。
俺たちがアンコールを演らないって言ったから安心したんだな。
でもその後、どうしても腹の虫が収まらなくてね。
こんなクソみたいなオーディエンスだったら、尚更一発ロックして目に物見せやらなきゃ、
ってことになって、そのままステージへ取って返したんだ。
つまり、俺たちが再度ステージに出てきた時には会場にはセキュリティは一人も残ってなかったんだよ。
それで『シスター・レイ』をプレイし始めたら、会場中が蜂の巣をつついたような大騒ぎになってね―――
客が次から次へとステージに上がってきてそこら中走り回ってて、
そりゃあファンタスティックだったぜ(笑)」
0902バーナード・サムナー
2007/07/23(月) 02:45:47「俺らの方はすっかりあっけに取られちゃってね(笑)。
で、その後に分かったことは、ショウの間ずっと客が静かだったのはセキュリティに
コントロールされてたからだったんだ。
だから、一旦警備がいなくなったと見るや、全員が自分の気持ちを素直に行動に表わしたってわけ。」
0903ピーター・フック
2007/07/23(月) 02:48:17「いやあ、あれはグレイトだったよな、そこら辺の機材を片っ端から叩き壊してさあ(笑)。
もう、若い奴らが発狂したみたいにそこら中バンバン叩きまくって、シンバルなんかも
反対側からガンガン叩くもんだからスティーヴンはプレイできなくなっちゃって…………(笑)。
ありゃホント、ファッキン・グレイトだった。
というわけで彼らは二度と日本でプレイできなくなりましたとさ(笑)」
0904石野卓球
2007/07/23(月) 02:51:49「(ニュー・オーダーの来日ライヴは…)メンバー急病のために、二軍が来日したのかと思った。
しかもホールクラスであのヘタさというのは衝撃だった。
『ブルー・マンデイ』の歌い出しで、いきなりいちオクターブ上がって、
それで『あ、こりゃ、ヤバイ、戻さなきゃ』って、今度はいちオクターブ下で声出しちゃって。
おまえ何回その曲を歌ってんだ(笑)」
「カラオケの音痴なオヤジと変わらない(笑)。
でも、あの時のニュー・オーダーのライヴを見ているか見てないかで大分違った。
自分が音楽をやる上ではそうとうな刺激になった。
いい意味で励みになった。
ニュー・オーダーは電子音楽をポジティヴに導入して成功した典型だね。文字通り
楽器が弾けなくても音楽ができてしまった。」
0905伝説の名無しさん
2007/07/25(水) 02:23:190906本間孝男(日本コロムビア洋楽担当)
2007/07/28(土) 00:29:31「ニュー・オーダーは『テンプテイション』の12インチを聴いて、ビートの感覚とか
これはすごいと。
あれがなければ、たとえジョイ・ディヴィジョンがどれだけカルト的な人気を
持っていてもやらなかったかもしれないですね。
あの曲は、あのバンドとやってもけっこう長持ちするな、って感じがしたんです。
でも、85年の初来日の頃って洋楽担当が一人だったものですからマスターの
カッティングから宣伝、相手との契約交渉、来日時のケアまで全部やってたんです(笑)。
なおかつニュー・オーダーの初来日のときってのは、
その前にドゥルッティ・コラムが来て彼らのマネージャーがトニー・ウィルソンなんですよ。
で、両方ともライヴを映像ソフトにしようというのでトニーは残り、ニュー・オーダーが
入ってきて、3週間ばかりいたんで大変でしたよ」
0907スティーヴン・モリス
2007/07/28(土) 01:20:55「車もシンセサイザーも、俺らは日本製を使っているんだ。
日本の製品はアメリカのに比べて信頼できる気がする」
0908バーナード・サムナー
2007/07/28(土) 01:27:50「何だったら日本までシーケンサーを買いに行ってもいいね。
ついでに坂本龍一にも会えるといいな。」
「いつか俺たちと共演できることを望んでるよ。
『戦場のメリークリスマス』の音楽も良かった。
あの映画をきっかけに、俺は日本のホモ・セクシャルについて興味を持ちはじめた(笑)」
「(他に日本のバンドで知っているのは…)カシオペア!
もちろんイエロー・マジック・オーケストラとヒデキ・マツタケ(松武秀樹)のソロ
『ロジック・システム』も俺の愛聴レコードだ」
0909本間孝男(日本コロムビア洋楽担当)
2007/07/28(土) 01:47:15「彼らの最大関心事ってのはなんだったと思います?
じつはヤマハに行くことだったんですよ。開発の窓口のところを真っ先に訪ねたんですね。
メンバーは音合わせとかあってなかなか行けなかったんですけど、
マネージャーのロブ・グレットンとサウンド・エンジニアの二人を連れて2回行きましたよ。
こういう音色のRAMを作ってくれということを事前に手紙でリクエストを出していたみたいで、
翌日か翌々日かにRAMが幾つか送られてきてましたね。
当時はMIDIがベースで、楽器の連結は出来るんですが、データの取り込みとかはまだ出来ませんし、
そういう意味では複雑な楽器というのは出来てなかったですけど、
DXを自分たちのベースにしながら展開していったというのは、すごく良かったんじゃないんですか。
今でしたらコンピューターのシーケンサー・ソフトでそれをやっていけばいいんですけど
当時はそういうのがまだありませんでしたから。
楽器を直接のRAMで、音色とかを制御していたんですよね。
彼らは楽器の音色をものすごく大切にしてましたね。
マネージャーのロブが一番大事にしていたのが、楽器へのRAMカートリッジで、
それをプラスチックのケースに入れて大事に持っているんですよ。
それをライヴのときにエンジニアとかに渡して、DX−7とかに入れるわけです」
0910石野卓球
2007/07/31(火) 01:12:17「83年にはヤマハのDX−7が発売されている。
シンセがデジタルに変わり始めた頃にエレクトロ・ポップが低迷している。
だいたい、エレクトロ・ポップをやってた連中は、新しい機材が出ればそれをすぐに取り入れたがるから、
みんなデジタル・シンセに買い替えていく。
これが実は落とし穴で、シンセをデジタルに替えた途端にエレクトロ・ポップは『テクノ』的な魅力を失っていく」
「デジタル・シンセは鐘の音が出せるというのが魅力だった。
鐘の音や金属音は倍音がすごく多い。アナログ・シンセは複雑な倍音を出すのに困難な機材だった。
でもデジタルでは容易に出せた。これが大きかったんじゃないのかな。」
「もっとも、82年から84年にかけて、ニューヨークのアフリカ・バンバータとアーサー・ベイカーに代表される
エレクトロが話題になる。
ファンクやヒップ・ホップの側からのエレクトロ・ディスコへのアプローチが活性化するんだけど、
『エレクトロ』はDX−7の猛威の外側にいたから良かった。エレクトロに欠かせないものはTR808だったから」
「エレクトロにはクラフトワークもたしかにあったけど、なによりもヒスパニックにおけるファンクがあったし、
ディスコもあった。
だからイギリスのニュー・オーダーが84年に『コンフュージョン』を通じてエレクトロへ接近したのは正解だったと思う。
ニュー・オーダーはエレクトロ・ポップの衰退現象に巻き込まれなかった」
0911野田努
2007/07/31(火) 01:17:14「ニュー・オーダーは『ブルー・マンデイ』から、ニューヨーク系ディスコの要素をどんどん取り入れる。
シングルは全てディスコだった。」
「もともとイアン・カーティスはクラフトワークやモロダーを支持していたわけだし、
ニュー・オーダーがディスコへ進むのも必然だけどね」
「そしてその後、ニュー・オーダーを追うように、ペット・ショップ・ボーイズが出てくる。
ボビー・Oに代表されるニューヨーク系ハイ・エナジーの系譜だよね。
特にニュー・オーダーはボビー・Oがプロデュースしたディヴァインをそうとう意識していたと思うよ。
このニューヨーク系ハイ・エナジーは、ヤズーなんかのノーザン・ソウル系とは別に、
80年代のブリティッシュ・ダンスのひとつの流れとなる」
0912ニール・テナント
2007/07/31(火) 01:19:38「僕らとニュー・オーダーは似たような音が好きなんだと思うよ。
でも彼らは僕達とはまるで違うやり方をするけどね。
何て言うのかなあ、ニュー・オーダーのほうが僕らより音に対するこだわりが激しいというか……
彼らの音には常に一筋の狂気みたいなものが流れてるよね」
0913『サブ・カルチャー』
2007/08/06(月) 02:16:07『僕は夜遅くなってから公園を散歩するのが好きだ
暗闇の中をうろついて夜が明けると立ち去るんだ
昼間は何もしないでぶらぶら過ごす
鎖にきつく縛られて
僕の頭に浮かぶばかげた言葉は
すごく間違ってるけど 正しいときだってある
これから抜け出すにはどうしたらいいのか
僕はずっと努力しているけれど いつも上手くいかない
いずれそのうち君は自分の家に帰る
君は自分が孤独だということにさえ気付かない
いつか一人でうずくまっている時に 君は気づくだろう
他人がいないと人を騙すこともできない
結局君は受け入れることになる その事で少し君は傷つくんだ
僕は他人があくせく働いているときに寝言を言うのが好きだ
みんな手許に残しておけるものを求めてる
その選択は傷跡を残す
窓のない部屋 真相はすぐに明らかになる
太陽が昇ると君は見つけたものを失うんだ
これから抜け出すにはどうしたらいいのか
僕はずっと努力しているけれど いつも上手くいかない
いずれそのうち君は自分の家に帰る
君は自分が孤独だということにさえ気付かない
いつか一人でうずくまっている時に 君は気づくだろう
他人がいないと人を騙すこともできない
結局君は受け入れることになる その事で少し君は傷つくんだ…』
0914バーナード・サムナー
2007/08/06(月) 02:18:12「あれはセックスについて歌ってるんだ(笑)」
0915ジリアン・ギルバート
2007/08/06(月) 02:21:22「(サブ・カルチャーのリミックスは…)私は本当にありきたりだと思ったわ。
でも、私のママはあれを気に入ってたの。
だから、ママはあの卑猥な言葉に気付いてないんだと思う」
0916スティーヴン・モリス
2007/08/06(月) 02:35:11「リミックスというのは、概して当たり外れがあるものだ。運なんだと思う」
0917伝説の名無しさん
2007/08/11(土) 15:37:53今日はAtmosphereを聞いて追悼しようと思う・・・
0918伝説の名無しさん
2007/08/13(月) 01:36:34ジョイ・デイヴィジョンもニュー・オーダーも存在していなかっただろう。
「軌道を回る星だけでは生命は宿らない、トニーのエネルギーなくしては…。
だから、やっぱりトニーが太陽なんだ。」
トニー、素敵な音楽をありがとう。
久しぶりに24HPPでも観るか・・・。
0919『フェイス・アップ』
2007/08/15(水) 01:57:19僕は若かったけど君は年をとっていた
君は冷たい奴だって分かってたよ
最初の頃は 君には思いやりがあったのに
最後には友達をなくしてしまった
君には自分の暗い顔が見えないのか
寂しい場所で死にそうになってる
僕は我慢できない君の事を考えただけで
全く耐えられない君の事を考えただけで
年をとるにつれて居場所がなくなる
このどうしょうもない世界を振り返ると
僕はすごく落ち込んで とても屈辱的な気分になる
時として人生ではつまずくこともある
誰にも言わせるな 君が役立たずだなんて
君には分かっているだろう
誰にも指図させるな 君がやるべきことを
それは正しくないからだ だから…
僕は我慢できない君の事を考えただけで
全く耐えられない君の事を考えただけで
僕らは若くて純粋だった
人生なんてただの開かれたドアみたいなものだと思ってた
僕は我慢できない君の事を考えただけで
君は僕で僕は君だった 僕らの世界は真新しくて新鮮に思えた
君はもう少し遠いところまで僕を連れて行ってくれた
僕はそれを以前にも全部聞いた 前に全部聞いたことがあるんだ
もうその話はうんざりだ 君の髪は長くて瞳は青かった
僕は君をどうしたいんだろうか…』
0920伝説の名無しさん
2007/08/25(土) 00:50:130921ピーター・フック
2007/08/26(日) 09:58:04「よく言う連中がいるんだよな、
リミックスなんて全く時間の無駄使いだとか、不毛極まりないとかさ――。
バカ言うんじゃねえよな、50万枚ってレコードの売上が実証してるじゃないか。
あんたが正しいか、それともオーディエンスの方が正しいのか?
俺達のオーディエンスは昔とは随分変わってきたと思うんだ。
全く新たなファン層があって、彼らはニュー・オーダーは『ブルー・マンデイ』から始まったと思ってるんだよ。」
「音楽をやり始めたとき、一部の人間だけが聴いてくれて他の人達はそうじゃないと、
すごいスノビッシュになりがちなんだよ。
こういうのが分かんねえ奴らは自分とは違う次元にいるんだ、みたいなね。
でも他のがどんなに知的な意味で面白味に欠けるレコードだからって、
実際に大勢の人がそれを買いに行くのを止める事はできないわけよ。
そんなことはとにかく無理なわけ、そこんところは現実的にならないとね。」
「音楽の何が大事って、みんなに聞いてもらうこと、それだけだろう?」
0922バーナード・サムナー
2007/08/26(日) 10:03:09「もし売れないレコードを作ってるとしたら、そのレコードが良くないってだけのことだと俺は思う。
まあレコード会社が怠慢こいてるんだとするとちょっと話は違うけど……。
レコード会社の方はちゃんと仕事してるのにこっちの作ってるレコードが売れないんだとしたら、
作品の質が低いってことだ。
みんなの共感を得られないものを作ってるってことだ……どういう選択をするのも作り手の自由だけれども。
ファクトリー・レーベルのグループなんかも、たいていは自分達で完全に作品づくりの部分は仕切りたがってっていて、
それで、もし売れないとすぐ『レコード会社が悪い』ってことになる。
でもそりゃ違うよ、人々に受け容れられないものを作った方が悪いのさ。
だって、まがりなりにも他の人とコミュニケーションを図ろうとしているわけだろ。
自分一人で楽しんでるわけじゃないんだからさ」
0923トニー・ウィルソン
2007/08/26(日) 10:05:43「表現手段なんてどうでもいい。
良い作品が作れるという事が大事であって、人の心を打たないものは作品として価値がない」
0924バーナード・サムナー
2007/08/26(日) 10:11:00「もしレコードが売れなくなったら、それは俺達がもっといい曲を書くべきだってことだけさ。
そういう心配はしないよ、何事も実際に起こってしまうまでは、むやみに心配してみたって意味がないからね」
「結局さ、誰だって完璧じゃないんだ。皆、必ず、どうしようもない時期があるものなんだよ。
そういうことがわかる以前は、俺も自分達が出すものについて、もうウルトラ神経質になってた時期があったんだよね。
でも、いちいちそれをやってると、結局全てについて自分が被害妄想を抱くようになるだけでさ、
何にもならないんだ。
だから今じゃその出来を問わず、とにかく曲を書き続け、そして作品を発表し続けることだけを
心がけるようにしてるんだ。
自分が思いつくものが、そのうちまたいい出来になるはずだと信じながら、とにかく作業を続けるしかないんだよ」
0925『シェルショック』
2007/08/26(日) 10:21:25君の心臓が鼓動を止めるまで抱きしめてくれ
もっと深く 痛みが癒えるまで 二度と離さないで
君の心臓が鼓動を止めるまで…君の心臓が…
君は1本の電話で僕をたった一人置き去りにした
君から得たのはシェルショックだけ
また1日が過ぎていく 僕は泣き叫ぶことしかできない
君から得たのはシェルショックだけ
僕は自分の魂を救う事を世界中に知らしめる
雨が降り 僕は寒さに震える
僕の心の中で眠っている冷酷さ それが地球と太陽を引き裂く
それは僕が救われることができる方法 僕は君の邪悪な罪の犠牲者
君には決して分からない変化によって 君は僕を支配していた力を失う
開け放たれたドアを通って僕らは歩いていく
いろんなやり方で時を刻みながら 僕らは心の安らぎを見つけられない
そして人生は罪に染まっていく
その日 僕は君の名前を叫ぶ 君のところに行って虚しく君を呼ぶ
君は心の奥に秘めた面目を失う
燃え上がる炎と魂 終わりから始まりまで
僕はずっと正しかった けれどずっと間違ってもいた
僕は常識なんて持ち合わせたこともない
どんなに頑張ってみても 僕には君の嘘に潜む真実が聞こえたんだ
それは僕が救われることができる方法 僕は君の邪悪な罪の犠牲者
君は心の奥に秘めた面目を失う
燃え上がる炎と魂 終わりから始まりまで
僕を抱きしめてくれ これでは充分じゃない まだまだ充分じゃない
君の心臓が鼓動を止めるまで抱きしめてくれ
もっと深く 痛みが癒えるまで 二度と離さないで
君の心臓が鼓動を止めるまで…君の心臓が…』
0926ジリアン・ギルバート
2007/09/03(月) 02:46:06「『シェルショック』(のPV)も好きだけど、誰も見てないのよね」
0927スティーヴン・モリス
2007/09/03(月) 02:47:23「何回か見たよ。
実は俺がカメラマンをやってたんだ。とてもテクニカルでしょ」
0928『ブラザーフッド』ライナー・ノーツ
2007/09/03(月) 02:54:11『筆者にとって、その年数あるレコードの中でも屈指の傑作と思われた「ロウ・ライフ」は、
ニュー・オーダーの初めての来日公演の初日と時を同じくして、日本で発表された。
あたかもレコーディング・スタジオの光景を彷彿とさせる、雑然と器材の並んだステージに
これまた飾り気のない普段着のままの4人のメンバーたちが、エンジニアのスタッフたちと
漫然たる調子で姿を現わして、演奏をはじめていた―――
コンサートというよりもむしろ公開リハーサル然とした趣のあるステージ展開に、
呆然とした観客も少なくなかったようである。
余分な飾りの一切をそぎ取って、音楽そのものだけを浮き彫りにする、
という点でその演奏会はまさにニュー・オーダーの音楽性がそっくりそのまま率直に、
美しく反映された極上のひとときとなった、と筆者は思う。
コンサート終了後、ニュー・オーダーは東京滞在中に新しい作品を1曲録音している。
このニュー・アルバムと同時に発表されるニュー・シングル「ステイト・オブ・ザ・ネイション」
が、それである』
0929本間孝男(日本コロムビア洋楽担当)
2007/09/03(月) 03:02:07「レコーディングは、コロンビアのPCMで録りたいってのがあったんですね。
その当時PCMのちゃんとしたマルチ・チャンネルのレコーダーって三菱しか出してなくて、
それがスタジオに2台入ってましたからやってみようよという話になったんですね。
ただ当時はアナログ・レコーディングで、コンピューター・ベースではなかったので、仕込みとかも含めて
一貫して処理できればよかったのですが、まだそういう時代じゃなかったので難しかったですね。
曲自体はコードとメロディだけは出来てて持ってきていたんですが、詞はバーナードがピーターと
相談したりしながら即興でつけていくような状態でしたね。
一番最後に詞を決定するって感じで。
デモ用にシンセで作ったものを流しながら、リズムはしっかり生音も録って、リズムのフレージングや
ベースを録って、最後に詞を入れてという感じでしたね。
うちのGスタジオで録ったんですけど、少なくともリズムはすごくしっかり録りました。
木のスタジオであんまりライヴじゃないんですけど、それでもウェスト・コーストのようなデッドなスタジオ
では録りたくないというのでスティーヴンのドラムスは階段室で録ったんです。そこの階段で。
でもたった5日間で、あまり思うようにレコーディングはできなかったんですね。
彼らはそのときの苦い思い出からB面は『シェイム・オブ・ザ・ネイション』としたんです。」
0930『ステイト・オブ・ザ・ネイション』
2007/09/06(木) 02:46:25僕はサマー・クルージングに出かけた
広大な海の上 僕らは失う為に生まれてきた
もう駄目だと僕の弟は言った 僕は弟の顔を見て頭を振った
僕らのいる場所がわかるだろうか 僕らは海の上で血を流している
それがこの国の状況なんだ
この国の状況は僕らの救済を引き延ばしている
それがこの国の状況 この国の状況は僕らの救済を引き延ばしている
それがこの国の状況 この国の状況は貧困を引き起こしている
それがこの国の状況 この国の状況は恐ろしいインフレを引き起こしている
盗んだ車を運転して家から随分遠くまで走った
車が動かなくなったとき 僕は大地にキスをした
君が側にいるとキスできないから
僕は今まで全然気付かなかった 自分が一人息子にそっくりだったなんて
もしそうだとしても 誰が教えてくれるんだ
僕の物語がどこで始まったかについて
今でも僕は独りきり
石でできた塀の裏側で 僕らがいた場所について
僕らが見ることができたすべての光景について考えている
それは全て意味のあることだった思う
ため息をつくことしかできないのなら すぐに僕らは海を越えていく
恥ずべきこの国に僕らの居場所は決してないだろう
それがこの国の状況なんだ
この国の状況は僕らの救済を引き延ばしている
それがこの国の状況 この国の状況は僕らの救済を引き延ばしている
それがこの国の状況 この国の状況は貧困を引き起こしている
それがこの国の状況 この国の状況は恐ろしいインフレを引き起こしている…』
レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。