筋肉少女帯
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0001なのなお
02/01/07 19:15ID:Vh19Kkm60388もうひとりの26歳男
02/03/03 16:13ID:yFRNelGxこの点につき、僭越ながらもう少し解説したいと思います。
まず橘高ですが、これは皆さん周知の通り、「ハードロックバカ一代」ですね。
70〜80年代のギターヒーローへひたすらオマージュを捧げるスタイル。
とりわけ、ランディー・ローズは水玉コスプレまでしてましたね。
あと、忘れてはならないのがブライアン・メイ。
橘高のギターオーケストレーションは、人間国宝に指定すべきです。
インタビューによると、橘高のギターヒーローはエディ・ヴァン・ヘイレンまで、
だそうです。が、筋少加入を機に、アルージュ時代売りにしていたエディ的な
タッピングとアーミングを捨てた。と同時に自らに課したテーマが、「決めソロ」
を作らないこと。なんと全てのソロをアドリブでこなしていたのだ。
また、90年代的ギターヒーローには欠かせないスウィープもしない宣言。
真の早弾きとは、一音一音ピッキングするものだ、という信念に基づいて
いたものと思われる。
サウンドは、ギブソンV・マーシャル・オーヴァードライヴとワウペダルのみの
質実剛健な音。
私見ですが、橘高の作る曲はあまり面白くないんですよね、僕にとっては。
ユーフォーリア、XYZを聴いてそう思いました。単に正統派ハードロック、
ヘヴィメタルがあまり好きじゃないって事もあるんですが。
なんと言うか、決して目新しいものは無いわけですよ。過去へのオマージュに
すぎないから。ただでさえ、ここ十年はそういったサウンドに逆風が吹いてた
と思うんです。が、一方で今日的なメタル・・・いわゆるラウド・ヘヴィ系の
台頭というムーブメントがあって。例えばアンスラックスやパンテラを源流と
したようなバンドがいっぱいあるじゃないですか。こうした動きに敏感であれば、
あるいはもっと橘高サウンドも奥行きを見せたのかなあと思うんです。
で、何が言いたいかというと、こうした橘高サウンドへ奥行きをもたらしていた
のが本城だったのではないか、ということです。
の
0389もうひとりの26歳男
02/03/03 16:50ID:yFRNelGxルーツはレッド・ツェッペリン、ハードロックはKISSや初期アイアンメイデンまで、
そこからパンクに走り、言ってみれば80年代初頭の新宿のライブハウス系、日本の
パンク〜ニューウェーブの隆盛をモロに肌で体感してきた世代ですね。
有頂天などを経て筋少に加入するまでの間に、ファンクバンドなども
経験していたようです。
察するに、この人は「時代の空気」を読むのが鋭敏だったようです。
〜ハードロックがどんどんテクニカルな方向性になっていって(聴くのが)ダメになった〜
と言ってパンクに走ったあたりが。思えば、髪おっ立てが全盛のバンドブーム期に、
いち早く髪型をドレッドにしていたのもこの人ですし、パソコンを作曲に役立てるように
なったのも早かったですよね。筋少時代も、ことあるごとにやれジーザスジョーンズが、
やれレッチリが、とか言ってましたしね。つくづく、「同時代性」にこだわる人だと思い
ます。この辺が、橘高と好対照だったと思います。
また、〜弾いてみると簡単なのに、キャッチーなフレーズが好き〜とインタビューで
語っていた本城。これもまた、ストイックにテクニックを追求する橘高と好対照です。
サウンドは・・・色々、というかw。とにかくエフェクターを駆使する人でしたね。
ストラトのイメージが強いんですが・・・。
例えば、「これでいいのだ」「イワンのばか」でのノイジーなギターソロ。
「電波ブギー」のロケンローなソロ。あるいは、月光蟲の「プラネタリウム」
「宗教」で見せたファンキーなカッティング。タテノリの橘高にヨコノリを
加えて、ってモロにミクスチャーじゃないか、と。レッチリ等の当時の
「ミクスチャー」シーン(いわゆるファンクハードロック)への日本からの
回答だ!!とすら思いましたよ。そして「カーネーション〜」ではようやく
今様ヘヴィネスな楽曲を書いてたし。
何が言いたいか、というと本城の懐の深いプレイスタイルが、
橘高をメタル浦島太郎にさせなかったんだ、ということです。
ただ・・・・・・本城の書く楽曲はパクリが多いですね(苦笑)
「世界の果て」はモロレッチリだし、「生きてあげようかな」は
もろXTCだし。
まあそれは橘高の「イワンのばか」も同様だったりしますが。
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