>>21続き
同6時ごろ 検察官、到着。同時刻に鑑識ならびに警察犬を使っての捜査開始(二度目の現場検証)。
検察官到着後も、解剖をする・しないで、警察と遺族の対立つづく。
解剖をめぐるこの対立は、警察側が検察官と打ち合わせた結果、捜査の一環として行う強制力を伴った司法解剖を行うことで決着。
午後4時 東京・狛江市にある慈恵医大第三病院で、嘉数(かかず)能雄医師により司法解剖(検案)が行なわれる。
肋骨がほとんど折れて肺に刺さっており、そこからの出血で死亡したと判断。
頭部・足の指・踵に損傷はなく、「手すりにぶら下がってから、飛び降りたようだ」とする警察の見解とくい違う。
結局、自殺と判断する材料は何もでなかった。多発性肋骨骨折肺損傷による出血性のショック死が直接の死因との所見が示される。
同5時30分 焼肉店関係者、ロックケープビル2階の焼肉店の裏口付近
(ビールケースやポリバケツなどを置いているエレベーター横の踊り場)で
朝木市議が事務所を出る時に使ったはずのキーホルダー付きの鍵を『発見』、
「酒屋さんなど出入りの業者が落としたものと思って一日保管しておいたのですが、
誰も取りにこないので」店が終った4日の午前1時頃、駅前の交番に届ける。
『2日早朝、警察犬はさかんに階段付近を嗅ぎ回っていたが、
朝木さんが常に所持していた鍵の匂いすら、嗅ぎ分けることができなかったのだろうか。』