(林芳正・鶴保庸介)
和歌山県の太地町は古式捕鯨発祥の地として名をはせ、紀州藩の保護もあって
「捕鯨の本場太地」は天下に名をとどろかせ今日まで引き継がれている。
その伝統の太地町にシーシェパードのメンバーが多数訪れ町民に対し断続的に妨害行為を行い町としても困り果てている始末である。
公海上で行われる違法行為でなく、主権の及ぶ我が国領土内で堂々とこのような暴挙が行われることをどう考え、今後の対処方法を如何にするのか具体的に示されたい。
特に妨害行為を行っているメンバーは「観光ビザ」で入国しているということだが、これはビザ発給要件に抵触しないのか、政府の見解を示されたい。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/177/syuh/s177192.htm



(政府回答)
和歌山県東牟婁郡太地町におけるイルカ漁業に対する妨害活動は、同町の漁業者の健全な経済活動のみならず平穏な生活をも脅かすものであることから
極めて遺憾であると考えており、捜査当局において、刑罰法令に触れる行為があると認める場合には、引き続き、法と証拠に基づき厳正に対処していくこととしている。
また、御指摘の同町において妨害活動を行っているシー・シェパードのメンバーについては、国籍等の詳細は明らかではないが、
同団体の主要メンバーの多くは一定の要件を満たしている場合に我が国がビザの取得を免除している国の国籍を有していることから、
当該要件を満たした上でビザを取得せず入国したものと考えている。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/177/touh/t177192.htm