神戸市北区 Part5
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0369名無しさん
2020/02/27(木) 21:32:16.03ID:CCr+H3Qw網野善彦 『宮本常一「忘れられた
日本人」を読む』 岩波現代文庫 私が
この『東日本と西日本』を読んで、
とくに衝撃をうけた記憶がはっきりと
あるのは、小浜基次さんの論文でした。 小浜さん
は大阪大学の名誉教授で、形質人類学
・解剖学の専門家、1904年に生まれ、
1970年に亡くなっておられます。 この
文章は短いものですが、小浜さんは
形質人類学の立場から日本列島の、
東と西に住む人びとの差異をいろいろ
な角度から指摘しておられます。 その
中で私がもっともショックを受けたのは、朝鮮半島人と、近畿、瀬戸内海
沿岸の人びとがきわめてよく似ており、 形質上は同じであると指摘されている
点です。 そしてそれに対して、山陰
・北陸と東北の人びとと近畿人との
差異は、朝鮮半島人と近畿人の違いに
比べて、 はるかに大きく、東北、北陸
の人びとはむしろアイヌに近いと小浜
さんは強調しておられます。 これは
頭部の特性、短頭、中頭、長頭をはじめ、身体的な特質から導き出された
結論ですが、 さらに衝撃だったのは
小浜さんの、被差別部落に踏み込んだ
発言でした。
小浜さんは大阪大学の方ですから、
ここまで立ち入っておられるのですが、この論文の書かれた時期には、 被差別
部落民は朝鮮半島から渡ってきた人た
ちだというとらえ方をする人たちが、
実際に関西では少なからずあったと思います。 これに対して、小浜さんはとん
でもない誤りで、むしろ部落を差別
している人びとの方が朝鮮半島人に
そっくりで、 差別されている被差別
部落の人びとは、東日本人、東北北陸
型の人びととむしろ形質上はよく似
ているとされています。 小浜さんは
被差別部落の人びとが朝鮮半島から
きたなどということはまったくの
誤りだと強調されているのです。
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