奈良県奈良市 Part12
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0137名無しさん (ワッチョイ 033c-jhON)
2018/08/14(火) 08:28:11.64ID:r4uzua6e0〜略〜
紅色、もしくは肉色と評されるオレンジ色の花を付ける。花弁は基本的に4枚だが、多少の変動がある[3]。開花時期は4-5月[3]。
高さは栄養状態によって異なるが、15cmくらいから最大60cmぐらいにまで生長する。茎には硬い剛毛が生えている。葉は細かく切れ込む。
果実(芥子坊主)は細長く、和名の長実雛芥子はここから付けられた[4]。果実の中には文字通り芥子粒の大きさの種が入っている(種子一粒の大きさは0.6×0.7mm、重さは0.13mg程である[5])。
果実が熟して乾くと柱頭との間に7-9箇所の隙間が出来、長い茎が風に揺れることでこの射出部から種を地面に落とす(風靡散布)[6][7][8]。
梅雨時に非常に小さな灰黒色の種子を大量に成す。一つの果実には約1600粒の種子が内包されている。
一個体は100個の果実を成すこともあるため、多い個体では15万粒の種子を持っている。種子の表面には凹凸があり未熟な状態でも発芽し、また、結実から5年を経たものでも発芽することができる。
種は秋に発芽してロゼット状態で越冬するものと、翌春に発芽するものとに分かれる[1][5][6]。発芽適温は7-25℃と広範囲にわたり、殊に気温の低下により発芽が促される[6]。
茎を切ると黄色または乳白色の乳液が出てくる[6]。根と葉からは周辺の植物の生育を強く阻害する成分を含んだ物質が生み出される(アレロパシー)。
外来植物の改良FAO方式による雑草化リスクの評価では、特定外来生物に指定されている植物に匹敵するか、これらを上回る高いリスク点数が得られているが[5]、特定外来生物などにはいまだ指定されていない[9]。
各国ではコムギ畑などの秋播き作物の農地へ侵入して難防除雑草となっている[6]。
ナガミヒナゲシは他のヒナゲシと同様、阿片の原料となるアルカロイドを含んでいないとされ、あへん法による栽培や所持等の禁止対象とはなっていないが[4][10][11]、
同法により栽培等が禁止されているケシとの交配の可能性を示唆する論文も有る[11][12]。
〜略〜
日本では帰化植物として自生している。輸入穀物などに紛れて渡来したと推測され、1961年に東京都世田谷区で初めて確認された[5]。
以後群馬県、福岡県などにも分布が広がり、2000年以降には全国へ爆発的に拡散した。2007年には青森県、沖縄県を除く日本全国で繁殖が確認されている[4][14]。
発生場所は初期には幹線道路沿いに限られていたが、2011年には農地への繁殖も認められる[5]。2016年以降、埼玉県・千葉県・神奈川県・京都府・東京都・栃木県・茨城県等に位置する複数の自治体では住民に対し、
「特定外来生物や生態系被害防止外来種(要注意外来生物)には指定されていないものの、これらと同様に生態系に大きな影響を与える外来植物」としてナガミヒナゲシの危険性を周知するとともに、駆除の協力を呼びかけるに至っている
[15][16][17][18][19][20][21][22][23][24][25][26][27][28][29][30][31] [32][33][34][35][36]。
都市部に多くの繁殖が確認され、路傍や植え込みなどに大繁殖しているのがよく見られる。また、コンクリートの隙間からも生育が確認される[4]。
これらを基としてかアルカリ性土壌を好むという記述も見られるが[4]、国立環境研究所ではナガミヒナゲシは土壌の種類は選ばず、温暖で日当たりの良い乾いた肥沃地を好むとしている[7]。
農業環境技術研究所の藤井義晴は道路沿いにできた種子が雨で濡れた車のタイヤに付着することによって運ばれることにより、分布を拡大していると推測している[5]。
日本では年度変わり以降の5月ごろに役所や企業の予算が付いて、路肩や中央分離帯、空き地などの除草作業が行われるが、この頃には既にほとんどの株が結実を終え枯死しているためなかなか減らない。
むしろ除草機の振動により種子を周囲に撒き散らすなどするので、除草の意図とは逆に翌春になると前年より増えていることの方が多い。
ナガミヒナゲシの蔓延を防ぐには花が咲く前のロゼット状態の時期に駆除することが肝要である[5]。
ひとつの芥子坊主から1000-2000の種子(ケシ粒)をばら撒いてしまうために爆発的な繁殖力を示す場合があり、地場の他の草花を駆逐してしまう可能性がある。
そのため、園芸花として楽しむには花が終わり次第摘み取る(摘花)等の種子拡散を防ぐ注意が必要である。
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