★「嫌がらせの『屋台』・無神経な『役所』」

・突如現れたタコ焼き屋台の理不尽な嫌がらせで廃業にまで追い込まれた喫茶店。
 店の前にごみを捨てられたり、脅されたりと嫌がらせの連続。しかも、その原因が役所の
 無神経な対応だったということで喫茶店主、二重の憤懣です。

 駅前の小さな喫茶店。兵庫県宝塚市に2年前にオープンしたこの喫茶店。店長の松田
 さん(仮名)。こつこつ貯めた800万円をつぎ込み、妻と二人で店を始めました。
 店を始めて半年。ようやく軌道に乗り始めたとき、トラブルに巻き込まれてしまいます。
 たこ焼きの屋台が喫茶店の入り口近くに陣取り、勝手に商売を始めたのです。
 それもほぼ毎日のようにやってきて我が物顔で居座ってしまったのです。

 地元住民らが警察を呼ぶと一時的に移動しますが、またすぐに戻ってきます。
 おまけに店の前に客が座り込んでたこ焼を食べたり、ゴミが散らかるわで住民も大迷惑。
 住人の相談を受けて地元・宝塚市は、屋台の車が止められないよう道路にバリケードを
 しました。 ところが、たこ焼き店が激怒。怒りの矛先をなぜか喫茶店に向けたのです。

 「(コーヒーは)ぬるいわ、まずいわ。訳のわからんパン売っとんねん。誰が買うねん。陰気な顔して」
 「私があんたに何迷惑かけたんよ。目には目を、やで。私はやられたことはやり返すからな」

 「二度とせえへんか、通報。もし通報あったら、誰であろうがあんたにいくで。言うとくけど、
 もう一人上に息子おんねん。富田林の方でヤクザしとんねんけど、それの耳にも入るで」

 それにしてもなぜ喫茶店だけが狙われたのか?とんでもない事実が隠されていました。
 屋台の女店主が付近住民から苦情が出ていることに腹を立て、市に乗り込んだ際
 こともあろうに、(市側が)通報者の名前を女店主にもらしてしまったのです。

 喫茶店の常連客は怖がって寄りつかなくなり、売り上げはガタ落ち。
 細々と営業を続けようとも考えましたが、悩んだ末に松田さんは店を閉じることにしました。
 喫茶店は閉店に追い込まれたのに、市は誰も責任を取ることなく、当のたこ焼き屋はと
 いうと今なお営業を続けています。(一部略)
 http://mbs.jp/voice/special/200505/0509_1.shtml