兵庫県宝塚市は29日、市北部の山あいでツキノワグマとみられる動物の目撃情報があったと発表した。
付近にあった糞の写真を兵庫県森林動物研究センター(丹波市)に送ったところ、「クマの糞である可能性が高い」と回答があった。
22日にも市北部で目撃情報があり、隣接の三田市では18日に目撃されているという。

 市によると、25日午後6時ごろ、同市切畑で男性が車の中からツキノワグマらしき動物を発見し、
27日に市へ通報。市職員などが現場近くで糞を見つけた。

 市は29日、市民や小中学校などにメールを送り、
「山へ行く時は音が出る物を身に付けて」と呼び掛けている。

 県鳥獣対策課は「宝塚市での目撃は非常に珍しい」と驚く。
ツキノワグマは但馬地域での目撃が多いが、近年は丹波地域など目撃情報が南下。
今の時期は繁殖期にあたり、「雄が雌を求めて広範囲で動くことが想定される」としている。(中川 恵)
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201706/sp/0010327326.shtml