毒ヒアリ発見の神戸港 今度は別の毒アリ100匹
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201706/0010302649.shtml

神戸市は21日、強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」が見つかった神戸港のコンテナヤード「PC18」から、毒を持つ別のアリ「アカカミアリ」約100匹が見つかったと発表した。
アカカミアリもヒアリと同様、環境省指定の「特定外来生物」で、毒は激しい痛みや水疱、アレルギー反応などを引き起こすが、ヒアリの毒より弱く、死亡例はないという。
同市と環境省の発表によると、アカカミアリは20日、ヒアリが確認された場所から約120メートル東側の舗装の亀裂2カ所で見つかった。
ヒアリに似ており、殺虫処理した上で一部を採取して調べたところ、21日にアカカミアリと確認された。女王アリはいなかった。
アカカミアリの原産地は米国南部から中米。国内では沖縄県などに定着しているほか、本州の各港でも貨物の中などで発見された例があるが、市は「過去に神戸港で発見されたかどうかは分からない」とする。
体長3〜5ミリで、肉眼ではヒアリと区別がつかないという。
市は周辺住民や事業者にヒアリと併せて注意を呼び掛ける一方、生息調査を拡大する。
22日には「防除対策会議」に国立環境研究所の専門家らを招き、環境省との連携や今後の調査について協議する。