須磨海岸西側、遠浅化で広く　スポーツのゾーンも
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201705/0010216825.shtml

神戸市は２３日、須磨海岸（神戸市須磨区）の西側部分で進めていた遠浅化工事が完了したと発表した。
同海岸の全長約１・８キロのうち、４００メートル部分の砂浜が、干潮時で奥行き約３０メートルから約８０メートルに広がり、
波打ち際から水深２メートルまでのエリアも約７０メートルと２倍以上に拡大した。
同時に遊歩道を新しくして照明を付けたり、スポーツができるスペースを設けたりし、夏以外も楽しめる環境を整えた。
市は１９７３年度から須磨海岸の浜辺拡張を始めたが、阪神・淡路大震災後の財政難で２００２年度に休止。
１５年度に再開し、ＪＲ須磨駅のすぐ南側部分の海岸に約１７万立方メートルの砂を搬入、海底に砂の流出を防ぐ堤防を設け、遠浅化を進めていた。
また、新しくした遊歩道の北側は、海水浴シーズン以外はビーチバレーやサッカーなどができる「スポーツゾーン」とした。
整備に合わせ、須磨海浜水族園やヨットハーバーを含む一帯が、国土交通省の「みなとオアシス」に登録された。
須磨海岸は関西屈指の海水浴場として知られるが、近年は若者のモラルが問題化。
市は今夏から酒類の規制を強化する。
担当者は「砂浜が広くなったことで、家族連れが安心して楽しめる雰囲気に変わってほしい」と期待している。
市は今年の海水浴シーズン終了後、東側の約１・４キロについても１９年夏の完成を目指し、遠浅化工事に取り掛かる。