指定暴力団山口組のハロウィーンイベントに参加しようと総本部に入っていく子どもたち=31日午後3時42分、神戸市灘区篠原本町4

 ハロウィーンの31日に指定暴力団山口組が神戸市灘区の総本部で菓子配りのイベントを開くのに対抗し、地元住民ら約100人が同日、総本部周辺で暴力団追放(暴追)を訴える
パレードを実施した。約800人の家族連れが参加した昨年のような事態を食い止めようと、「やめろ」「子どもたちを誘うな」などとシュプレヒコールを上げた

県警は昨年と同様、神戸市教育委員会に対し、子どもを参加させないよう指導を求めたが、市教委側は組員の子どもが差別されかねないとして、「知らない大人から物をもらわないように」と文言を和らげて伝えたという。

 パレードは灘区暴力団追放推進協議会の主催。菓子配りに先立ち、午後2時半ごろから住民らが行進した。午後3時半ごろから山口組が菓子を配り始めると、
警察官らが訪れた人々から理由などを聞き取った。男児を連れた主婦(29)は「子どもがお菓子をもらうのは自由でしょう」と話した