この映画は、ミグ25で亡命してきたベレンコ中尉にも協力してもらって
すごくリアルに作成されたそうだ。




後に米国のベストセラー作家となるトム・クランシーからも協力依頼が来た。クラン
シーはステルス機能を持つソ連の最新鋭原子力潜水艦が米国に亡命する「レッドオク
トーバーを追え」を執筆中だった。ベレンコは自らの思い、ソ連軍人の考え方、行動
様式などを語り、作品をより現実的にした。軍人としての誇りを持ちながら祖国を見
限った艦長の心理描写は、最新鋭戦闘機ミグ25に乗って亡命したベレンコの心理そ
のままだった。

作品は主人公のラミウス艦長にショーン・コネリーが扮して映画化され、日本でも公
開された。
「(亡命したら)私はモンタナにお住みたい。アメリカの女性と結婚して....」
映画の中でラミウスの腹心である副長が語るセリフは、ベレンコの言葉でもあった。
映画の中で副長は亡命直前、ソ連諜報員の銃弾に倒れるが、ベレンコは夢を実現する