土浦・つくば周辺スレッドpart34
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0508名無しさん
2019/05/13(月) 19:06:19.31ID:l4YLyxBm<ひと物語>図書館で街の再生を 土浦市の新図書館初代館長・入沢弘子さん(56)
「土浦の街づくりに貢献する図書館にしたい。自分は外部から来た館長なので、いろいろな団体と
図書館をつなぐことに力を入れている」
二〇一七年十一月に土浦駅前に移転オープンした土浦市の新図書館で、公募による初代館長に就任。
大手広告代理店に勤務したり、他市でPR業務を担った経験を生かし、駅前の再生を目指している。
図書館移転は、中心市街地の衰退の改善が目的。開館一年間の利用者は五十六万人で、目標の
四十万人を大きく上回った。市の調査によると、周辺の一日当たりの歩行者数は平日で約三千人、
休日では約八千人増えた。駅前のにぎわい復活に、一定の効果があったとみられている。
小学一年から中学二年まで、土浦市で過ごした。自宅を構えたつくば市から訪れるたび「知っている
店が閉店し、駅前の大型店も撤退した。にぎわっていたのに、あまりにも寂しくなった」と感じていた。
館長の公募に応じたのは「図書館を中心に土浦にもう一度、にぎわいと元気を取り戻したい」と考えたためだった。
「図書館として質が高くなり、業界では評価されたとしても、街の人たちに利用してもらわないと。独り善がりに
なってはいけない」と語る。
来館者を増やすため、駅ビルにサイクリング施設ができれば、自転車関連の本のコーナーを設けるなど、周辺
との連携を意識している。周りの店を食べ歩き「ランチマップ」もつくった。インターネットのテレビで毎週、イベント
情報などを発信する。
子ども向けの「おはなし会」以外にも、音楽会や仮装大会など読書に関係がないイベントも開く。「とにかく来てもらい、
本を好きになるきっかけになれば」との考えからだ。
特に力を入れるのが、高校生向けの取り組み。特別支援学校も合わせれば、市内には高校が十校あり、計約九千人
が通う。駅前で通学途中に立ち寄れることもあり、来館者の四割が十代という。
市内高校の図書委員にお薦めの本の書評を書いてもらい、展示するコーナーを設置した。昨年から各校合同の
「学園祭」のイベントも始めた。
「図書館で勉強しても、しなくても、高校時代に駅前で楽しく過ごした思い出をつくってほしい。それが地元に定着したり、
一度は出て行っても戻ってくるきっかけになれば」と願っている。
<いりさわ・ひろこ> 1962年、福島県喜多方市生まれ。83年に博報堂に入社、2013年に公募でつくば市プロモーション
マネージャーに採用され、副広報監も兼務した。現在は土浦市で図書館長のほか、市民ギャラリー副館長、市長公室広報
マネージャーも兼ねる。つくば市在住。
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