その後警察に届けを出し、飼い主が見つかるまでうちで保護することになった。
ひとまずうちで呼ぶ名前を決めようと、また家族会議をした。
母が、「寝てばかりだから、ネネは?」
と言ったら、犬がピクっと動いた。
名前はネネになった。
ネネは本当におとなしくいつも寝ていて、父は毎日ネネをそばに置いて晩酌をしてた。
半年くらい経ったかもしれない。
もうすぐネネの保護期間?が終わるとかで、もちろん手放す気はないので晴れてうちの子になるんだとみんな喜んだ。
その翌日、我が家に来客があった。
とても感じのいいご夫婦。
「うちの犬を預かって下さってると聞いて伺いました。」

玄関先で、唖然としていると、室内からネネがチラリと顔を出した。
その瞬間、ご夫婦が
「ネネっ!」
と言った。
ちなみにうちでネネと名付けたことは、まだご夫婦にも言ってなかった。
ネネは、もともとネネという名前だったことが判明。

タヌキと思ってたら犬だったり、名前が当たってたりとあれほど衝撃を受けたことはありませんでした。

後日談ですが、ネネはご夫婦との話し合いで、正式にうちの子になり、私たちに幸せをたくさんくれて、数年後天寿を全うしました。

長文になりすみません。