鬱を甘く見ないで、診察受けるといいように思うよ。
それと、恥ずかしいことでもないんで、必要以上に気にするのもなしでね。

で、俺の衝撃的な話。

ワンルームマンションに住んでいて、部屋は306号室なんだど、
さっき帰宅したら、見張っていたかのように警察の人が訪ねてきた。
(いや、見張ってたわけじゃないだろうけど)
なんでも、隣の部屋のジイさんが部屋で倒れてて意識不明の重体なんだそうである。
熱中症かどうかはわからないし、事件性もないようだけど、いちおう話を聞かせてくれ、と。

で、まあ、おつきあいもなくて廊下で会えば挨拶する程度ですし、とか話してたんだが、
どうも相手の言ってることと俺の思い浮かべていることが噛み合っていない気がした。
で、聞いてみたわけよ「あの…305号室の佐藤さんの話ですよね?」
おまわりさん、ポカーン、そののち「いえ、307の鈴木さんですが」

 誰 だ よ 、 そ れ ?

307は空き部屋だろう。新聞受けの封印(チラシ入れんなってやつ)も貼ってあるし、下の郵便受けだってそうだ。
だいたい俺は、307の生活音というものを聞いたことがない。そんな防音性の良い建物じゃないのに。

俺が入居した3年前にはチンピラ風のあんちゃんが住んでいて、これが退去していったのは知っている。
しかし、その後は空き部屋だとすっと思っていた。
まあ、今は引越しの挨拶はしない・されたくないって人も多いし、気づかなかったのも無理は無いだろうけれど、
初めて知ったのが「倒れてて死にそうだ」なんて話だったわけだから衝撃も1.5倍くらいだ。