小さいころ、時々母親に「一緒に死んじゃおうか」と心中持ちかけられてた。
当然、まだ死にたくないんで、毎回子供なりに言葉を尽くして説得し、時には逃走もした。
まあ、今から考えれば、妹は持病もちの難聴もち、私も手のかかる年齢、なのに、引っ越してきた土地で知り合いもなし。
更に、母と父方の祖父母(つまり、母の義実家)との関係も悪いし、挙句の果てには父が不倫して子供まで作たし(結局堕ろしたらしいけど)、
「死にたい」って言いだす母の気持ちもわかる。っていうか、これ母の修羅場だ。
が、当時の私はそんな修羅場な状況をまったく把握してなかったため、いつ母が「死にたい」って言いだすかが当時の一番怖いことだった。
本当に、脈絡なく言いだすんだよね。テレビ見てるときとか、送り迎えしてもらってる車内とか。
妹の容態が悪化して亡くなった直後は特にひどくて、いつもならひとまずなだめすかせて寝かせれば翌朝には言わなくなってるのに、起きてすぐに話を蒸し返された。
「妹ちゃんね、天国ではすっごく元気なんだって。走ったりしゃべったりもできるんだって。だから、一緒に妹ちゃんのところいこう?」
って、泣きながら布団からでてもいない状況で言わないでほしかった。ものすごく心臓に悪かった。
その後、母は自己啓発セミナー?みたいなものに通いだし、父との離婚も成立し、今じゃポジティブ思考でウザイレベルになった。
が、また死にたいって言われて、心臓止まるような思いするくらいなら、今のほうがずっとましって思ってる。