お涙ちょうだい系のドラマで、「自転車の後ろに子供を乗せた母親が車に轢かれて
直視に耐えないほどの血みどろで意識を失い、奇跡的に無傷か軽傷だった子供が駆け寄って
『お母さ〜ん!』と泣き叫ぶ。自転車の車輪はカラカラと空しく回っている。」
みたいな演出がたまにあるけど、まさに子供の立場でそれを経験した私からすると
あの演出は洒落にならない。
幸いうちの母は回復したけどそれのトラウマで二度と自転車に乗らなくなったし、
私に至っては成人するまで自転車なんか怖くて乗れなかった。
中・高のころ、「なんで乗れないの?」と馬鹿にされては泣きそうになっていたけど、
恥ずかしいのともっと痛い目に遭った母の手前泣くわけにいかず、ずっと抱えていた。