嫁が作ってくれる飯が最近凄く甘くなってきていた。
こう言っては何だが煮物は特に壊滅的な甘さで、どの煮物も甘煮としか言いようがなかった。

俺は仕事の関係で夜遅く家に帰って来ることが多く、
嫁が作っておいてくれた飯を独りで食べていた。
なので何でこんなに甘いのかを聞くタイミングがあまり無かった。

そして俺がこの間たまたま早めに帰宅した時嫁は丁度夕飯を作っていたのだが、
鍋の中に物凄い大量の砂糖を入れていた…。
ナイアガラの滝のようにドバーっと入れていたので流石に衝撃的すぎて、
「えっ、今の砂糖?」と訊いてしまった。

嫁によると、「これは砂糖は砂糖でもゼロキロカロリーだから大丈夫。
どれだけ使っても太らないなんて魔法みたい。」ということだった。
人工甘味料の使いすぎは体に良くないよと俺が言っても、
「でも太らないよ」の一点張り。

お菓子作りも今まで一度もしたこと無かったのだが、
最近はその人工甘味料を使いたいが為にお菓子作りをよくやっている。

一応、「時間がある時は俺が料理しようか?」と申し出てみた。
しかし条件として「人工甘味料を何グラム使うか」を嫁にあらかじめ提示されるのでちょっとお手上げです。