小学校高学年の時、祖父が亡くなった。
葬儀で、着席しながらお経を皆で唱えていたら隣に座っていた伯父さんが顔を真っ青にして寄りかかってきた。
お葬式だし絶対に静かにするよう言われていた私は、親と係りの人にそっと合図して知らせ、伯父は付き添われて静かに退席。
しかしそれに気付いた1つ上の従兄が「親父、まさか幽霊だったのか――!」と叫んで号泣。葬儀は一時騒然とした。

伯父は幸い病気でもなく
「一斉に経を唱える声が不協和音のように聞こえて気分が悪くなった」
との事だったが、しばらく親戚内で伯父さん悪霊説が流れていた。
葬儀が終わった後は父が「うちの子は静かに対処してたのに従兄は泣き叫んだ!姉ちゃんの子は教育がなってない。」
と伯母に猛烈にキレて掴みあいの姉弟喧嘩をして、祖母が号泣した。

経で気分が悪くなる人がいる事が小学生の自分には衝撃的だった。