では、私の衝撃的だった体験。

英語のクラスで、最初の授業での出来事。
自己紹介を兼ねて、何故アメリカに来たかを1人づつ説明していった。

メキシコ人「違法入国したので、今までちゃんとした仕事につけませんでした。
 最近グリーンカードがとれたので、大学で勉強してから、給料のいい仕事を見つけたいと思います。」
私 (ひゃー! 違法入国なんて堂々と言うんだ。)

香港出身「共産主義者など、信用できない!
 香港は変わらないなんて言うけど、どうなるか分からないから逃げてきました。」
私 (祖国を捨てるほど心配なんだ。)

タイ人「私はボートピーポー。着のみ着のまま、ボートで海岸から漕ぎ出しました。
 そのまま漂流して、数日で食料も水も尽き、弱った人から死んでいきました。
 亡骸は、海に流しました。外国の船が私たちを見つけてくれるよう、仏様に一生懸命祈りました。
 すると、祈りが通じて、大きな船に助けられました。
 生きてアメリカに来られて、とてもうれしいです。」
私 (ボートピーポー!!!)

私 (ああ、次は日本人だから、普通に留学してきたんだろうな。)
日本人「本当はもっと早く留学する予定でしたが、阪神大震災で延期になりました。
 震災で家が潰れ、生き埋めになったのです。 
 でも、ご近所の人が掘りだしてくれ、数時間後、家族全員助かりました。
 財産は全て失ったけど、家族全員の命が助かったので、私はとても幸運です。」
私 (生き埋め!!!)

私「主人の転勤で来ました。」

なんて平凡な人生を送っているのだろうと、しみじみと感じた。